広告の会社、作りました の商品レビュー
中村航さんのこの感じが大好き。久しぶりだけど、やっぱり大好きでした。登場人物たちのほわほわした人柄がいいのかな。弱小個人事業が大手企業を相手に大逆転っていう、非現実的で壮大な物語も、なんだか気持ちいい。心が洗われるようにいい気分で読み終えられて、満足。
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さらさらと読みやすく、楽しめる作品だった。 就職して1年3ヶ月で会社が倒産、デザイナーの職探しをするが、なかなか経っても決まらない主人公の遠山健一。 健一は、小さな広告で出会った変わり者の男 天津功明と、新しくフリーでの仕事を始めるのだが… 指示待ちで仕事をするどこにでもいる...
さらさらと読みやすく、楽しめる作品だった。 就職して1年3ヶ月で会社が倒産、デザイナーの職探しをするが、なかなか経っても決まらない主人公の遠山健一。 健一は、小さな広告で出会った変わり者の男 天津功明と、新しくフリーでの仕事を始めるのだが… 指示待ちで仕事をするどこにでもいる平凡な若者の健一が、天津にテスト的な仕事の出来から「優秀なデザイナー」と言われるのが何だか不思議な感じ。 どんどん、健一が成長していくし、力になってくれる仲間が現れるし、軽くてハッピーな物語なんだなと思いつつ、それだけではない良さを感じます。 健一のような若者は、結構リアルだと思うし、会社が倒産しなければ与えられた仕事を真面目にこなしていったと思う。 そんな健一が天津と出会って、仕事への向き合い方を学び、成長していく姿は、現実の今の社会を生きる若者にも、夢や可能性を感じられるようで、とても気持ちの良い読書になりました。
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勤め先の倒産で失業の憂き目にあった広告デザイナーが、ひょんなことからコピーライターと会社を設立することに!? 熱意と才能が道を切り拓くお仕事小説。 * * * * * 軽く読めてそれなりにおもしろかったのですが、長編小説の第1章だけで終わってしまったような物...
勤め先の倒産で失業の憂き目にあった広告デザイナーが、ひょんなことからコピーライターと会社を設立することに!? 熱意と才能が道を切り拓くお仕事小説。 * * * * * 軽く読めてそれなりにおもしろかったのですが、長編小説の第1章だけで終わってしまったような物足りなさが強い作品でした。 まず、登場人物がアッサリしすぎています。 天津が才能豊かというのはまあいいでしょう。必要なキャラです。事務処理能力に優れた長谷川という存在も ( 端から控えていた設定はどうかと思いますが ) まあよしとしましょう。 けれど、2人を傑物として設定したのなら、それにふさわしい見せ場をもう少し用意するべきだと思います。だから主人公を支える役回りなのに2人とも影が薄くなっているように感じます。 そして何より問題なのは主人公の遠山です。 天津の下での活躍は見事だけれど、アドプラ時代にはその片鱗も見せていないようですし、アドプラ倒産後の就活をしくじっていることから、才気を感じさせるところがなかったことも想像に難くありません。 天津の的確な示唆があったにせよ、急に大手の伝信堂を上回るデザインパンフを製作できるようになるとは思えないのです。 主人公の成長物語にしては安易過ぎますし、突如として才能が目覚めるという物語が用意されているわけでもありませんでした。そこのところに払拭できない違和感が残ります。 伝信堂との出来レースを画策する、悪役としての KAKITAの担当部長たちのあまりの淡白さも含め、人物設定にもうひと工夫欲しかったと思いました。
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図書館で借りたもの。 突然会社の倒産を告げられ、いきなり無職になったデザイナーの健一。安定した転職先を求めたはずが、飛び込んだ職場はコピーライター功明の個人事務所で…。 自らが創造したり、生み出す仕事を「楽しい」と思える人って羨ましい。 “イメージは膨らみ、増殖し、また、ときに...
図書館で借りたもの。 突然会社の倒産を告げられ、いきなり無職になったデザイナーの健一。安定した転職先を求めたはずが、飛び込んだ職場はコピーライター功明の個人事務所で…。 自らが創造したり、生み出す仕事を「楽しい」と思える人って羨ましい。 “イメージは膨らみ、増殖し、また、ときに収束していった。アイデアの欠片をどう形にするか――。本当に形になるのか――。プレッシャーに刺激され、モチベーションは高まるばかりだ。 楽しい、と健一は思った。”
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最近よく中村航さんの本を読んでる! 今回の本もすごく良かった☺︎ “仕事は愉快に、上機嫌に” というフレーズ!!! 私の心にすごく響いた。 人生何があるか分からないけれど やりたいこと、やりたいようにやるって 大事だなって思った☆
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初めましての中村航さん。図書館でたまたま見つけてちょっと興味をそそられ読んでみました。 遠山健一はデザインの専門学校を卒業後、広告制作会社に就職して1年3ヶ月…突然会社が倒産し無職となってしまう。安定した転職先を探していたが、たまたま目にした求人に応募した先はコピーライター・天...
初めましての中村航さん。図書館でたまたま見つけてちょっと興味をそそられ読んでみました。 遠山健一はデザインの専門学校を卒業後、広告制作会社に就職して1年3ヶ月…突然会社が倒産し無職となってしまう。安定した転職先を探していたが、たまたま目にした求人に応募した先はコピーライター・天津功明の個人事務所だった…。 文字もちょっと大きめで、軽〜くテンポよく話が進み、あっという間に読み終わってしまいました。正直なところ、デザイナーとして働き出してたかだか1年3ヶ月じゃ、まだまだ半人前以前かと…まぁ、出来すぎではありますが、帯にあるとおりまさに「爽快お仕事エンタメ」でおもしろかったです。作中に出てくるコピーもよかったし、天津の仕事に対する姿勢や意識もとてもよかったです。登場人物もみんな魅力的で、伏線回収もいい感じだったので、ぜひもっと本格的な読み応えのあるお仕事小説として続編を読んでみたいです。 「仕事は愉快に上機嫌に!」
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サクサク読めて元気になれるお話。悩んでいるよりも前進あるのみ。結果は後からついてくるし、悔いのないお仕事をすることで自分が前に進めるのならそれでいいと腹をくくったところがとてもよかった。愉快にお仕事ができる仲間に巡りあえたことが主人公の大きな転機だったのだろう。ラーメン屋さんにな...
サクサク読めて元気になれるお話。悩んでいるよりも前進あるのみ。結果は後からついてくるし、悔いのないお仕事をすることで自分が前に進めるのならそれでいいと腹をくくったところがとてもよかった。愉快にお仕事ができる仲間に巡りあえたことが主人公の大きな転機だったのだろう。ラーメン屋さんになった社長さんもとてもよかった。胸がすくとはこういったことなのだろう。 平屋のキャッチフレーズ素敵だなぁ。
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人生には何が起こるかわからない。 ひとつ終わってもまた新しく始まることがある。こんなに本気になれる仕事をしてるってことはいいなって思う。
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流れに流されフリーランスのデザイナーになった健一と、彼を雇うではなく、相棒として迎えた天津の物語。 健一は会社員になって守ってもらいたかった。が、それは守ってもらうのではなく、ただ流されて、思考を放棄していただけだったのかもしれない。 自分の仕事がどこに流れ着くのか。そこにどんな思いを乗せて、欲しいと思ってる人にどう届くのか、そこが見えてきた時に、人として仕事への取り組む姿勢が物凄く変貌を遂げた。 責任が〜とか、こうやれって言われたから〜とか、こうしなきゃ〜とか、そんな事に縛られて、苦しかったり、ストレスを感じる人が多い。そんな中で、その仕事のゴールが見えていたら、もっと楽になれる。ただただ欲しいと思っている人に届けることを考えて、その瞬間を集中する。仕事は愉快に、上機嫌に行うことのコツなのかもしれない。 ―備考― 自分用の記録を読書メモに記載
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うん、こういうお話は大好き! どちらかというと読書の目的は現実逃避なので せめて物語の中では困難がクリアされて 最後はハッピーになって欲しいわけですよ。 ありえなくていいじゃないですか。 だって読んでて楽しかったですもん♪ まだ新入社員なのに会社が倒産しちゃって なんとか見つけ...
うん、こういうお話は大好き! どちらかというと読書の目的は現実逃避なので せめて物語の中では困難がクリアされて 最後はハッピーになって欲しいわけですよ。 ありえなくていいじゃないですか。 だって読んでて楽しかったですもん♪ まだ新入社員なのに会社が倒産しちゃって なんとか見つけた求人を頼ったら 不思議なキャラの青年が ひとりでやっている広告代理店で。 そこから仕事のおもしろさや苦労 大きな会社への対抗意識とか 共に働く人たちとの関係性の変化を盛り込みつつ ビックプロジェクトへの挑戦という 目標に向かって話が進みます。 途中に起業に関するプチ情報もあって 興味深かったです〜。
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