妄想する頭 思考する手 の商品レビュー
タイトルとおり、アイデアのつくり方の参考になりそうな一冊です。とはいえ凡人にどこまでできるか、という問題はありますが。 著者はいまや現代の生活では不可欠となったスマホの画面を指で操作するインターフェースを開発した人物とのことで、iPhoneが発売される何年も前のことだそう。そう...
タイトルとおり、アイデアのつくり方の参考になりそうな一冊です。とはいえ凡人にどこまでできるか、という問題はありますが。 著者はいまや現代の生活では不可欠となったスマホの画面を指で操作するインターフェースを開発した人物とのことで、iPhoneが発売される何年も前のことだそう。そういった実績のある人の言葉だからでしょうか、やはり説得力がありますね。 いわゆるビジネス本にありがちな「こうすれば成功間違いなし」的な力説をしているわけではなく、考え方の作法というか、ポイントを丁寧に解説してくれています。 「ブレスト」についても盲目的に信用するのではなく、著者なりの視点で批評がおこなわれており、その考え方の道筋は参考になります。 ただ、この手のアイデア創発系の話しは自分ひとりの力だけではなく、周囲の人の協力も不可欠で、この場合、周囲の人にもこの本の内容をある程度は理解いただく必要がある(理解いただいたほうがより良いというべきか…)のでしょうけれども、この点、意外とハードルがあるような気がします。職種や職場のカルチャーによりだいぶ左右されそうだなと、そんなことが気になってしまいました。
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妄想することを忘れてしまう、もしくは無駄だと諦めている自分がどこかにいたことを思い知りました。目的意識を持つ、課題解決を図ることが重要であることは間違いありませんが、そればかりに囚われてしまうことは、自身の足かせになっているのかもしれません。書かれている内容の中で、「手を動かす」「言語化する」ということを述べておられ、他の方のお話を聞いた際にも挙げられていたことでした。しかし、作者自身の研究を踏まえて紹介されていることで、より鮮明にその言葉の意味が伝わりました。この本との出会いは偶然でしたが、素晴らしい出会いになりました。
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発想ってこういうことか〜! すごい! 今ならなんでも作れそうな気がする!(気がするだけ) イノベーションを起こそうと一生懸命になっている組織はたくさん見てきたけど、まじめに取り組むだけでは妄想は広がらないんだなあ。どうすれば発想の「天使度」を高められるかだけでなく、広げた妄想をど...
発想ってこういうことか〜! すごい! 今ならなんでも作れそうな気がする!(気がするだけ) イノベーションを起こそうと一生懸命になっている組織はたくさん見てきたけど、まじめに取り組むだけでは妄想は広がらないんだなあ。どうすれば発想の「天使度」を高められるかだけでなく、広げた妄想をどう研ぎ澄ませていけばいいかも丁寧に書かれているから、アイデアを必要とするすべての人に役立ちそう。プロとしての技術を磨きつつ、同時に無邪気さも持てる人でありたい。 【読んだ目的・理由】メルマガで勧められていたので 【入手経路】買った 【詳細評価】☆4.6 【一番好きな表現】だから私は、何度も失敗を重ねながら手を動かす時間は「神様との対話」をしているのだと思っている。天使のようなひらめきは、腕を組んで考え込んでいてもやってこない。手を動かしながら、神様に向かって「こうですか? これじゃダメですか? やっぱり違います?」などと問いかけ続けると、いつか神様が「正解はこれじゃ」とひらめきを与えてくれる。そんなイメージだ。(本文から引用)
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アイデア発掘するのに必要な地頭を作るのに適した本。ビジネス書だけどアイデアがほしい作家にも助かる一冊。
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アイデアのつくり方については「みんなが知らなそうな面白いものを持ってきて紹介する会議」(必ずしも「みんなが面白いと思うもの」でなくてもかまわない)にすべてが集約されているような気がした。中途半端にブレストをやると、参加者の気持ちを忖度する方向に流されやすいというのは多くの人が経...
アイデアのつくり方については「みんなが知らなそうな面白いものを持ってきて紹介する会議」(必ずしも「みんなが面白いと思うもの」でなくてもかまわない)にすべてが集約されているような気がした。中途半端にブレストをやると、参加者の気持ちを忖度する方向に流されやすいというのは多くの人が経験していると思う。 流して読むと、実績ある著者に基礎研究の大切さを説いていただいたという印象しか残らないかも。自分の置かれた環境を妄想しながら読むと楽しかった。
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アイデアをカタチにする本、といったら少し陳腐な言い方かもしれない。 むしろ、個人がイノベーションを起こすための本、くらい早大にいった方が良いのかも。 こういった本はあまり読まないのですが、 著者のことが気になっていたので、読んでみました。 著者は、iphoneなどのスマートフォ...
アイデアをカタチにする本、といったら少し陳腐な言い方かもしれない。 むしろ、個人がイノベーションを起こすための本、くらい早大にいった方が良いのかも。 こういった本はあまり読まないのですが、 著者のことが気になっていたので、読んでみました。 著者は、iphoneなどのスマートフォンの画面上で、 日本指で画面を大きくしたり小さくしたりする技術を開発した人(らしい)。 このアイデアは、スマートフォンが出てくる前に思いついて、開発したらしく、 それもある意味スゴイと言わざるを得ない。 そんな著者がどうやってイノベーションを起こすかについて述べた本。 タイトルにあるように、最初は妄想がダイジ。 そして、その妄想をすぐにカタチにしてしまうことがダイジ、とのこと。 「なるほど、デザイン思考に近い考え方かな…」と思っていたら、 課題先行で物事を考えると、思考が制限されてしまう、とか、 選択と集中だけだと、面白い発想が出てこない、とか、 今のビジネス界隈に生きる人にとっては、耳の痛い話も。 なるほど、確かに一理あるな、、とも思ってしまいました。 リソースは有限なので、結局はバランスなのでしょうが、 こういった考えに触れておくこともとても重要だと思います。 いい本でした。 著者の本がまた出たら、読んでみたいですね。
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・イノベーションのスタート地点には、必ずしも解決すべき課題があるとは限らない ・素人のように発想し、玄人として実行する ・やりたいこと=クレームは1行で書ききる「DNAは二重らせん構造をしている」「口腔内の超音波映像を解析すればしゃべっている内容がわかる」 ・クレームを書くうえで...
・イノベーションのスタート地点には、必ずしも解決すべき課題があるとは限らない ・素人のように発想し、玄人として実行する ・やりたいこと=クレームは1行で書ききる「DNAは二重らせん構造をしている」「口腔内の超音波映像を解析すればしゃべっている内容がわかる」 ・クレームを書くうえで「高機能な」「次世代の」「効率的な」「効果的な」「新しい」といった正しいけれどあいまいな表現は避ける ・面白い手段を思いついたなら、後からそれを解決策として使えそうな課題を探せばいい ・本当に音声タイプライターが必要かを試すために、裏の仕組みを人間で代替して評価を取った ・好きなものが3つあれば妄想の輪が広がる。他人の目を意識した面白さを追求するのではなく、自分の問題から始めるのがいいと思う ・眼高手低:高い理想を持ちながら現実をよくわかっている or 批評ばかりで技術は低い ・問題解決の糸口となるひらめきだけでなく、アイデアの種となる妄想もまた、手を動かすことで生まれる。「眼高」は「手低」の前にあるとは限らない。「手低」が「眼高」を呼ぶこともある ・そもそも何をしたかったのかを忘れていると、思いがけない展開のチャンスを逃す可能性がある。手段の目的化はどんな分野でもしばしば起こる。ある目的のための手段を考えているうちに、その手段を完成させること自体が目的であるかのように錯覚してしまうのだ ・能力の拡張 ・変化する状況に応じて情報を与えるウェアラブルコンピュータのことをコンテクストウェアと呼ぶ ・妄想は、現時点での最先端から始まるわけではない。むしろ現実の世界に対して違和感を抱くところから始まる
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スマホを持っている人であれば一度はやったことがあるであろう、写真を二本の指をつまむように操作して拡大・縮小するスマートスキン機能を発明した、ユーザーインターフェイス研究の第一人者である暦本純一さんの著書。「妄想」を通して未来を生み出す思考法を解説した一冊で、「妄想」を文章化しアイ...
スマホを持っている人であれば一度はやったことがあるであろう、写真を二本の指をつまむように操作して拡大・縮小するスマートスキン機能を発明した、ユーザーインターフェイス研究の第一人者である暦本純一さんの著書。「妄想」を通して未来を生み出す思考法を解説した一冊で、「妄想」を文章化しアイデアとして具現化する手法が語られる。難しい本かなと思ったが、難解な用語はそれほどなく、アーサー・C・クラークやアインシュタインの格言を引用して説明されたりと、内容は非常にわかりやすかった。
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https://note.com/planaria_/n/n58c3b2540ee7 *** 本書とはずれるが、関連して連想したことメモ: 「やりたいこをやる」好奇心からイノベーションが生まれるということは事実であろうし、本書では技術開発に焦点を絞って語られているが、この手...
https://note.com/planaria_/n/n58c3b2540ee7 *** 本書とはずれるが、関連して連想したことメモ: 「やりたいこをやる」好奇心からイノベーションが生まれるということは事実であろうし、本書では技術開発に焦点を絞って語られているが、この手の話を聞いて考えてしまうが、大学教授(特に国立大学)の研究費を増やせといった類の話が大学側からよく出ているのをニュースで見聞きすることだ。曰く、「将来何が役に立つのかは分からないのだから、基礎研究や明確に役に立つ対象ではない研究にも金を回せ」のようなことだ。 まぁ言いたいことは分かるし事実でもあるのだろうが、国の税金をどう分配するかは納税者たる国民が決めるべきであり、国民の代表者たる政治家が主導権を持って決めるべきだ。経済的には役に立たないが人類の知を深めるような研究の推進に金を回すような懐の深さは国にもあってもいいとは個人的には思うが、それはあくまでその時の国民がそう考えたらの話であって、学者が上から目線で金を寄越せというのはおかしいし、学者は、何に役に立つかが分からない研究ならせめて、人類の知にどう貢献するかや、その研究の学問的面白さを一般国民に分かってもらえるよう努力すべきだ。 それが出来ないなら趣味や寄付を自ら募って活動するべきだろう。…とまぁ、本書のテーマから話がそれてきたのでこの話はこのへんで。
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ブレインストーミングで考えていることは妥協で合ったり、協調を生んでいる可能性がある。一人で深く考えることでアイデアが生まれる。 既知と既知の組み合わせ 最初からこの課題の解決のため、と作ったものは多くはない。最初はこれができたら面白そうから入っている。 自由にアイデアを考えて実行し、それがうまくならなければ別の方法や必要な検討をするだけ。 難しく、一方で効率的によいアイデアを考えようとしすぎていることを教えてくれた。
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