アジャイルなチームをつくるふりかえりガイドブック の商品レビュー

森一樹(著者)

2021/05/02

ふりかえりはチームのものであり、その真価はふりかえり以外の活動の質を上げることにあるという考えが改めて認識できたのがよかった。個人の観点を抜けられなかったり、その場限りでアクションに結びつかずに終わってしまうことに課題感を持っていたが、何のためにふりかえりをするのか、目的や得たい結果が何なのかについてのコミュニケーションを疎かにせず、ふりかえりの価値を最大化していくようなアクションをとってみようという気持ちになった。

それと、、記憶力が弱々なので思い出しはついついスケジュールを見直しがちだけど、まずは記憶に頼って自分にとって印象的だったのは何か、感情が動くような出来事は何だったのかにフォーカスする感じでやってみるのもいいなと思った。チームメンバー1人1人を思い浮かべながら共通体験を思い出すとかでもいいかも。

2021/02/15

初学者から熟練者まで、主催者から参加者まで。ふりかえりに関わるあらゆる局面で必要となる知識、スキル、そして好ましいマインドセットが詰まった「ふりかえり全部入り」の一冊。

非常に多くの手法が紹介されているが、それが手法の列挙ではなく「どういった場面で使うものか」という必然性と結びついた形で紹介されるため、実用度はかなり高い。

一点気になったのは、漫画形式のストーリー。漫画形式でわかりやすく、というのは本書の売りのひとつだが、文章自体が簡潔でわかりやすいので、わざわざ漫画にする必要があったのだろうか。ただ、これがとっつきやすさの秘訣なのかもしれない。