出版禁止 死刑囚の歌 の商品レビュー
この作者の本は初めて。事件に関するルポ・記事を積み上げていく構成だが、読みやすく、引き込まれた。 但し和歌の真の意味が書かれることなく終わる点は残念。もったいない。私も解読にトライしたが解読不十分で、読後ここのレビューに教えられた。
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過去に起こった誘拐殺人事件と一家殺傷事件、そして誘拐殺人事件の犯人である死刑囚が残した遺した短歌の意味など一見繋がりが分からないこれらが繋がったとき、このルポルタージュ仕立ての小説の面白さを如実に表しているように感じた。短歌の意味は読み手が想像しないもので最後まで面白く読めた。
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出来事がリアルに感じられるこのシリーズならではの世界観と構成が、期待を裏切らず面白かった。 注意深く読んだつもりでも真相は最後までわからず、付箋回収にぞわりとした。
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「悪魔」という言葉は人類の最大の発明だ。人の悪行を全て悪魔のせいにできるなら、これほど便利な言葉はない。(P8より) 幼い姉弟が誘拐され殺されるという事件から始まるため、心が苦しく最後まで読めるか心配でしたが、最後はとても切なくて涙が出てしまいました。 ただ読んでいると、いく...
「悪魔」という言葉は人類の最大の発明だ。人の悪行を全て悪魔のせいにできるなら、これほど便利な言葉はない。(P8より) 幼い姉弟が誘拐され殺されるという事件から始まるため、心が苦しく最後まで読めるか心配でしたが、最後はとても切なくて涙が出てしまいました。 ただ読んでいると、いくつか違和感を感じる箇所があったので、比較的、話の結末は推理しやすいのかなと思います。 長年、解決しなかった事件が全てつながった達成感は半端ないです。 光のあるところに出られてよかった…
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長江俊和さんの作品が大好きで、何作か読んでいます。読み進めていくと、ここが伏線になるか?と疑いながら読むのですが、それがなかなか裏切られます。今回も楽しませてもらいました!和歌の意味も後からわかって、鳥肌ものです!!すごい!!!
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バッドエンド。世間に悪人とみなされて死刑になった望月に同情せんでも無いけど、彼が罪を被ったせいで江美とかA子が新たな被害者になった点で、結局彼のしたことは自分勝手、自己満足やと思う。考察系としては結構難易度低めやなあ。「見つかったのは2人ですか」くらいの違和感とか、年表みたいな考...
バッドエンド。世間に悪人とみなされて死刑になった望月に同情せんでも無いけど、彼が罪を被ったせいで江美とかA子が新たな被害者になった点で、結局彼のしたことは自分勝手、自己満足やと思う。考察系としては結構難易度低めやなあ。「見つかったのは2人ですか」くらいの違和感とか、年表みたいな考えなわからんヒントはいいとして、姉が泣いている妹をどうこうみたいなんはヒントじゃなくてネタバレじゃない?それ聞いてルポ書いた人は何でおかしいと思わんかったんやろ笑あと、本の中で完結してくれない考察必須系は私好みではないかなー。
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重かった。ルポルタージュや新聞記事、独自調査の過程などを繋ぎ合わせて事件の裏側にある真相を白日の元に晒そうとする構成である。きっかけとなった事件(幼い姉弟が誘拐され惨殺されて埋められる)が凄惨すぎて、冒頭からショックが大きかったが、後に次第にわかってくる事実を知れば知るほど驚きが...
重かった。ルポルタージュや新聞記事、独自調査の過程などを繋ぎ合わせて事件の裏側にある真相を白日の元に晒そうとする構成である。きっかけとなった事件(幼い姉弟が誘拐され惨殺されて埋められる)が凄惨すぎて、冒頭からショックが大きかったが、後に次第にわかってくる事実を知れば知るほど驚きが大きくなり、事件の見方が変わってくる。いつの間にかのめり込んでいることに気づかされるのである。重かった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
小説としてのディテールよりもトリックの面白さ優先という印象。自分には合わなかった。 メインの短歌にしても、いかにもトリックのセットアップという感じがしてノれず、中身も縦読みレベルのギミックで正直期待外れ。 (他の作者と比べるのは失礼だけど…貴志祐介氏の『梅雨物語』はその点うまく出来てたなと) …長江氏のバックグラウンドを考えるに、エンタメ性のあるモキュメンタリーをあらゆる媒体で作ってみたいという意識が強いと思うので、そもそも小説としての完成度を求めるのはお門違いなのかも。
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死刑を言い渡されたホームレスだった男。 この男は罪のない2人の子供を無惨にも殺した罪…そして死刑は執行された。 が、その事件から22年…一家三人殺傷事件が起こったことにより、コトが動いていく。 果たして、あのホームレスは犯人だったのか? 長江さんの小説は本当にリアリティがすごい...
死刑を言い渡されたホームレスだった男。 この男は罪のない2人の子供を無惨にも殺した罪…そして死刑は執行された。 が、その事件から22年…一家三人殺傷事件が起こったことにより、コトが動いていく。 果たして、あのホームレスは犯人だったのか? 長江さんの小説は本当にリアリティがすごいですよね。 章によって視点も変わるので、新聞・週刊誌を読んでる感覚。 最後も…いい感じでした。 ちなみに・・・1番最後の『死刑囚の歌』の謎はネットで調べちゃいました(笑)
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とても良く練り込んだ作品という印象。 虐待の家に一行だけでてきた『妹』にずっと違和感を持って読み進めていたが、なるほどと腑に落ちた。 この作者の作品はどれも巧妙に組み上げられていて読み応えがあります。
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