青い孤島 の商品レビュー

森沢明夫(著者)

2024/09/09

　広告・イベント企画会社で、使えない奴とレッテルを貼られ自信をなくしていた小島佑が、会社から押しつけられた離島での町おこしの仕事を通して変わっていく成長物語。

　全８章で、物語は佑の視点で語られる。

　　　　　　　＊　＊　＊　＊　＊

　ゲームのような展開でした。
　誠実だけれど弱気で頼りない主人公が、旅先でよき仲間たちと出会うことで課題をクリアしながら成長していくというストーリー。

　大まかな筋立ては予想できるので、あとはそのプロセスをどれだけ楽しませてくれるかという作品です。

　残念ながら主人公の佑の心情描写が少しばかり浅いため、自身で殻を破りながら成長する姿を楽しめるという作りではありませんでした。

　次にポイントになってくるのは、やはり仲間でしょう。どれだけ個性的で、いかにして主人公を支えるのか。そこが見どころになります。

　るいるいさんは諸葛亮なみの名参謀として十分魅力的に描かれていましたが、その他のメンバーは存在感が弱かったように思いました。

　特にそのスキルなくしては作戦の成功が成り立たなかったIT担当の星矢をもう少し取り上げるべきだと思いました。さらにおトメさんにも知恵袋としての活躍シーンを用意しなくてはいけないとも思います。

　『どうする家康』のように、頼りになる脇役が個性を発揮して頼りない主人公を守り立てていくという作りを徹底して欲しかった。

　中学生向けぐらいの作品でしょうか。

2022/12/04

読了後は良い気分になったが、主人公を最後まで好きになれなかった。
島で出会った人に助けられてうまくいっただけ。
ただ、人には合う環境、合わない環境があるということを実感できた作品だった。
るいるいさん、翔くんやおトメさんなど、魅力的な登場人物が多いのは好感が持てた。

2022/10/12

広告・イベント制作会社で働く小島佑は社長に僻地の離島・小鬼ヶ島へ行くよう命じられる。佑は島の居酒屋に働きにきた絶世の美女・るいるいさんと一緒に島の問題を解決するため、とっておきの作戦を実行する。（e-honより）

2022/10/06

『ひとり』と『孤独(ひとり)』は違う。
『孤独』だった主人公は僻地の島で紆余曲折を乗り越えて『孤独』ではなくなった。

2022/08/21

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1.あらすじ　
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・島を活性化するための企画を考えるために、至って平凡な社員の小島佑が小鬼ヶ島に行くことから物語が始まります。この本の半分は島めぐりしているシーンで、本の半分はいろいろな島民に会い続ける場面が綴られていきます。

・後半から物語が動き始めます。特徴的な登場人物と、佑との関係が二転三転していきます。愉快で爽快な物語になっています。

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2.感想
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・サクッと読むことができました。
人間の負の部分と、善の部分のどちらも見えて、面白かったです。

・主人公の佑くんは、けん玉できて、マジックもできてら全然平凡ではなく、十分優秀でした。優しさを持って人と接することができるのが、とてもよかったです。

・森沢明夫さんの作品は、島とか海が必ず出るんですかね。読んでいると、海の見える島で暮らしたいな〜と、想いが膨らんでしまいます。

・今作も読後感は気持ちがいいね。海辺でゆっくりとしたいな〜と、感じました　^_^

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3.主な登場人物　
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(訪問者)
小島佑　たすく　30歳　凡人、特徴がない
粟野留美　るいるい　27歳　金髪、美女

(島民)
西森大樹　おデブ　50歳　村議会議員
枝野翔　美少年　22歳
東岡玉三郎　もじゃ　65歳
西森憲一　村長
虎徹　一徹店主　65歳ぐらい
丸林ヒロム　島の広報　40歳くらい　顔がまん丸
俊行　小柄　パッションフルーツ栽培
理香子　菩薩　35歳くらい
葉月ちゃん　生徒　保健室登校　理香子娘
東岡花蓮　巫女　可憐　20歳
椿姫　妖怪
宿谷佳美　先生　20代の後半ぐらい
おトメさん　85歳　愛されキャラ
吉田照子　
吉田菜々　照子娘　20歳ぐらい
星矢　27歳　ITオタク　ユリポンファン

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4.語彙
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・憶う(おもう)
「憶う」は、思い出すや追想すること。
例として、「初恋の人を憶う」など。

2022/07/24

小さなイベント会社に勤める平凡な主人公が仕事で向かう離島へのフェリーでひどい船酔いになってしまう
そこで出会った絶世の美女に介抱され…

もうなんか始まりそうな気しかしない導入部ですよね
うまいなぁ〜なんて思っちゃいましたw

小さな島で出会う人々のおおらかな優しさにふれその秘密を知ることで主人公は仲間たちとともに島を分断する諍いを治める作戦の決行を決意します

ほんわかな笑いありドキドキあり、ちょっぴり切なさあり
今回も楽しめました

2022/06/17

底抜けに明るい美女るいるいちゃん。心までイケメンな翔くん。愛されおばあちゃんのおトメさん。他にも印象的なキャラクターがいっぱいで、楽しかった。
終盤の村長と社長との電話は、痛快だったな。

2022/02/20

るいるいさんに小鬼ヶ島を紹介したのは「キッチン風見鶏」の寿々ちゃんだそう。そして、寿々ちゃんのおばあちゃんが椿姫、はとこが花蓮ちゃん。森沢さんの世界が繋がっている。
小島佑くんは島の活性化のために派遣される。その島には悪しき習慣、東西の分断があった。

2022/02/18

02月-18。3.5点。
広告代理店で「お荷物」扱いの主人公。離れ小島の地域振興のため、離島へ向かう。フェリーで出会った美女と向かうが、島は東西分断していて。。。

面白い。ドッキリが理解できない方向に進んでいき、でもホロッとさせる。
キッチン風見鶏のメンバーもほんの少し登場。

2022/02/09

森沢明夫の青い孤島を読みました。

主人公はイベント制作会社で働く仕事が出来ない若者で、社長に僻地の離島・小鬼ヶ島へ行くよう命じられます。
主人公は島に向かうフェリーで船をしてしまい、絶世の美女に介抱されます。
この島はちょっと変わった離島で、住民が東と西で対立。村長選挙や村議会議員選挙のたびにガチンコの争いになります。主人公は島の居酒屋に働きにきた絶世の美女・るいるいと一緒に島の問題を解決するため、とっておきの作戦を実行すると言う話ですが、面白かったです。
るいるいのキャラがとても良いです。
映画かドラマになっても良いですね