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四十歳、未婚出産 の商品レビュー

3.8

64件のお客様レビュー

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2023/12/03
  • ネタバレ

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旅行代理店に勤める優子は、アクシデントで28歳のイケメン部下と一夜を共にし、子供を授かる。 産むのか産まないのか。 それだけで色々と考えるところはあるのだけれど、そこにイケメン部下の彼女だったり、地元の同級生だったり、自分の兄弟だったり妊娠についてとやかく言って優子を翻弄させる。 優子と関係があった専務の瀬島さんによって救われるのだけれど―――やっと肩の荷がおりたよ。と、言いたげな背中がいいのか悪いのか…。優子の力になったのであればいい事なのかな?優子の窮地を救ったという点ではやはり瀬島が助けてくれたのはいい事だったのだ。でも戸籍を貸してくれた凡庸には叶わないけど。 最後のエピローグで優子が凡庸に惚れたような文章がでてくるのだけれど、真実はどうなの? ほら、わたしって行間を読めない女だからさ、はっきり書いてくれた方が…ムードもへったくれもなくなるんだけどさ。 ーーーーーーーーーーーー 言うのか、言わないのか。 産むのか、産まないのか。 40歳を目の前にして思わぬ妊娠に揺れる、旅行代理店勤務の優子。お腹の子の父親である28歳のイケメン部下、頭の古い田舎の母親、妊婦を「腹ボテ」と言うパワハラ上司、不妊治療に悩む同僚、若さを誇る美人女子社員……。お腹はどんどん大きくなるけれど、本当のことはなかなか言えない。 このままシングルマザーになって、やっていけるのか!? (帯より)

Posted byブクログ

2023/11/28

一気に読了。面白かった!変わろうともがいている日本の社会が背景にあって、色々考えさせられる。人々の意識を変えるのは大変な反面、人間の心の部分に触れたら案外簡単に変わるものでもある。

Posted byブクログ

2023/09/10

自分が選んできた人生とは、違う人生を生きる人達が どんな悩みを抱え、日本特有の社会の壁にぶつかるのか 教えてくれる垣谷さんの数々の著書を、いま夢中で読んでいる。 自分の環境がフル在宅勤務も手伝って 人との接触が少ない日々のなか、本の中の物語で 人と交わり人生経験を積んだ気になれ...

自分が選んできた人生とは、違う人生を生きる人達が どんな悩みを抱え、日本特有の社会の壁にぶつかるのか 教えてくれる垣谷さんの数々の著書を、いま夢中で読んでいる。 自分の環境がフル在宅勤務も手伝って 人との接触が少ない日々のなか、本の中の物語で 人と交わり人生経験を積んだ気になれる笑  夫婦別姓、戸籍制度、子供を持つ人の働きやすい職場環境、外国人の子供の生活学習環境、これからの子供たちを育てる環境、家族とは、、これからアンテナを立てられそう。 

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2023/08/22

面白くて一気読み。 マリアさん、出てきたときは怪しい人なのではと思ってしまったが、一番まともだった。 無意識に差別してるのかなと反省。 自分が優子の立場だったら、人目を気にして絶対に産めないだろうな。 この「人目を気にして」の部分、ほんと、なくなると良いのにな、と思う。

Posted byブクログ

2023/08/18
  • ネタバレ

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最高に面白かった。 仕事が忙しくて時間がないのに、徹夜で読んでしまった。止まらなかった。 ヒロインは母親をよく許せる。私なら勝手に「父親になってやってくれ」と頼む母親を許せない。絶縁だ。 水野も最悪だ。DV野郎だわ。モラハラでもある。絶対に父親と知られては行けない。 上司の部長は、パワハラで懲戒処分でもいいと思うけど。 凡庸の説法が良かった。 昌代がヒロインの小説も読んでみたい。カッコ良さそう。もちろん色々悩んでいるとは思うけど。 本当に面白かった。ハラハラしながら読んだからサスペンス小説みたいだった。そのうち読み直すつもり。

Posted byブクログ

2023/08/09

タイトルに惹かれて読んだ方は満足して本を閉じられるのではないでしょうか。読みながら正直苦しくなる場面もありましたが、本の中の主人公が勇気を与えてくれる本でした。 ※仕事上今のカンボジアを知っていますが、もうカンボジアも都市化しているので補足まで。

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2023/08/08
  • ネタバレ

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40歳未婚で予想外の妊娠をした主人公を軸に様々な社会問題を絡めてエンタメに落とし込んだ良作。 読み始めたら止まらなかった。 リアリティとファンタジーの匙加減が絶妙。 産むことを決意した主人公。 全てを受け入れた同級生と偽装結婚、物分かりの良い重役の計らいで出張のない部署へ異動、兄夫婦のマンションの隣りに引越し、母親が田舎から出てきて家事育児のサポート。結末だけ羅列するとご都合主義に感じるけど通して読むと違ってくる。リアリティのある描写が細部に散りばめられてるから。 ラストにさらっと働きやすい部署に異動したはずの主人公が異動先の同僚と上手くいってなくて残業が増えて疲れているようなことが書かれてて、まだまだ苦労するんだろうなぁって感じで終わってるのが良い。 主人公が振り回して傷つけたもう一人の同級生には恨まれて終わったり、母親は最後まで価値観がアップデートされず未婚の友達に無自覚に無神経なこと言っちゃう人だったり全てを強引に丸く収めようとしていないところに作者の誠実さを感じた。

Posted byブクログ

2023/06/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すんごいリアル… タイトルからして私もこうなりそう…と思って読んだ。 40歳で妊娠し産むなら最後のチャンス でもお腹の子の父親は28歳の彼女持ち部下 古い考えの田舎の人に、せくパワハラ気質な上司 状況的に「詰み」な感じやけど、 最終的にお母さんも家族も、同級生も味方ができて良かった… 上司のセリフは胸糞悪かったけど、絶対的な味方ができて、優子よかったねぇ~~~!と思う

Posted byブクログ

2023/06/22

四十手前で妊娠してしまった働く未婚女性のお話 以下、公式のあらすじ ------------------- 未婚の母になったりしたら苦労するに決まってる。 でも、子供を産む、最初で最後のチャンスだ。だったら……。 四十歳を目の前にして思わぬ妊娠に揺れる、旅行代理店で課長代理とし...

四十手前で妊娠してしまった働く未婚女性のお話 以下、公式のあらすじ ------------------- 未婚の母になったりしたら苦労するに決まってる。 でも、子供を産む、最初で最後のチャンスだ。だったら……。 四十歳を目の前にして思わぬ妊娠に揺れる、旅行代理店で課長代理として働く優子。お腹の子の父親は28歳のイケメン部下・水野で、恋愛関係にあるわけでないし、本人にはどうしても言えない。偏見のある田舎の母親やパワハラ上司、不妊治療に悩む同期にも、言えない。しかし、どこからか優子の妊娠の噂を聞きつけた水野とその彼女があれこれまとわりついて嗅ぎ回る。女は出産したら一人前には働けないというパワハラ上司からも意地悪をされ、四面楚歌。産むのか、産まないのか、言うのか、言わないのか。シングルマザーで仕事はどうするのか……。結論が出せずに悩む優子だったが、田舎の同級生やかつて不倫していた上司、兄のブラジル人妻、仕事と子育てを両立する同僚など、少しずつ味方が現れて、揺れながらも、気持ちは固まっていく。痛快で優しい、全ての女性への応援小説。 ------------------- 田舎特有の古めかしい固定観念 外国人への偏見 嫁姑問題 家庭を蔑ろにして離婚した兄 情報筒抜けのいやらしさ 男の同級生の傲慢な考え 会社ではパワハラ、モラハラ、マタハラな上司 他社員の偏見 妊娠した相手のぞっとするような言動 不妊治療を諦めた同期からの嫉妬 母親の悪意のない言動や非常識な頼み もう不快なもの挙げたら数え役満状態ですね 主人公の宮村優子に降りかかる様々な問題はリアルだけど、その解決の過程がどうもご都合展開 庶子にしないためだけに入籍をしてくれる同級生とかねぇ もうファンタジーでしょ 兄の再婚とか、転校先もよくよく考えれば「そういうとこだぞ」と言いたくなる 垣谷美雨さんは現代社会の現状についての問題提起が上手な印象だけど その解決方法がいつにも増して都合が良すぎるなぁ ま、いいんだけどね

Posted byブクログ

2023/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

40歳目前での妊娠に自分でも驚いただろうけれど最初から産むということは決めていたように思える。家族や同僚、田舎の親戚、同級生など巻き込んでいくけれどお腹の子の父親は優子にとっては部下であり家族になろうという考えは全くない。好青年に思えた部下の裏の顔を知り恐怖すら覚えている。シングルマザーになるという不安はあるものの地球規模で物事を考える同級生や、差別を嫌う兄の影響などもあり優子は強くなっていく。

Posted byブクログ