ワンさぶ子の怠惰な冒険 の商品レビュー
2018-2020をつづった日記のようなエッセイ。 ご家族の仲の良さがとてもよく分かってほっこりした。3人のお子さんの様子や言動が、特に色々感じられて好き。とにかく素敵なご家庭なことがよく分かる一冊で、最後のお父様のシーンでは涙。 著者が私と同じパニック障害と迷走神経反射持ちな...
2018-2020をつづった日記のようなエッセイ。 ご家族の仲の良さがとてもよく分かってほっこりした。3人のお子さんの様子や言動が、特に色々感じられて好き。とにかく素敵なご家庭なことがよく分かる一冊で、最後のお父様のシーンでは涙。 著者が私と同じパニック障害と迷走神経反射持ちなことを初めて知りびっくりした。今ちょうど悪い波の中にいて悩まされているので、旅行したり遠出したり日常を楽しまれている様子に励まされた。
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宮下さんの「羊と鋼」→「神さまの庭」からの流れで、福井編です。「ワンさぶ子」実在して、喋ってくれて嬉しいです。良いキャラです。
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ほっこり 宮下奈都さん、サインしてもらったときにお人柄の良さが溢れてて大好き 文章にも家族愛があふれてる
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作家、宮下奈都さんの、三人の子どもたちと犬と夫の家族の3年間にわたる日々のショートエッセイ集。 宮下さんのエッセイは「神さまたちの遊ぶ庭」で1年間の北海道の僻地ライフを綴っていて、この本ではその後の日々をショートショートで面白おかしく描いています。 ワンさぶ子というのは北海道...
作家、宮下奈都さんの、三人の子どもたちと犬と夫の家族の3年間にわたる日々のショートエッセイ集。 宮下さんのエッセイは「神さまたちの遊ぶ庭」で1年間の北海道の僻地ライフを綴っていて、この本ではその後の日々をショートショートで面白おかしく描いています。 ワンさぶ子というのは北海道での日々の中で娘さんが妄想の中で飼うことになった犬のこと。岡山に帰った後に実際にその妄想そっくりの犬を見つけ、愛犬にしたとのこと。その犬とのエピソードを集めたものかと思ってたのですが、特に子どもを中心とした家族の日々のエッセイでした。犬の話ではなかった。 日々の子どものこと、作家生活のこと、ライブに行ったことなどをごく短く、軽いタッチで3年分描いているので、子どもたちの受験など、小さな山場は出てくるものの、淡々と進んでいくのでこれといった感想もないのです。そんなだから読むのをやめようかな、とか思いながら終盤まで読み進めるわけですが、ぼーっと行を追っていくと突然感情を揺さぶられる出来事が、前触れもなく訪れるのです。これには不意打ち要素もあるし、今までの文体から本気なのか冗談なのか飲み込めないし、ちょっと驚かされました。その後も日々は続くし宮下さんの軽い語りも続くのですが、この不意打ちのおかげで当たり前だった家族のいる日々がいかに儚いか、そんなことが強く印象に残る、なんだか不思議な読後感を残すのでした。結果、たった数行で表されてしまう何の変哲もない一日の連なりがいかに幸福なものなのか、そういう普遍的だけどボーッとしていると見落としてしまうような文学的な人生のテーマに気付かされたのでした。 これはこれでなんだかすごい本だな。
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日記形式のエッセイ。 子供たちがおっきくなって 親戚のおばちゃん気分でほのぼの。 ワンさぶ子目線もまた楽しい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
宮下奈都さんの家族との生活を基にした日記形式のエッセイ。 3人の子どもたちと、ワンさぶ、旦那さんがそれぞれにマイペースで、 読んでいて心穏やかな気持ちになる。 窮屈な感じがなく、のびのびと幸せな家庭なんだなぁ。 最後の方に思いもよらぬ出来事が。 でも、悲しい中にも希望の持てるお別れ。 私は手を離すんだ、と思えるのは、幸せなこと。 私は疑念を持ったお別れを経験しているので、 手を離すんだというよりは、 忘れることでしか消化できなかったので、強くそう思った。 そして、ワンさぶがかわいい! 犬目線だと、そうだよなぁ、と思うけど、書いているのは人間と思うと、 宮下さんの文才に脱帽。
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こんなに読んだらほんわかして、少しクスッとなって、温かくなるお話を短い文章で表現するのはすごいと思った。みんなのキャラクターも良い。読んで、嫌な気持ちになることなく、ただぽかぽかな気持ちになる。
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「神さまたちの遊ぶ庭」から読んでると、宮下家の人達、特に子供達の成長を見ているようで(実際には読んでるだけたのだが)感慨深かった。このような家庭を築きたいと思うし、考え方、感じ方を参考にしたいと感じた。自分も含めて、みんな幸せになって欲しいと胸がいっぱいになりました。
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宮下さんのエッセイはとても柔らかくふんわりしていて楽しい 子供との関わりや考え方、とらえ方の素敵さ 息子を持つ母として見習いたい 最後に思いもよらない出来事があるが同じような状況に最近あったため、ほんとに胸にささった
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エッセイは苦手な私だけれど、『緑の庭で寝ころんで』『神さまたちの遊ぶ庭』ですっかり宮下家のファンになってしまった、その続きの本作。 上のお兄ちゃん・下のお兄ちゃん・きなこちゃん、みんなそれぞれに良い名言をくれる。 私が好きだったのは 一つ目 次男くんの誕生日。 欲しいものが思い...
エッセイは苦手な私だけれど、『緑の庭で寝ころんで』『神さまたちの遊ぶ庭』ですっかり宮下家のファンになってしまった、その続きの本作。 上のお兄ちゃん・下のお兄ちゃん・きなこちゃん、みんなそれぞれに良い名言をくれる。 私が好きだったのは 一つ目 次男くんの誕生日。 欲しいものが思い浮かばず 「誕生日だからってほしいものを思いつかないのは幸せな証拠だと思う。ありがとう」 二つ目 ゾンビが来たらという問いに答えるお父さん。 「悲しむ人がいなくなってからやられたい」 三つ目 東京で暮らす息子さん2人に自然災害や直下型地震が不安だと伝えると返ってきた答え。 「もし自分に何かあったとしても、今ちゃんとしあわせだから、最後までしあわせに暮らしていたと思ってくれたらいいよ」 四つ目 お父さん。 宝くじは1枚だけ買うんだよ。 必要なときには当たるから。今はまだ一等は必要じゃないってことだね」 お母さんの眉唾話も良かった。 (意地悪をした人や心底嫌な人が不運に見舞われる話) あと、遅れて登校する男の子とのやりとりも好きだった。 こういう目線がとっても優しい。 あの男の子、今はどうしているかなぁ。 自分らしく生きていられたらいいなぁ。 宮下家はみんなどこかゆるくて、とてもあたたかい。 笑えて泣ける。 最後の1月、2月は泣いた。 というか電車の中だったので、涙を堪えて堪えて鼻水が出まくり、マスクをしていて良かった。 私はきなこちゃんの大ファン。 かわいいなぁ。 そして何と言ってもワンさぶ子ちゃん。 かわいくておもしろくて、これはぜひともワンさぶ子ちゃん目線の一冊を読みたい! 読みたいです!宮下奈都さん! 装画も挿絵もとっても素敵でした。
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