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約束の地(上) の商品レビュー

4.1

21件のお客様レビュー

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2024/01/25

2009年1月20日~2017年1月20日の大統領の2期の任期。回顧録のまえがきは2020年8月付。「マイ・ドリーム」に記した幼少期からロースクール入学まで、そしてミシェルとの出会いも簡単に総括し、ここではイリノイ州議会議員、アメリカ上院議員、大統領立候補、それぞれの選挙戦を記す...

2009年1月20日~2017年1月20日の大統領の2期の任期。回顧録のまえがきは2020年8月付。「マイ・ドリーム」に記した幼少期からロースクール入学まで、そしてミシェルとの出会いも簡単に総括し、ここではイリノイ州議会議員、アメリカ上院議員、大統領立候補、それぞれの選挙戦を記す。とにかく選挙を戦い抜くのは大変だな、というのが分かる。特に大統領選挙はまず民主党の代表となる選挙、そして対共和党候補との選挙と2段構えで、日本とは桁違いの厳しい選挙期間を戦い抜かねばならないのがわかる。 大統領選で、いよいよ当選が視野に入ってくると、これからは演説の内容にももっと気を配らなければ。当選したあとの実行にもかかわってくる、などという部分にはちょっと笑ってしまった。日本でも米国でも同じだなあと。 シカゴには二重の意味で縁があったんだなあと感じる。最初は大学卒業後のコミュニティ・オーガナイザーの仕事。そしてその後進んだロースクールのインターンでもシカゴの法律事務所で働きそこでミシェルと出会う。そして初めの州議会議員への候補も、このシカゴとの縁によってもたらされる。国政へのステップも、自分の理想とするアメリカ社会の実現には、地方に留まる州議会では果たすのは難しく、連邦上院に踏み込んでこそ果たされる、との思いからだった。 巻頭に、母方祖父母の若い時の写真、母とハワイの砂浜で寝転ぶ写真、母と二人のすました写真、父の写真などが載っている。おばあちゃんと母がとても美人なのに驚いた。口元は母と祖母に似ている。 2020発表 2021.2.21第1刷 図書館

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2023/05/01

先に出たミシェルの本の方が面白かったので少し損してる感はあるが、大統領の孤独、共和党との駆け引き、政策決定過程などはやはり読み応えがあった。トランプにはこんな回顧録書けないだろう。人種に関する問いに答えなければ自分の政策を主張することすらできないという他の候補者たちとの違い、これ...

先に出たミシェルの本の方が面白かったので少し損してる感はあるが、大統領の孤独、共和党との駆け引き、政策決定過程などはやはり読み応えがあった。トランプにはこんな回顧録書けないだろう。人種に関する問いに答えなければ自分の政策を主張することすらできないという他の候補者たちとの違い、これはマイノリティならば痛いほどわかるだろう。大統領になったからといって特別扱いされることを拒む謙虚なオバマに対して、ホワイトハウスの黒人たちがこれまでの大統領と同じ扱いを受けてもらわなければいけないと言った、その言葉の重さが全てだと思う。

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2023/03/20

上巻は青年時代から大統領就任、サブプライムローン問題までの回顧録。アメリカ大統領という世界でもっともリーダーシップを発揮しないといけないポジションであり、世界の課題を一手に引き受けなくてはならないポジション。その職位で日頃何を思考しどのような意思決定するのかが興味深かった。 下巻...

上巻は青年時代から大統領就任、サブプライムローン問題までの回顧録。アメリカ大統領という世界でもっともリーダーシップを発揮しないといけないポジションであり、世界の課題を一手に引き受けなくてはならないポジション。その職位で日頃何を思考しどのような意思決定するのかが興味深かった。 下巻でもその意思決定までの思考とプロセスを学び楽しみたい。

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2022/01/29

大統領として判断、決断プロセスが見たかったが、前半は選挙戦のグダグダで期待はずれ。 文書や言葉使いがまどろっこしいので無駄に長文といった印象。 博学が悪い方向に向かってる

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2022/01/30

脚注や巻末注が嫌いで、思考の過程を大切にする考えに共感します。つい説明しすぎて長くなっちゃうんですよね。 yes we can、陳腐だと思ってたんだ笑 暗殺の身近さの感覚が全然違うなって思ったし、割安のチャーター便だと別の都市に連れて行かれたり、パイロットが一般のコンセントか...

脚注や巻末注が嫌いで、思考の過程を大切にする考えに共感します。つい説明しすぎて長くなっちゃうんですよね。 yes we can、陳腐だと思ってたんだ笑 暗殺の身近さの感覚が全然違うなって思ったし、割安のチャーター便だと別の都市に連れて行かれたり、パイロットが一般のコンセントから延長コード引いて飛行機のバッテリーを起動させようとしたりがあることに驚いたw 自分ごととして問題と向き合って実のある話し合いで対策を検討して対応していく人たち、形を気にする人たち、関係ないところで闘っているつもりの人たち、無名から大統領までの道を歩んだ人の目線で、いろんな様相が見えて面白い。 「ミシェルとともに投票をすませてから」の一言を見て、そっか大統領候補も投票するのかと気づいた。「選挙活動のための借金も返さなければならなかったし」で敗れた候補者に残る負債を知った。そういえば気に留めたことなかったな。 日本だと若ければ若いほど戦争って過去の出来事感が強まりがちだけど、自分が大人になってからも海外では起きていて、現在進行形の身近な出来事なんだなって改めて感じた。 宗教とか戦争とか、日本にいると正直感覚があまりわからない。

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2021/10/10

オバマ氏を支持する、しないに関わらず、選挙や政治、特に大統領としての決断の背景が細かく知れて、とても興味深い。 読者に語りかける文体が読みやすい。 ただ、文字量と情報量が多いので、読むのに少し時間はかかるかも。

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2021/09/25

購入した本。 読もうと思った理由は二つある。 一つ目は、アメリカ経済を知る上で政治に関して無知ではいられないからだ。 二つ目は、世界最高権力者であるアメリカ大統領のリーダーシップやその時々の考え方について知りたかったからだ。 猟官制度は良いものだと感じた。大統領選挙に功労ある...

購入した本。 読もうと思った理由は二つある。 一つ目は、アメリカ経済を知る上で政治に関して無知ではいられないからだ。 二つ目は、世界最高権力者であるアメリカ大統領のリーダーシップやその時々の考え方について知りたかったからだ。 猟官制度は良いものだと感じた。大統領選挙に功労ある民間人が役人になる制度は政治が腐敗しつつある日本に良いかもしれない。それによって組織に新陳代謝がもたらされるからだ。 リーマンショックを経て、オバマ大統領がストレステストを創り出したことに驚いた。銀行の資産状況をチェックするこの制度は今も続いており、加えてリーマンショックからの立ち直りに大きく寄与したことは知らなかった。 まだ上巻であるが、この本を通してバラク・オバマの精神力と失敗から学び、次に生かそうとする姿勢は素晴らしいものだと感じた。いかに大きな権力を持とうと職務をフルパワーで全うするその姿勢は学ぶべき部分。

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2021/08/22

ずっと読みたかった本だが、その長さ故に後回しになってしまった。 アメリカ大統領の回顧録なるもの読むのは初めてだが、率直な心情の描写もあり、非常に読みやすい。まるで一冊の長編小説を読んでいるようでもある。 上巻では政治を志してから、大統領が当選直後の内容で記載されている。 政...

ずっと読みたかった本だが、その長さ故に後回しになってしまった。 アメリカ大統領の回顧録なるもの読むのは初めてだが、率直な心情の描写もあり、非常に読みやすい。まるで一冊の長編小説を読んでいるようでもある。 上巻では政治を志してから、大統領が当選直後の内容で記載されている。 政治を志した理由、上院議員になるまで、民主党内での候補者選び、共和党との候補者との戦いは、理想に燃える著者が現実に苦悩しつつ、家族と仲間に支えられながら大統領という職になるまでが描かれている。 当選後、まずは、金融サブプライムローン問題への対処及び軍事関係への対処などで上巻は終了。 読んでいて非常に面白いのは、単なる記録ということではなく、著者自身の思いや考えが非常に強く反映されているところである。 夫としての葛藤、父としての葛藤、祖母との心温まるやりとり、大統領選挙をずっと出大統領選挙を通じて知り合った支持者との交流等、何もかもに心が満ちあふれている。 特に惹かれた場面は、著者がなぜ大統領にならなければならないのかを妻に問われているところである。なぜ自分は大統領にならなければいけないのか、どういったアメリカを作っていきたいの。これが彼の原点であり、そういった信念があったからこそ8年間の任期を全うできたのであろうと考える。 また、思わずクスッと笑えるジョークも所々入っており、読んでいて心地よい。これも人柄によるものだろうと思う。 下巻も楽しみだ。

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2021/07/16

大統領でも、いつもそばには家族がいる。 自分にできることに対して、過信ではなく、強い使命感。 周囲をエンカレッジし、それにより自身も鼓舞される。 嘘がなく、紳士的で、でも冗談が好きで、楽しい。 大統領の素養ってなんだ、大統領になりたいってどういう気持だ、という思いから手にとっ...

大統領でも、いつもそばには家族がいる。 自分にできることに対して、過信ではなく、強い使命感。 周囲をエンカレッジし、それにより自身も鼓舞される。 嘘がなく、紳士的で、でも冗談が好きで、楽しい。 大統領の素養ってなんだ、大統領になりたいってどういう気持だ、という思いから手にとったが、大統領だから何だ、ということではないのかもなあ。 人間が得られる喜びの大小はあれど、得るための方法は、そこまで大きく違わないかもなあ、よい学び。

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2021/07/15

米国の「民主主義」がどんな状態に陥っているのか、米国の「政治過程」、ホワイトハウス「意思決定」とはどんなものかが良く分かりました。でも、この「民主主義の崩壊」は残念ですね。このシステムを守るのには相当の努力が必要ということでしょう。 文章は、本人も言ってたように、正直、冗長で長い...

米国の「民主主義」がどんな状態に陥っているのか、米国の「政治過程」、ホワイトハウス「意思決定」とはどんなものかが良く分かりました。でも、この「民主主義の崩壊」は残念ですね。このシステムを守るのには相当の努力が必要ということでしょう。 文章は、本人も言ってたように、正直、冗長で長い。他方、日本語訳の素晴らしさがそれを多少埋め合わせている気がします。

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