物語を忘れた外国語 の商品レビュー
「外国語の面白さ、それを学ぶ楽しさを語らせたら並ぶ者がないと言われる」著者のエッセイ。 さらっと楽しく読みながらも、時折なぜ外国語を学ぶのかということを突きつけられます。 第五章では翻訳小説の楽しみ方を言葉にしてくれていて嬉しい。機械翻訳が進んでも、物語は人の手で悩みながら訳...
「外国語の面白さ、それを学ぶ楽しさを語らせたら並ぶ者がないと言われる」著者のエッセイ。 さらっと楽しく読みながらも、時折なぜ外国語を学ぶのかということを突きつけられます。 第五章では翻訳小説の楽しみ方を言葉にしてくれていて嬉しい。機械翻訳が進んでも、物語は人の手で悩みながら訳してほしいと思います。 外国語で本を読むことは言語学習に効果があるのか。その答えは言語とどう付き合うかにより変わってくるようです。
Posted by
黒田さんが本の中でツラツラと綴って紹介してくれているいろんな物語や映像を読んでみたい、見てみたいと思った。章がいくつもに分かれていて読み進めやすかった。 黒田さんの外国語との向き合い方や考え方、捉え方などが魅力的。 これから、書籍が映像化したものは、同じ内容だったとしても映像...
黒田さんが本の中でツラツラと綴って紹介してくれているいろんな物語や映像を読んでみたい、見てみたいと思った。章がいくつもに分かれていて読み進めやすかった。 黒田さんの外国語との向き合い方や考え方、捉え方などが魅力的。 これから、書籍が映像化したものは、同じ内容だったとしても映像は映像として、書籍は書籍として違う楽しみ方をしたいと思った。映像でないと分からない情景や音があるだろうし、逆に、文字じゃないと想像できない風景もあると思った。 あと、日本の名作の外国語訳とかも、言語の違いがあるからこそ同じものでも違う味が出るのかなと思ってわくわくした。
Posted by
ふと目についたので、なにげなく購入した本。思いのほか、引き込まれた。黒田という人のことは知らなったのだが、言語学の感覚で世界のあちこちを感じる、という味わいの軽妙なエッセイで、楽しい読書であった。いろいろな国の映画、いろいろな国の文学が、探す気になりさえすれば、手に届くところにあ...
ふと目についたので、なにげなく購入した本。思いのほか、引き込まれた。黒田という人のことは知らなったのだが、言語学の感覚で世界のあちこちを感じる、という味わいの軽妙なエッセイで、楽しい読書であった。いろいろな国の映画、いろいろな国の文学が、探す気になりさえすれば、手に届くところにあるのだな、と気づく。文法も何もまったく知らない言語の原書でも、対訳さえあれば、訳をちらちら見ながらゆっくりと読めば、少しわかるような気になってくる、ともある。
Posted by
英語で小説を読むことが憧れなんです。でも、なかなか読めなくて挫折したり、挫折した経験があって、踏み出す気持ちが持てなかったりして、でも英語に触れてないとなあとなんとなく英語のニュースサイトをパラパラ見たり。 著者の外国語歴にまず圧倒される。ロシア語、英語、チェコ語? すごいなあ。...
英語で小説を読むことが憧れなんです。でも、なかなか読めなくて挫折したり、挫折した経験があって、踏み出す気持ちが持てなかったりして、でも英語に触れてないとなあとなんとなく英語のニュースサイトをパラパラ見たり。 著者の外国語歴にまず圧倒される。ロシア語、英語、チェコ語? すごいなあ。でも同じくらいすごいのは、物語(小説、映画、戯曲など)への好奇心だ。 好きなものをひたすら追い求めていく。美男美女の綺麗な恋愛ドラマはもういいよ、と思いながらそれでも韓国ドラマから当たりを見つけたり、 戯曲が言語習得にいいのでは?となって、英語で戯曲といえば当然シェイクスピアなんだが、「ハムレットは自分じゃないなあ。他のものを…」とあきらめず次を追い求めるところ。 本から映画、日本語から外国語、ロシア語からチェコ語など組み合わせも自由自在。 本当に言語と物語のマニアで、その思考回路をちょっとなりと覗けるのは大変興味深い。
Posted by
筆者の方はさまざまな言語を、ツールとしてだけじゃなくて、そのものとして愛でて楽しんでいる感じを受けた。筆者の方は、さまざまな言語を通じて物語を楽しんでいるとともに、物語を通して言語を楽しんでいて、そこが斬新で面白かった。 そうやって楽しんでる読書(映画鑑賞も)についてひたすら書...
筆者の方はさまざまな言語を、ツールとしてだけじゃなくて、そのものとして愛でて楽しんでいる感じを受けた。筆者の方は、さまざまな言語を通じて物語を楽しんでいるとともに、物語を通して言語を楽しんでいて、そこが斬新で面白かった。 そうやって楽しんでる読書(映画鑑賞も)についてひたすら書かれてて、清々しかった。
Posted by
本文もさることながら、あとがき以降がとっても面白い。ジュリアンが気になる。 著者さんの言語への興味関心がとても伝わってきます。たぶん本気を出せばとてもマニアックに書きそうだけど、初心者でも楽しめるようになっています。身の回りの物語とそこに出てくる言語の徒然が愉快で、「その本読んで...
本文もさることながら、あとがき以降がとっても面白い。ジュリアンが気になる。 著者さんの言語への興味関心がとても伝わってきます。たぶん本気を出せばとてもマニアックに書きそうだけど、初心者でも楽しめるようになっています。身の回りの物語とそこに出てくる言語の徒然が愉快で、「その本読んでみたい」と何冊も思わされて、積読がまた標高を高くしそうです。細雪のロシアなのかウクライナなのかを体験したい。
Posted by
語学を再勉強するとき、モチベーションを維持するために(本書でいう「王道」の)検定試験を利用しがち。物語を選んで言葉を吸収する、料理の素材のように単語を学習する黒田さんの学習法をもっととりいれようと思えた。
Posted by
実用的な語学、武器としての語学なんて、くそ!という論調。 楽しむために語学はある。そのために映像や翻訳でも楽しむ。 肩の力を抜いて読む本。
Posted by
外国語学習の考え方が変わる。 物語を外国語で読みたいという欲求こそ、外国語習得を後押ししてくれる。
Posted by
日本の小説を外国語で読んでみるって、面白そう。海外映画を字幕と吹替の両方をいったりきたりして観るのが好きだし、海外文学を原書で読むよりもハードルは低そうだから。
Posted by
- 1
- 2