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テスカトリポカ の商品レビュー

4

565件のお客様レビュー

  1. 5つ

    179

  2. 4つ

    211

  3. 3つ

    117

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    3

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2025/01/28

小学生の頃に教科書に載っていたアステカ文明の、生け贄の心臓を捧げるイラストが怖いはずなのに目が離せなくて何度も見ようとしてたのを思い出した。 バルミロのおばあちゃん、リベルタの語るアステカの物語はワクワクする。怖くて、謎めいていて魅力的。 一方犯罪の描写はくっきりリアル。あのお寺...

小学生の頃に教科書に載っていたアステカ文明の、生け贄の心臓を捧げるイラストが怖いはずなのに目が離せなくて何度も見ようとしてたのを思い出した。 バルミロのおばあちゃん、リベルタの語るアステカの物語はワクワクする。怖くて、謎めいていて魅力的。 一方犯罪の描写はくっきりリアル。あのお寺で私が働いてたとしたら、バルミロたちの作戦は何も知らない側の人間なんだろうなあ。 グロテスクな描写が多く、基本そういう本は避けているものの読み切ることができたのは想像もしないような暴力ばかりだったからだと思った。

Posted byブクログ

2025/01/19

麻薬と臓器売買のクライムノベル。 基本的に登場人物はほぼみんな頭おかしく、アステカ神話を交えた暴力描写が少々グロテスク。 読み進めていくうちに、ダークな雰囲気に没入感も増して読み応えのある作品だった。

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2025/01/17

圧倒的読書体験。 目を背けたくなる程の血と暴力、悪にまみれた麻薬密売、臓器売買に古代アステカ文明が絡み合うことでとんでもなく不穏で神秘的な重厚なストーリーへと昇華しています。 膨大な参考資料に裏付けされた著者の知識量や熱量に脱帽。 登場人物ほとんどがどす黒い悪で、そこに一瞬でも関...

圧倒的読書体験。 目を背けたくなる程の血と暴力、悪にまみれた麻薬密売、臓器売買に古代アステカ文明が絡み合うことでとんでもなく不穏で神秘的な重厚なストーリーへと昇華しています。 膨大な参考資料に裏付けされた著者の知識量や熱量に脱帽。 登場人物ほとんどがどす黒い悪で、そこに一瞬でも関わるともう抜け出せなくなる絶望感。 自身も紛れもないそちら側にも関わらず、良いことをしていると思い込んで目をそらす中途半端な偽善者の胸くそ悪さも含めて、すべてが魅力的でページを捲る手が止まりませんでした。

Posted byブクログ

2024/12/30

とにかく長い、描写がエグい、暴力が過ぎる。だけど先が気になって読んでしまう。 ゲーム『真・女神転生』シリーズのプレイヤーにはお馴染みのアステカの神様の名前も出てきて、なかなか興味深い。

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2024/12/28

描写はグロテスクなのが多いけど、私好みのお話だったので一気見するくらい面白かったです。アステカ文明についてのお話は興味深くて、読み終わった後も調べたりしました。

Posted byブクログ

2024/12/25

導入が長い。1章2章と本題に入るまでが長い。けれど、すごくおもしろい。カタカナが多すぎて覚えられないけど、アステカ王国にも詳しくなれる。よくこんな話を思いついたなと感心する。実際に反社組織にいたのか、もしくは実在のモデルがあるのかと錯覚するくらい、すべての描写がリアル。 いろい...

導入が長い。1章2章と本題に入るまでが長い。けれど、すごくおもしろい。カタカナが多すぎて覚えられないけど、アステカ王国にも詳しくなれる。よくこんな話を思いついたなと感心する。実際に反社組織にいたのか、もしくは実在のモデルがあるのかと錯覚するくらい、すべての描写がリアル。 いろいろとテーマが乱れてるからごちゃごちゃしてる感は否めないけど、まったく別の世界や知識を知れる点では非常に興味深かった。 問題の根底にあるのは貧困、いや過去の歴史か、それとも資本主義社会か。根本を辿るのはすごく難しい。資本主義社会でなければ貧困の問題は出ないかもしれないし、そもそも侵略がなければ貧困も分断もなかったかもしれない。じゃあ、いえにえを捧げる原始的な営みを続けてればよかったのかと問われると、そういうわけでもない。 ただ1つ間違いないのは、何も知らない子どもの命を無闇に奪ってはならない。シェルター部分は、仔細は描かれていないけど、なかなかつらかったなあ。子どもは何も悪くない、悪いのはすべて大人。なんなら変なこと吹き込んだアステカ狂のおばあちゃんな気もする。 パブロとコシモが唯一の良心だったのも反対につらみ。

Posted byブクログ

2024/12/22

読み応えのある作品だった。アステカの神話を織り交ぜながら麻薬密売、臓器売買などの裏社会が描かれていた。実際にこんな世界が存在しているんだろうし、気づいてないだけで麻薬とかに手を出している人も結構いるのかな。メキシコの麻薬密売人たちのカルテルによる抗争の激しさがまさに戦争そのもので...

読み応えのある作品だった。アステカの神話を織り交ぜながら麻薬密売、臓器売買などの裏社会が描かれていた。実際にこんな世界が存在しているんだろうし、気づいてないだけで麻薬とかに手を出している人も結構いるのかな。メキシコの麻薬密売人たちのカルテルによる抗争の激しさがまさに戦争そのもので、とてもじゃないけど住めないな。 コシモがアステカの神テスカトリポカンのごとくバルメロと対決するシーンはアステカが滅んでからちょうど500年経った日というのも相待って劇的なシーンだった。 テスカトリポカンの「煙を吐く鏡」って言うのが皆既日食のことを指しているんじゃないかっていうのもなるほどなと

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2024/12/10

購入済み 2024.12.09.読了 とにかく暴力で、とにかくグロテスク。 アステカ文明が本書の基軸になってるようだが、何度も出てくるアステカの神々の話なんかちっとも頭に入ってこないし、ダラダラと長ったらしくてめんどくさい。最終ページに至っても何がどの神様なんだか、ほぼ理解してい...

購入済み 2024.12.09.読了 とにかく暴力で、とにかくグロテスク。 アステカ文明が本書の基軸になってるようだが、何度も出てくるアステカの神々の話なんかちっとも頭に入ってこないし、ダラダラと長ったらしくてめんどくさい。最終ページに至っても何がどの神様なんだか、ほぼ理解していない。 ただ、煙を吐く鏡=テスカトリポカとはそういうことだったのねーとちょっと感心。 これが直木賞かぁ。良さがぜんぜんわからないなぁ。 アステカ文明、麻薬密売と臓器売買、社会問題としてとても興味がある要素だが、その繋ぎになるものがすべてグロい暴力でかたがついちゃうっていうのはどうなのかなー。 文庫化を待ちに待って、即買したのに、非常に残念

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2024/11/24

物理的にも内容的にも重量感! メキシコの麻薬カルテル、臓器売買、アステカ神話...非道な行動も理屈づけられていて怖い 面白い。

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2024/11/23

2024-11-23 思った以上に胸糞で、思ったほど魔術的ではなかった。暴力への信仰は、ある意味人類に科せられた呪いなのかもしれない。それを正当化するキャラクターが押し並べて機械的合理主義者に見えるのも皮肉。

Posted byブクログ