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メイキング・オブ・エイリアン2 の商品レビュー

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2026/03/27
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図鑑サイズ。厚さも。短辺で綴じられている。長辺を綴じた図鑑よりマシかもしれないが、同程度に読みにくい。白地に黒文字のページは本文、黒地に白文字のページはコラム。紙に光沢があり、文字が小さい。左側、白地ページの文章が終了していないのに、右側が黒地ページになり違う文章が始まる。読みにくい。 装丁が困難を醸し出すが、それに打ち克つだけの価値がある。 『エイリアン』が公開されたときは幼すぎて視野に入っていなかった。ゆえに『エイリアン』の原体験は模型誌などの情報や『プラモ狂四郎』などに描かれたもの、あるいは『エイリアン2』になる。なので『エイリアン』原理主義になることもなく、おおらかな気持ちでいられる。 本書で知ったのだが『エイリアン2』にはギーガーが参加していないそうな。クイーンはキャメロンのデザインだとか。そういう話を聞いて本書掲載の写真を眺めてみると、ギーガー味が薄まってる観がある。 p.031 リプリーが恐怖の中に戻る決意をした理由付けは、退役後に再び戦闘に志願したベトナム戦争の軍人たちから着想を得ているそうな。 スーパーマリオネーションなる映像撮影用語が存在するそうな。1965年にはすでに。 p.036 作中のエイリアンは、人類があずかりしらぬ太古の戦いで生物兵器として造られた存在ではないかという、登場人物の推測がある。『エイリアン2』の初期のプロットにそう書かれていたという話。 p.052 『エイリアン2』の再視聴の際、タイトルが『Aliens』になっていて、アレ?と思った。これだけシンプルなタイトルが原題と邦題で違うなんて思いもしなかった。『Alien 2』ではなく『Aliens』である理由が語られている。 p.104 ギーガーらしい岩とキャメロンっぽい岩 p.108 「ジムが作ろうとしていたのは"宇宙の(ベトナム戦争の)歩兵"の話だった」 『エイリアン2』に『宇宙の戦士』のマインドがあったとは思わなかった。 p.112 パルスライフル。実銃の組み合わせ。上部がトンプソン・サブマシンガン、下部がフランキ・スパス12。 スマートガン。MG42がベース。ステディカム装置の上に乗せて、カワサキのバイクの部品で装飾した。 シド・ミードのデザインだそうな。 クリンのノーム族はケンダー族を上回るカートゥーン的存在である。その上となるとレオルクスしかいない。ノーム族のモデルはイギリスの労働組合なのかとか、ふと。 p.175 "パインウッドの映画制作は労働組合のルールに縛られており、部門ごとに分断されていて融通が利かない。" 企画段階から編集、劇伴まで四六時中トラブルがあり、よく完成したなという印象。 p.185 パワーローダーの正式名称は、キャタピラー社の許諾を得て、キャタピラーP-5000になったそうな。 個人的には『エイリアン2』のキービジュアルのひとつといっていい、「パルスガン片手に、ニュートを抱きかかえたリプリーの仁王立ち」がある。ポスターにもなったやつ。子役の軽量なダミー人形が造られたという。劇中ではそれを用いることによってシガニー・ウィーバーの負担を大きく減らせたとのこと。 『エイリアン』のエイリアンの歯は金属製だったが、エイリアン・クイーンの歯は透明だという。透明だったかどうか記憶にないのだが、粘液でぎとぎとだったことはよく覚えている。 自作TRPGシナリオでラージブルードラゴンを登場させた時、その牙は水晶、ということにした。AD&Dでライトニングボルトの触媒が水晶だったことにインスパイアされたと思うのだが、無意識にエイリアン・クイーンを思い描いていたのかもしれない。自分で描いたそのドラゴンのビジュアルは、どことなくエイリアンに似ている。 p.230 シガニー・ウィーバーとエイリアン・クイーンの2ショット。二人とも満面の笑顔。 クライマックスで子役が浸かってた水が温水だったと知れば、写真から温水感が伝わってくるのが不思議。 p.240 "キャメロンが今作で際立たせたいのは、人間が命の危険を感じたときの恐怖(terror)であり、生理的な嫌悪に基づく恐怖(horror)ではなかったのだ。" p.249 「今度は戦争だ!」のキャッチコピーはキャメロン発案。 ヤクト・ミラージュにはパワーローダーのスティグマがある。 p.261 『エイリアン2』のエイリアンの叫び声は、豚の甲高い鳴き声を加工した。 p.284 "「続編作りの美学は、新鮮味がある、クールな作品を作ることにある。だが、だからといって前作で観客が大切にしていたものまで犠牲にすべきではない」" 『エイリアン3』でニュートやヒックスを冒頭で殺してしまったデヴィッド・フィンチャーに対する、ジェームズ・キャメロンのコメント。

Posted byブクログ