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イスラム教再考 の商品レビュー

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21件のお客様レビュー

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2024/03/01

著者が否定している「『イスラム教は穏健だ』という日本のリベラル左翼的なイスラム専門家」も、「イスラム教は危険だ」という著者も、結局は外野で色々言ってるに過ぎないのではないか それよりも「イラク水滸伝」や「テヘランでロリータを読む」の方が自分には響いた

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2024/02/25

イスラム教徒にとっての正しさの基準は、人間理性ではなく「神の意志」にある。 イスラム教は、全世界がイスラム法によって統治されたときに初めて平和がもたらされると考える。 イスラム過激派テロの原因は社会にあるのではない。イスラム教のイデオロギー自体にある 「退行的左翼」とは、政...

イスラム教徒にとっての正しさの基準は、人間理性ではなく「神の意志」にある。 イスラム教は、全世界がイスラム法によって統治されたときに初めて平和がもたらされると考える。 イスラム過激派テロの原因は社会にあるのではない。イスラム教のイデオロギー自体にある 「退行的左翼」とは、政治的に左翼、リベラルでありながら、多文化主義、文化相対主義などを掲げることにより、リベラルな価値に反対する集団(特にイスラム教)に寛容を示し擁護するイデオロギー。

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2024/02/02

・郷に入れば郷に従えは近代的価値観。郷に入ればイスラム化せよ、が急進的イスラム教徒の感覚。 ・池内恵を多数派のイスラーム絶賛者・擁護者よりもまともと評価しているように読める。

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2023/12/05

まず、本書全体の主張は中立ではなく、イスラムのイデオロギー自体の問題点を列挙し警鐘を鳴らしている。イスラム教徒の考える平和は、日本人が一般に考える平和とは異なる。ジハードは日本語としては聖戦というよりは、神の道に対する努力。ヒジャーブの是非。イスラムについては本書で初めて時間を割...

まず、本書全体の主張は中立ではなく、イスラムのイデオロギー自体の問題点を列挙し警鐘を鳴らしている。イスラム教徒の考える平和は、日本人が一般に考える平和とは異なる。ジハードは日本語としては聖戦というよりは、神の道に対する努力。ヒジャーブの是非。イスラムについては本書で初めて時間を割いて情報をインプットしたので、他の著者による書籍や別の一次情報を仕入れるべきだとは思うが、過激な思想を生み得る宗教だなと思った… 名指しでの批判が多いのは穏やかでは無いなと思うが、きちんと参考文献として具にリストしているのは好感が持てる。 この辺りは日本で生活する中で触れる機会はほぼ無いし、非常にデリケートで安易な発言は怖いし、無責任で楽観的だけど、戦争や暴力、差別せず、世界中の人間がもっと寛容に生きられるといいのになと思う。

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2023/10/18

全体の半分か、あるいはほとんどが糾弾か警鐘かの印象。切実な切迫した伝えたいことがそこにあるのだろう。前にオスマン帝国の本を読んだとき、副題に柔らかい専制とあったけど、どこが柔らかいんだか意味が分からなかったのはそういうことかと変に納得した。

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2023/05/10

この著作の内容が真実だとしたら、イスラム教は嫌いになっちゃいますね。反対派の真実も聞いてみないと、この本の真価は判断出来ないと思います。

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2023/01/24

イスラム教は怖い宗教ではなく、一部の過激派の解釈が危ないのだと……そんなリベラル派の知識人の言葉に、自分は疑問があった。  イスラム教(キリスト教もだが)、神を信じない人は死後天国にはいけないらしいが、ではイスラム教を信じない人々(我々大半の日本人など)に対してイスラム教徒はどう...

イスラム教は怖い宗教ではなく、一部の過激派の解釈が危ないのだと……そんなリベラル派の知識人の言葉に、自分は疑問があった。  イスラム教(キリスト教もだが)、神を信じない人は死後天国にはいけないらしいが、ではイスラム教を信じない人々(我々大半の日本人など)に対してイスラム教徒はどう思っているのだろう。  イスラム教を知らず無知で可哀想な人達に対して好意をもって接するのなら、善意で改宗をすすめない心理が理解できない。だってこの人達は可哀想なことに地獄に行くことがわかっているのに。  他教徒には人頭税をとること、イスラム教によって死ぬことは最大の善行であること、この世は死ぬまでの修行期間で楽しむものではないこと……。  イスラム教の様々な教えを知れば知るほど、イスラム教徒でない人を見下すかどうでも良いと思っているか……そうでないなら、イスラム教徒以外の人達を心底どうでも良いと思っているか、実は心のではイスラム教の全ては信じていないのではないか。  そんな疑問がわいて答えがでない。  そんなときこの本を読んだ。  この本は、イスラム教は他を排斥する危険な宗教であること。ただし、だからイスラム教徒を排斥することにはつながらないこと。そんなことを説いている。  イスラム教徒の思想、事件を詳しく解説している。  概ね納得できるし同意できる内容なのだが……相変わらずの陰謀論がすごい。日本におけるイスラムの専門家は反米思想で現代の人権などの近代的でリベラルな価値観に嫌悪を抱いている、とか。  特に、個人名をだしてツイッターへの反論を長々と語っているページとか、読者にとって知ったこっちゃない。内輪われはツイッターでやってくれ。陰謀論も感情的な他者批判もいらない。コーランの分析やイスラム教徒の分析だけを語ってほしい。

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2022/08/21

イスラム教や研究者との議論など面白くもあり、怖くもあり、色々考えさせられる一冊で、総じて非常に面白いように感じました。 ①イスラム教に関する事実を色々知れる ②イスラム研究者への意見は勉強になる ③事実を知った上でイスラム教や他含めてどうグローバル化すべきかを考えさせられる

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2022/05/05

自分が読んだ前作「イスラム2.0: SNSが変えた1400年の宗教観 (河出新書)」がショッキングだったので、今度は何が出るか・・・と期待して読んだ、イスラム怖い本。 最初のうちは、ちょっと過激すぎてついていけない感があったが、読み進めるうちに、どっぷりハマっていった。 本書...

自分が読んだ前作「イスラム2.0: SNSが変えた1400年の宗教観 (河出新書)」がショッキングだったので、今度は何が出るか・・・と期待して読んだ、イスラム怖い本。 最初のうちは、ちょっと過激すぎてついていけない感があったが、読み進めるうちに、どっぷりハマっていった。 本書の中でダイレクトに名指しされているイスラム研究者やマスコミ有名人の反論を期待したいものだ。 本の帯に著者の顔写真も掲載されていた。テレビで一度だけチラ見したことあったが、この顔がこういうことをズケズケ云うのは想像できんかった。

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2022/02/06

どこが日本(および西洋由来)の価値観と異なるのかを注力して書いている印象。まずイスラームの理論とは何か、読者への中立的な説明責任を負っていない。 自分の書きたいことだけ、伝えたいことだけを都合よく切り取って羅列しているだけである。 人間は、自分とは異質なものを受け入れ難い生き物で...

どこが日本(および西洋由来)の価値観と異なるのかを注力して書いている印象。まずイスラームの理論とは何か、読者への中立的な説明責任を負っていない。 自分の書きたいことだけ、伝えたいことだけを都合よく切り取って羅列しているだけである。 人間は、自分とは異質なものを受け入れ難い生き物である。そういう意味では行動原理が違うイスラームに対して敵対したい、論破したい、となる気持ちは理解できるので、ある意味人間的で良い。 以前はイスラーム世界研究者の間で優秀であったと噂を聞くだけに、大変残念。 新書というのはこういう風に自分の意見100%で世に放てるという、反面教師としては良いので星ひとつ。

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