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予測する心 の商品レビュー

4.5

5件のお客様レビュー

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2022/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

脳が外界を理解するシステムを「予測誤差最小化システム」とし、その理論を説明する本。脳は外界を理解するための仮説を立て、知覚や行為を通して上がってくる誤差情報をもとに修正仮説を立て続ける。その中で生まれる「最もそれらしい仮説」こそが、私たちの経験する世界なのであるという理論。この理論が錯覚から精神疾患、心の仕組みなど幅広い範囲に統一した理論として通用するというのを見ていくのだが、門外漢の自分にはかなり難しい本だった。よくわからなくてついていけなくなる箇所もたくさんあって読むのが大変だった…。 最後には自我の問題に踏み込むのだが、 「自己は存在せず、現象的な自己モデルが存在する。その内容が自我なのだ」 と行き着くのがすごかった。自己とは「予測誤差最小化システム」が行為して能動的に情報を集めるために使うモデルにすぎない。自己という存在がつかみどころがないのは当たり前なのだ、というのはなるほどと思った。前に読んだ「私はすでに死んでいる」にも予測誤差最小化システムの話は少し出ていたと思うのだが、つながってきた気がする。余裕があればもう一度読み直したい…。

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2021/11/13

認知科学・脳科学における大統一理論とも呼ばれる「自由 エネルギー理論」あるいは「予測誤差最小化理論」を解説 した本。その提案する理論が示唆する内容は、大統一という 言葉が大げさに聞こえないほど多岐にわたり、非常に興味 深い。知覚と行為の知覚的統一であったり、自己の私秘性 であった...

認知科学・脳科学における大統一理論とも呼ばれる「自由 エネルギー理論」あるいは「予測誤差最小化理論」を解説 した本。その提案する理論が示唆する内容は、大統一という 言葉が大げさに聞こえないほど多岐にわたり、非常に興味 深い。知覚と行為の知覚的統一であったり、自己の私秘性 であったり肯ける部分も多かった。今後追いかけていきたい 気になる理論であった。 ただしこの本は専門用語も少なくない上に、この手の本に ありがちな「〜は後述する」「〜は前述した通り」が頻繁に 現れるので、あまり人にお勧めしたいとは思えないかな。 「これから○○について説明する」と書く暇があったら とっとと説明しろよ、と思ってしまったというのが正直な 感想でもある。

Posted byブクログ

2021/04/26

図書館で借りたが時間が足りずさらさらっと読んで終わってしまった. 我々の認知の仕組み(予測と因果),限界などが,専門用語を絶妙なバランスで混ぜてわかりやすく書いてあった印象. 時間があるときに再度ゆっくり読みたい本.たぶん★4~5くらいの名著.

Posted byブクログ

2021/04/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「心」の科学的解明に対する理論があるなんて知らなかった。哲学、心理学、統計学、脳科学等が投入されているので一読では理解できない点も多いが、一般向けにかなり噛み砕かれている。 総合科学に憧れる人には、数少ない最後のフロンティアかつ高い頂の脳・心に触れられる心躍る本と勧めたい。

Posted byブクログ

2023/09/30

[出典] ジュンク堂書店@吉祥寺 [出典]: 2022/05/01 「時間は存在しない」 カルロ・ロベッッリ 原注 第十二章 4.

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