韓国映画・ドラマわたしたちのおしゃべりの記録2014~2020 の商品レビュー
女性2人の対談なので結果的にフェミニズムが軸にはなっていると思う。西森さんて文化系トークラジオlifeで知って、著者を読むのは初めてだけど、何かに専門性があるわけでもなく、明確な武器がない中で、鋭くもなくひとまずたくさん好きなものを摂取する中で仮定を導く感じが独特だなぁと思う。そ...
女性2人の対談なので結果的にフェミニズムが軸にはなっていると思う。西森さんて文化系トークラジオlifeで知って、著者を読むのは初めてだけど、何かに専門性があるわけでもなく、明確な武器がない中で、鋭くもなくひとまずたくさん好きなものを摂取する中で仮定を導く感じが独特だなぁと思う。それをハンさんが、安易に同調せずに突っ込んだり納得したりしてんのが本書の魅力だと思いました。
Posted by
結構同じことを繰り返したりしているが 韓国の方は日本のドラマや映画に対して あまり何も起きないと思っているのにびっくりした 確かに韓国のドラマや映画は伏線とは違う 繋がり(御曹司が交通事故を起こしてその被害者とはすぐ示談するから、 裏で頼んでた自動車修理工場からとか一つひねって...
結構同じことを繰り返したりしているが 韓国の方は日本のドラマや映画に対して あまり何も起きないと思っているのにびっくりした 確かに韓国のドラマや映画は伏線とは違う 繋がり(御曹司が交通事故を起こしてその被害者とはすぐ示談するから、 裏で頼んでた自動車修理工場からとか一つひねってる) なので韓国自体もコロナ禍もあり 普通の幸せに目を向ける 「82年生まれキムジヨン」や「はちどり」などが注目されるのもうなずける
Posted by
近年の韓国映画は豊作ぞろいです。第93回米アカデミー賞で作品賞を含む6部門にノミネートされた「ミナリ」では、破天荒なおばあちゃんを演じたユン・ヨジョンが助演女優賞を受賞しました。昨年は、もちろん「パラサイト 半地下の家族」一色でしたよね。 ドラマの方も、「愛の不時着」や「梨泰院...
近年の韓国映画は豊作ぞろいです。第93回米アカデミー賞で作品賞を含む6部門にノミネートされた「ミナリ」では、破天荒なおばあちゃんを演じたユン・ヨジョンが助演女優賞を受賞しました。昨年は、もちろん「パラサイト 半地下の家族」一色でしたよね。 ドラマの方も、「愛の不時着」や「梨泰院クラス」など、多くのドラマが話題になっていました。韓国の物語がこれほど評価を受けている背景には、どんな変化があるのか。 『韓国映画・ドラマ――わたしたちのおしゃべりの記録2014~2020』は、韓国作品におけるフェミニズムや格差社会について、西森路代さんとハン・トンヒョンさんが“おしゃべり”している本です。 “対談”というより“おしゃべり”という言葉がぴったりではあるのですが、けっして「韓流ドラマラブな女性のウキャウキャしたパジャマトーク」ではないので、それを期待して読むとビックリするかもしれません。 4月29日に本屋B&Bで行われたイベントで、ゲストとして登場した町山広美さんは、「お互いの個人的事情に興味のない感じがおもしろかった」と語っていました。 まさに!な距離感なんです。そして、どちらかというとドライな視線で、数々の映画やドラマが解説されています。 とても共感したのは、韓国ドラマが「わかりにくさを求め始めているのでは」という指摘です。内省的な、わかりにくい世界が増えている韓国ドラマに対して、日本のドラマは「わかりやすさ」を求めすぎているのではないか、という意見も。 わたしは日本のドラマをほぼ観ていないので知らなかったのですが、そうだったのかという気持ちと、やっぱりという納得感がありました。 演技ではなくセリフですべてを語ったり、内面をわざわざセリフにしてしまったり。こういう演出は、なにも考えずにストーリーを追えるのかもしれませんが、検索によるつまみ読みみたいで……。 本には、対談以外にも、おふたりが発表された映画に関する記事も収録されています。 本を制作される方に、心からお願いしたいことがひとつ。 Qサイズの小さなピンクの文字は、めちゃくちゃ読みにくいです……。 この本をつくる際、「女性二人の対談本だからといって、かわいいほんわかした表紙はイヤだと思っていた」と、イベントでお話されていましたが、「追記」がねー。なぜピンクの文字色なんだろうと思ってしまった。 イベントで挙がっていた映画をメモしたので、興味のある方はぜひ。 ○ ユン・ダンビ監督「夏時間」 http://www.pan-dora.co.jp/natsujikan/ ○ ホン・サンス監督「逃げた女」 https://nigetaonna-movie.com/ ○ イ・ジェヨン監督「バッカスレディ」 GYAO!で無料配信中です。 https://bit.ly/3e51UwK ○ キム・ギヨン監督「下女」「火女」 キム・ギヨン傑作選BOXには、ユン・ヨジョンが主演した「火女」は収録されていません。残念。 https://amzn.to/3t4loFG ○ イ・ジョンピル監督「サムジン・カンパニー1995」 https://samjincompany1995.com/ ○ キム・ボラ監督「はちどり」 4月28日にDVDが発売されました。Blu-rayの方には、キム・ボラ監督のデビュー作「リコーダーのテスト」が収録されているそう。即ポチった。 https://amzn.to/2PCVf3m
Posted by
女性ライターの2人が約5年に渡って韓国ドラマ、映画について語り合った対談をまとめたものです。社会情勢に鋭く切り込む韓国映画に凄みを感じていたので、ハンさんのそれほどひどい社会だったからという言葉に本質を理解できていなかったなと反省しました。 日本カルチャーを落として韓国カルチ...
女性ライターの2人が約5年に渡って韓国ドラマ、映画について語り合った対談をまとめたものです。社会情勢に鋭く切り込む韓国映画に凄みを感じていたので、ハンさんのそれほどひどい社会だったからという言葉に本質を理解できていなかったなと反省しました。 日本カルチャーを落として韓国カルチャーを持ち上げるという安易な比較にならず、それぞれの良さや経年による変化を冷静に分析していてとても読み応えがあります。 韓国映画は男らしくバイオレンスで社会性が強いというイメージから抜け出してきていて今後より多様性に満ちてくる予感。日本映画のクリエイターも才能に溢れているのでもっと才能を支援する土壌ができて欲しいと歯痒い思いにもなりました。 「愛の不時着」がここまで流行る日本の特殊性という話題も面白かったです。 韓国カルチャーが好きな方は必読の1冊かと思います。
Posted by
- 1