ふたりぐらし の商品レビュー
帯には1日1編で10日かけて…と書いてあったが、結局4日で読み終える。桜木紫乃は「砂上」に続いて2冊目。共通してるのは舞台が北海道で現実離れしたハッピーもなく、アンハッピーもない落ち着いた作風。そんな暮らしの中、夫婦とは?を両者の視点を交互に描いた良作。
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夫と妻交互の目線で描かれる、静かに生活が降り積もっていく夫婦の物語 ぐるりと季節がすすむたび、2人ははより「夫婦らしく」寄り添いながら生きていく 『男と女』『理想のひと』の2作が特にすきだったな 紗弓の母が信好にいろいろ言いたくなる気持ちも少し分かる 主人公2人の性格が穏やかだか...
夫と妻交互の目線で描かれる、静かに生活が降り積もっていく夫婦の物語 ぐるりと季節がすすむたび、2人ははより「夫婦らしく」寄り添いながら生きていく 『男と女』『理想のひと』の2作が特にすきだったな 紗弓の母が信好にいろいろ言いたくなる気持ちも少し分かる 主人公2人の性格が穏やかだからか、日常の些細な事件もそんなに苦しくなく淡々と進んでいく 家族、夫婦って最小限の社会単位なんだな〜
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リアルだなぁ実にリアル。わたしならどうするかな、と考えながら読んだ。2人で夕食の準備ができるかんけいっていいなー
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「岡田さんとおつきあいさせていただいているのは、母を一緒に看取って欲しいのではなくて、母に忘れられてゆくわたしを、誰かに見守って欲しかったからなんです。同性じゃだめなのね。どこかに憐れみが混じるから、お互いによくない。ふと見回してみたときに、職場にも職場以外にも知人はたくさんいた...
「岡田さんとおつきあいさせていただいているのは、母を一緒に看取って欲しいのではなくて、母に忘れられてゆくわたしを、誰かに見守って欲しかったからなんです。同性じゃだめなのね。どこかに憐れみが混じるから、お互いによくない。ふと見回してみたときに、職場にも職場以外にも知人はたくさんいたけれど、異性と思えるような相手はいなかったの」 「お見合いというかたちを選んだのは、なぜですか」 「知り合う時間を待てなかったの。本当は時間をかけてお互いが理想のひとに育ってゆくのがいいのだけど、自分にはもうそこにかける時間がないんだなって気づいちゃった。……」
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子供のいない夫婦のお話で 夫と妻の視点で交互に語られる ふたりに起こる出来事のお話ですが 誰にでも起こりえるような話で飽きません このふたり、今度どうなるんだろう? 続編あるのかなとちょっと気になりました
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夫婦のあり方、家族との関わり。 北海道の少し田舎。 辛いこともありましたが、読んでるときにほっこりしました。 桜木さんは優しいな。 この夫婦幸せであれ。
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最初の数編がすごく良かったです。どうしてこんな心のひだを言葉にできるのだろうと感動しました。次第にその緊張感も薄れてしまいましたが満足のいく読書でした。ただ、性的な描写って必要なのでしょうか?
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北海道で暮らす半分無職の夫と看護師の妻の日常が、妻と夫交互の視点から描かれた連作短編集。 元々他人だった二人が、探り探り夫婦という最小単位の家族になっていく様が味わい深い。 お互いの両親との軋轢も、かなりリアル。 ただ、結婚して数年は経っていそうな夫婦が、ここまで相手に遠慮し...
北海道で暮らす半分無職の夫と看護師の妻の日常が、妻と夫交互の視点から描かれた連作短編集。 元々他人だった二人が、探り探り夫婦という最小単位の家族になっていく様が味わい深い。 お互いの両親との軋轢も、かなりリアル。 ただ、結婚して数年は経っていそうな夫婦が、ここまで相手に遠慮して暮らすものだろうか、と少し違和感があった。
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夫婦の日常。夫と妻それぞれの立場から書かれてる。話の盛り上がりに欠けるので、結論何が言いたかったかよく分からなかった。ただ男と女の関係はどの世代でも難しいことは分かった。他人同士だった二人が長い間過ごすのはより大変。紗弓の父親を見てると余計そう思った。心労が大きかったからあの穏や...
夫婦の日常。夫と妻それぞれの立場から書かれてる。話の盛り上がりに欠けるので、結論何が言いたかったかよく分からなかった。ただ男と女の関係はどの世代でも難しいことは分かった。他人同士だった二人が長い間過ごすのはより大変。紗弓の父親を見てると余計そう思った。心労が大きかったからあの穏やかさに達したのではと懐疑したくなる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
思った程だったけれど、ちらほらと。 年を重ねるごとに、誕生日がかなしくなる。それは加齢のさびしさなどではなく、ごくごく近い将来が見えないという、自分の両肩にのしかかるはっきりとした不安だった。 …後ろから抱きしめるのがいちばんだ。こうすれば、顔を見せずに済む。 「…しなきゃいけない諍いを避けてるといいことない気がするの。男と女って、理由がわかっていて落としどころの定まった喧嘩は、いくらしてもいいんだと思う」 ―――ひとつお願いがあるの。愛しているふりだけはしないで。 ひとりではうまく流れてゆけないから、ふたりになったのではなかったか。
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