花の下にて春死なむ 新装版 の商品レビュー
シリーズ最終作を先に読んでしまい、最初からと思い図書館で借りましたが…半分ほど読んで挫折 最終作で感じた少し切なくも温かな雰囲気を想像していたのですが、何だかイマイチ感情移入できない暗い雰囲気が漂って読み進めにくかった 新装版の装丁はアニメチックになっていて、それも私には違和感…...
シリーズ最終作を先に読んでしまい、最初からと思い図書館で借りましたが…半分ほど読んで挫折 最終作で感じた少し切なくも温かな雰囲気を想像していたのですが、何だかイマイチ感情移入できない暗い雰囲気が漂って読み進めにくかった 新装版の装丁はアニメチックになっていて、それも私には違和感…もろもろ読み時が今ではなかったのかな
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初北森。日本推理作家協会賞受賞作。香菜里屋シリーズ1。短編集。前々から料理描写が巧い(美味い)作家だと聞いていたので、新装版を機に購入。料理描写は勿論のこと、私としては常連客が持ち込む謎の、特にその背景描写の巧みさに心惹かれました。こんなにも味わい深く、魅力的に描けるなんて…。好...
初北森。日本推理作家協会賞受賞作。香菜里屋シリーズ1。短編集。前々から料理描写が巧い(美味い)作家だと聞いていたので、新装版を機に購入。料理描写は勿論のこと、私としては常連客が持ち込む謎の、特にその背景描写の巧みさに心惹かれました。こんなにも味わい深く、魅力的に描けるなんて…。好みのは表題作と「魚の交わり」のニ篇。推しキャラは片岡草魚と飯島七緒のお二人。良い味出してて好ましいなぁと。
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------------------------- 人生に必要なのは、 とびっきりの料理とビール、 それから、 ひとつまみの謎。 三軒茶屋の路地裏にたたずむ、 ビアバー「香菜里屋」。 この店には今夜も、 大切な思いを胸に秘めた人々が訪れる――。 優しく、ほろ苦い。 短編の名手...
------------------------- 人生に必要なのは、 とびっきりの料理とビール、 それから、 ひとつまみの謎。 三軒茶屋の路地裏にたたずむ、 ビアバー「香菜里屋」。 この店には今夜も、 大切な思いを胸に秘めた人々が訪れる――。 優しく、ほろ苦い。 短編の名手が紡ぐ、 不朽の名作ミステリー! ------------------------- 12~3年前に読んでいて、 実家にあるはずなのですが… どうしても読みたくて新装版購入しました。 というか、新装版があることに驚きと喜び。 三軒茶屋や電車でよく通っていたし、 利用することもあったので、 とても馴染み深くて。 そんな街のどこかに、 香菜里屋があるのかもと思うと、 当時はドキドキした記憶です。 おいしそうな料理と度数の違うビールたち。 そこに持ち込まれる数々の謎。 6話の短編集です。 最近、アシモフの「黒後家蜘蛛の会」を読みましたが。 当時の私は安楽椅子探偵なんて言葉も知らず、 それでも香菜里屋の世界観に魅了されていました。 久しぶりに読む北森さんは変わらず私の好みで、 ヨークシャテリアに似ているマスターの工藤が さりげなくお洒落で、 だけど謎がじわじわと浸み込んで迫ってくる感じです。 好みはあると思うのですが、 北森さんのひんやりした細い感じの文体とか表現、 扱うテーマが私は大好きです。 個人的には、「終の棲家」「魚の交わり」が好きでした。 最近、漣丈那智シリーズも新装が発売されたので、 香菜里屋シリーズとあわせて そちらも読まねばです…!
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春になったので、とうとう読んでみた。 美味しい一品と、四つの度数のビールサーバーがある居酒屋「香菜里屋」が中心になっている連作短編集。 マスターの工藤さんが、客達の持ち込む謎や悩みを、あれよあれよとさりげなく解決へと導いていきます。 話によっては憶測の域を出ない(マスターも言及し...
春になったので、とうとう読んでみた。 美味しい一品と、四つの度数のビールサーバーがある居酒屋「香菜里屋」が中心になっている連作短編集。 マスターの工藤さんが、客達の持ち込む謎や悩みを、あれよあれよとさりげなく解決へと導いていきます。 話によっては憶測の域を出ない(マスターも言及している)ものもあり、モヤモヤしたり、晴れやかになったりと、色んな話が詰まっていました。 占い師の北さん、フリーライターの七緒さんなど、常連客にも魅力的なキャラクターが沢山いたので、次作以降のこのシリーズも読んでいこうと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
目次 ・花の下にて春死なむ ・家族写真 ・終の棲み家 ・殺人者の赤い手 ・七皿は多すぎる ・魚の交わり 以前、シリーズの最終巻を読んでしまったので、最初から通読することに。 連作短編のミステリなので、短編一作を読んでも話は分かるが、店の常連やマスターとの会話でゆるく話が繋がってもいるので、やはりこれは順に読むべき作品と思った。 舞台は、今でこそ珍しくはないビアバーの香菜里屋。 それぞれアルコール度数の違う4種のビールを置き、客の様子を見ながら絶品の料理を提供してくれる。 そして、客の持ち込むちょっとした謎をマスターの工藤が解き明かしてくれる、というもの。 アシモフの『黒後家蜘蛛の会』を彷彿させるつくり。 殺人事件がないわけでもないが、それは直接かかわるものではないので、毒はそれほど強くない。 ただ、工藤のような人が身近にいたら、ちょっとしんどいかなあ。 全てを見透かされそうで。 いや、工藤の方がしんどいんだろうなあ。 面に出さないだけで。 年のせいか『花の下にて春死なむ』と『終の棲み家』が、ことによかった。 ひとり、寒いアパートで震えながら死んでいくというのは嫌だけど、その枕元に季節外れに咲く桜があってよかったと思った。 若者の生真面目な正義感から起こした行動が、一生ふるさとに帰ることのできない放浪生活を彼に強いたのだとしても、思った未来とは違う人生になってしまったけれども、決して不幸ばかりの人生ではなかったのだと思いたい。 謎のすべてを明らかにするわけではないからこそ残る余韻。 それは工藤の、作者の優しさなのだと思う。
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マスターとある引っ掛かりを解いて行く様子や合間に提供する料理とビール、いいですね、シリーズが気になります。
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ビアバー「香菜里屋」のマスターがお客が持ち込む謎を解く連作短篇小説。 波があるわけでなくずっと平坦なイメージ。 あまり入り込めなかったのはなんでだろ。
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毎回、工藤が作る食べ物の描写が秀逸! すごい美味しそうに感じた。 連作短編という作りになっており、その中でとりわけ好みの内容だったのは「終の棲み家」。そして全体的に馴染みのある場所やら駅名が出てくるので、読んでいて楽しかった。ミステリー小説だけれど切り口がよくあるミステリーと少し...
毎回、工藤が作る食べ物の描写が秀逸! すごい美味しそうに感じた。 連作短編という作りになっており、その中でとりわけ好みの内容だったのは「終の棲み家」。そして全体的に馴染みのある場所やら駅名が出てくるので、読んでいて楽しかった。ミステリー小説だけれど切り口がよくあるミステリーと少し異なってる?ような気がしてなかなか面白いと思った。
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短編の名手!一つひとつの完成度が高く、それぞれがうまくリンクする。それとやはり、料理の描写か。もう新作が読めないのか残念でならない。
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香菜里屋シリーズ1 香菜里屋のマスター工藤が常連客の話から謎を解いていく。しかも連作短編集という形で、続いてはいるけど一話完結なので、遅読の自分にはちょうど良い長さになってる。工藤の推理も香菜里屋の客と一緒になって楽しめるし、その謎たる人物にかかわる物語がまた良いのだ。ミステリー...
香菜里屋シリーズ1 香菜里屋のマスター工藤が常連客の話から謎を解いていく。しかも連作短編集という形で、続いてはいるけど一話完結なので、遅読の自分にはちょうど良い長さになってる。工藤の推理も香菜里屋の客と一緒になって楽しめるし、その謎たる人物にかかわる物語がまた良いのだ。ミステリーである前に、ある人の物語としても楽しめる。 シリーズは3まであるらしいので全部読むつもり。 舞台は20年以上前だが、新玉川線と呼ばれる点以外は全く時代を感じさせない。
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