髑髏 の商品レビュー
memento mori 死を想え ←→ carpe diem 今日を生きよ 死の勝利、死の舞踏、死神、死と乙女 キリスト教は一神教だから死神という概念はなく擬人化された死を仮にそう呼ぶ。 ヴァニタス アダムの髑髏 簡潔な興味深い内容が良いと思う。
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闇の西洋絵画史第4弾のテーマは「髑髏」 死の象徴である「髑髏」は、死神などただ怖いものとして描かれていた訳ではなく、死の存在を意識する事で今生きている事の感謝や充実、またどんなステータスの人にも死は平等に訪れる平等性を表現しているらしい。全く勘違いしていた。様々な職業の人が髑髏...
闇の西洋絵画史第4弾のテーマは「髑髏」 死の象徴である「髑髏」は、死神などただ怖いものとして描かれていた訳ではなく、死の存在を意識する事で今生きている事の感謝や充実、またどんなステータスの人にも死は平等に訪れる平等性を表現しているらしい。全く勘違いしていた。様々な職業の人が髑髏とダンスを踊る姿を描いた「死の舞踏」は微笑ましくさえあった。 またセザンヌが描いた「髑髏のピラミッド」は、彼の硬めなタッチが髑髏と妙に合っていてとても印象に残った。
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「悪魔」「魔性」「怪物」「髑髏」、第1期【黒の闇】篇ばかり借りてしまった。やはり絵で見る分には極楽より地獄のほうが面白い。 【黒の闇】篇、お洒落でよいのだが、ページに指紋が残りやすい。 表1カバー装画のクリムトもスペイン風邪で亡くなったのだから、死の舞踏を踊ったようなものか...
「悪魔」「魔性」「怪物」「髑髏」、第1期【黒の闇】篇ばかり借りてしまった。やはり絵で見る分には極楽より地獄のほうが面白い。 【黒の闇】篇、お洒落でよいのだが、ページに指紋が残りやすい。 表1カバー装画のクリムトもスペイン風邪で亡くなったのだから、死の舞踏を踊ったようなものか。 死の舞踏といえば、群像画をこのサイズで鑑賞するのはやや厳しい。 髑髏がネガティヴなモチーフではなく、虚栄を戒め、真摯に生きようという寓意であることがよく解った。さもなければ、注文主が肖像画に髑髏を描かせるわけがない。納得だ。
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youtubeの山田五郎オトナの教養講座で本書籍を知り図書館で借りて鑑賞 五郎さんが髑髏好きだということも知る かなり薄い本で結構なお値段なので図書館にして良かった 内容はわかりやすくて美しいので流石です
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骸骨モチーフが伝えるメッセージ、ラテン語の「メメント・モリ=死を想え」。そして、メメント・モリと表裏一体であり、よく合わせて使われるという、「カルペ・ディエム=その日(の花)を摘め」。それぞれ生きる上でとてもとても大切にしたい言葉だ。美しいメッセージと、そのメッセージを伝えるため...
骸骨モチーフが伝えるメッセージ、ラテン語の「メメント・モリ=死を想え」。そして、メメント・モリと表裏一体であり、よく合わせて使われるという、「カルペ・ディエム=その日(の花)を摘め」。それぞれ生きる上でとてもとても大切にしたい言葉だ。美しいメッセージと、そのメッセージを伝えるために描かれた絵画たち。単に美しい絵画を描いたのではなく、さまざまな教えやメッセージが含まれているんだと思うと、やはり作品は背景を知ってみるのが2倍も3倍も楽しいように感じる。ただただ薄気味悪いと思っていた骸骨モチーフだが、このようなメッセージ(死を想い、今日を楽しむ)が潜んでいることを知り、この本のおかげで骸骨モチーフへの見方がかなり変わった。
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死の象徴として描かれることが多い髑髏ですが、物語性があったり、教訓めいていたり、他のアトリビュートからしてみたら、存在感があります。 表紙の髑髏はクリムト。衣装もおしゃれです。
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・キリスト教は一神教なので人の死も神が司り、死を告げるのは神の使いたる天使の仕事。ゆえに死神という概念はなく、擬人化された死を仮にそう呼ぶにすぎません。骸骨で擬人化された死が持つ大鎌は、ギリシャ神話の時の神クロノスが元ネタ。本来は同名の農耕神が持ち、実りだけでなく父神ウラノスの性...
・キリスト教は一神教なので人の死も神が司り、死を告げるのは神の使いたる天使の仕事。ゆえに死神という概念はなく、擬人化された死を仮にそう呼ぶにすぎません。骸骨で擬人化された死が持つ大鎌は、ギリシャ神話の時の神クロノスが元ネタ。本来は同名の農耕神が持ち、実りだけでなく父神ウラノスの性器まで刈り取った怖い鎌です。一方、痩せた馬に乗る姿での擬人化は、『ヨハネの黙示録』に記された「死」という名の騎士に由来します。
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カルペ・ディエムの意味(今日を生きろ)がわかったのが最大の収穫。 死の舞踏シリーズが闇雲に死を恐れろって意味ではないことも。
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この巻は、題材が限定的なため、話の膨らみが少なく、あまり面白くない。西洋絵画において、骸骨は、死の象徴として、道徳的なコンテキスト(メメント・モリ)で使われている。
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【概略】 誰にでも平等なのは、時間ではなく死。一神教のキリスト教の世界では死神という概念はなく、死という概念があった。死の象徴である髑髏は、静物画としての対象をはじめ、様々な局面で描かれてきた。本書では髑髏を題材に扱った西洋絵画を解説とともに堪能する。 2021年06月04日...
【概略】 誰にでも平等なのは、時間ではなく死。一神教のキリスト教の世界では死神という概念はなく、死という概念があった。死の象徴である髑髏は、静物画としての対象をはじめ、様々な局面で描かれてきた。本書では髑髏を題材に扱った西洋絵画を解説とともに堪能する。 2021年06月04日 読了 【書評】 山田五郎さん「闇の西洋絵画史シリーズ」第1期もいよいよ4巻、残り一冊となったなぁ。 さて、髑髏である。死神という概念がある日本だと、髑髏=死という考え方とはちょっと違ったりするのかなと思う。日本人の感覚からすると、髑髏ってなんの象徴なんだろう??? 今回は、ベルセルクの髑髏の騎士を連想してしまった。ベルセルクの髑髏の騎士は、ゴッド・ハンドや使徒(ここでいう使徒はキリスト教の使徒ではなく、むしろモンスター)に仇なす立場のキャラクターで。ゴッド・ハンドや使徒は、人間からすると永遠の命を与えられていると言っても過言でないくらい、強いし長生きなんだよね。それらに対して敵対、屠る立場としての髑髏の騎士は、西欧文化の「死」の象徴である髑髏と通じるものがあるなぁとね。 今回のこのシリーズで、クリムトの良さがちょっとわかってきたかも。なんか、来るね。
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