1,800円以上の注文で送料無料

誰かが見ている の商品レビュー

3.9

45件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/06/26

それぞれの女性の悩みや葛藤に同世代女性として共感して読んでて辛くなる部分も多々あった。 女性にしか書くことができない小説だなぁと。 難しい凝った表現などなくとても読み心地がよかった。 数年後に読んだらまた違う感情になるんだろうなと思う。 表面上でしか分からない事の多い人付き合い...

それぞれの女性の悩みや葛藤に同世代女性として共感して読んでて辛くなる部分も多々あった。 女性にしか書くことができない小説だなぁと。 難しい凝った表現などなくとても読み心地がよかった。 数年後に読んだらまた違う感情になるんだろうなと思う。 表面上でしか分からない事の多い人付き合いも少し考えさせられた。

Posted byブクログ

2023/06/25

繋がる人間関係,ハッピーエンドって事で… 最後は吹っ切れた感があり,其々の人生の新たなスタートに爽快感!

Posted byブクログ

2021/04/22

子供にジレンマを抱える4人の女性。 実の子を可愛がれずに苦しむ千夏子、子供が欲しいのに夫が非協力的で悩む結子、保育士で早く結婚して仕事を辞めたい春花、タワーマンションに住み容姿も優れている柚季。 事情を抱えて悩む4人の運命が、ブログを通して少しずつ交わっていく。 本当に読んでい...

子供にジレンマを抱える4人の女性。 実の子を可愛がれずに苦しむ千夏子、子供が欲しいのに夫が非協力的で悩む結子、保育士で早く結婚して仕事を辞めたい春花、タワーマンションに住み容姿も優れている柚季。 事情を抱えて悩む4人の運命が、ブログを通して少しずつ交わっていく。 本当に読んでいて具合が悪くなる、生々しさでした。「家庭を持つ女性」がぶち当たるであろう様々な壁、育児、仕事との両立、不妊、セックスレス、ママ友問題、義父母関係、、、すべて詰まっている。 それにブログというSNSまで関わってくるのでもう本当に、人間の、特に女性の悪い所を凝縮した内容に胃が痛くなる。何度も先を読むのが辛くなった。 良く言えばそれくらいのめり込める展開。 そして、ジャンルとしては「サスペンス」なので最初のシーンは千夏子の子供が居なくなるところから始まる。そこから時系列的には過去の話が始まって、後半でようやくそのシーンに戻ってくるのだが、登場人物同士がだんだん近づいていく展開と、“謎”が暴かれた時の衝撃は見事だった。 ただ何度も言うように、読んでいて辛くなる。まず“良い人”があんまり出てこない。 それ故に、後半子供たち目線になった時、その純粋さが辛すぎて、可哀想すぎて涙が出た。 感動ではなく辛くて泣いた小説は初めて。 家庭を持つことが怖くなるというか、何が幸せかよくわからなくなった。 男性に是非読んでもらって感想を聞いてみたい。

Posted byブクログ

2021/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

迂闊にも最後泣いてしまった。 春花はこのあとミポリンにも意見できるようになるんだろうな。 中盤はタイトルの意味が「誰かに見られている」となりゾッとしたが、最終的には「誰かが見てくれている」とタイトルの意味が変わり暖かくなる。さすがメフィスト賞。 P306 娘なんて産むんじゃなかった。 そんな言葉を言わなければいけないくらい、追い込まれているということに気づかなかった。そんな単純なことを、柚季は見逃し、言葉の表面だけをなぞり、過剰に反応していただけだった。

Posted byブクログ

2021/04/14

女としての幸せの概念が、次代を経るに連れて変わっているのか居ないのか。自分はまだ学生だし、手に職をつけて子供を産んでも働きたいと思っているけど、そう簡単には働かせてくれない社会なんだろうか、この先も。 長年一緒にいて、相手のことは手に取るように分かる夫婦も大勢いるのだと思ってたけ...

女としての幸せの概念が、次代を経るに連れて変わっているのか居ないのか。自分はまだ学生だし、手に職をつけて子供を産んでも働きたいと思っているけど、そう簡単には働かせてくれない社会なんだろうか、この先も。 長年一緒にいて、相手のことは手に取るように分かる夫婦も大勢いるのだと思ってたけど、自分以外の人間が自分の思いを完璧に理解してることなんて、絶対ないんだなって改めて思った。伝えたいことは、伝えられるうちに伝えたい。

Posted byブクログ

2021/04/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夫の協力を得て不妊治療の末に授かった我が子、女の子だと思い込んでいたのに…。どうしても息子を可愛がれない千夏子、そして子育てや家事に無関心の夫。日々の生活にくたびれていた。 そんな千夏子の元に、タワーマンションに最近越してきたという柚季が「お互いの子供も同じ年頃のようだし、お友達になってくれませんか」と声をかけてくる。 百貨店アパレル店の店長・結子は5歳年下の夫と結婚したばかり。多忙な二人は夫婦関係を築けず、子供を望むのは妻だけなのかと落胆する日々。 今の顧客である夕香は憧れのキャリアウーマンだったが、出産を機に専業主婦へ。会うたびに早く子供を設けるよう発破をかけてくるが…。 千夏子の子供が通う保育園の保育士・春花は、職場のパワハラに耐えながら婚活を行い、結婚目前だった。母子家庭で育ち、1年前に母が他界してから自分の家庭をと強く望んだが相手は「子供ができたら結婚しよう」と毎週部屋に来るように。 登場人物たちと同世代女性として、誰の話も苦しく感じた。みんなの肩に手を添えて「大変だよね、キツイよね」と励ましたくなる。 これは女性にしか書けないし、女性にしか共感は得られない作品かもしれない。 自分で自分を大切にして、そんな自分を受け止めてくれる誰かがいないと、今は生きていくのが難しい時代なんだと思う。 最後は全員が繋がってお見事。ハッピーエンドでよかった。

Posted byブクログ

2021/03/28

子供がいるとかいないとか。 結婚するとかしないとか。 仕事を辞めるとか辞めないとか。 自分の考えとは違う価値観で悪意なく傷つけられてしまうことって多い。 とりあえずなんとなくみんなハッピーエンドになって救われた。よかった。

Posted byブクログ

2021/03/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

途中までは、嫌な女、意味不明な男ばかりで早く読み終わりたかった。 でも、解決に向かううちに、本音は全て素直で、丸く収まり過ぎではあるけれど、ほっとした。 パートリーダー(木南夕香の母親だよね?)の 「まだ母親になって数年でしょ?」 には、まいったね。

Posted byブクログ

2021/03/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

メフィスト受賞作ということで気になって購入。 「自分を大切にする、それは自分に嘘をつかないことだろう」 ここに出てくる女性たちは、過去や終わったことに悩み、今より未来の幸せを求めて頑張っている。 でも大事なのはどうなるかわからない未来より、目の前のことに向き合うこと。目の前で生きている人に向き合うことだとおもった。 何かに孤独を感じている女性達が絡んで発展するお話。 最後に全ての人が繋がる流れが圧巻だった。 表紙から想像もできない温かさで終わるラストがとても良い。

Posted byブクログ

2021/03/20

どんなに表面上はふつうに見えても、 みんなそれぞれ不安や悩み、コンプレックスを抱えて生きている。ほんの少しのきっかけがその琴線に触れてしまった時、持っている闇が生活に、他人に、作用してしまう。他人と比べてしまうことも、妬みも仕方のないことだと思うけれど、それでも、だからこそ他人の...

どんなに表面上はふつうに見えても、 みんなそれぞれ不安や悩み、コンプレックスを抱えて生きている。ほんの少しのきっかけがその琴線に触れてしまった時、持っている闇が生活に、他人に、作用してしまう。他人と比べてしまうことも、妬みも仕方のないことだと思うけれど、それでも、だからこそ他人の痛みを理解できるような人でありたいなあ。

Posted byブクログ