妄想する頭 思考する手 の商品レビュー
Sony CSLの副所長、東京大学情報学環の教授でもある暦本氏による本書は、アイデアの作り方というタイトル通り、著者がアイデアを具現化するプロセスと、その手法について紹介してくれている。 クレームは仮説であるべき、アイデアはその個人が責任を持つべき、ブレストはワークしないなど金言...
Sony CSLの副所長、東京大学情報学環の教授でもある暦本氏による本書は、アイデアの作り方というタイトル通り、著者がアイデアを具現化するプロセスと、その手法について紹介してくれている。 クレームは仮説であるべき、アイデアはその個人が責任を持つべき、ブレストはワークしないなど金言が多く書かれており 特に未知への好奇心を枯らさずにインプットを増やしていく、自分のやりたいことを見つけるには自分が今何に手を動かしているか考えるのが良い、と言った内容も非常に納得度が高い。 読み易い一冊。
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読みやすい。20ぐらいの学生さんに読んでもらいたいと思ったけど、30代後半以上の人も答え合わせ的に読める。趣味的に妄想に取り組んで自己満足で終わらせてしまうことが個人的には多くて、職業研究者は主張までしないといけないわけだけど、そのへん暦本先生がどうやってるのか分かるので、そーゆ...
読みやすい。20ぐらいの学生さんに読んでもらいたいと思ったけど、30代後半以上の人も答え合わせ的に読める。趣味的に妄想に取り組んで自己満足で終わらせてしまうことが個人的には多くて、職業研究者は主張までしないといけないわけだけど、そのへん暦本先生がどうやってるのか分かるので、そーゆー観点でも興味深い。
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「らしさ」にとらわれると妄想の幅を狭める。 どんなことにも興味を示し、「既知」✖︎「既知」で誰も持ち合わせていない個性あるアイデアを創出できる。 ケーススタディや実体験をもとに書かれていて読みやすく、さらに面白いこと、世の中がびっくりすることを自分でも生み出せるのでは?とワクワク...
「らしさ」にとらわれると妄想の幅を狭める。 どんなことにも興味を示し、「既知」✖︎「既知」で誰も持ち合わせていない個性あるアイデアを創出できる。 ケーススタディや実体験をもとに書かれていて読みやすく、さらに面白いこと、世の中がびっくりすることを自分でも生み出せるのでは?とワクワクした。 営業しかしてこなかった自分がクリエイターになって、踠くなかで読んでよかった本。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
世に言われているイノベーションおよびその手法に対し、実際に多大なる業績を残している筆者が感じた違和感が書かせた本である。 タイトルの「妄想する思考」「思考する手」とあるが本書を的確に言い表しているいる。すなわち、ものの見方を鍛えているからこそ見えてくるもの=妄想、試行錯誤という数多い手数を出す中でたまたま見つかる=偶然性、このふたつがなければイノベーションは起きないという事実である。 世のイノベーション本は「たまたまうまくいきました」「少ないながらも共通事項はこれ」というところで踏みとどまっている。これは「生存者バイアス」に陥っている可能性が高く、本質が捉えれていない可能性が非常に高い。これを称して筆者は「違和感」と感じたのではないかと思う。 イノベーションに王道はやはりないのだというのが結論なのだと思う。
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仕事柄もあって妄想ということに関して興味があって この本のタイトルに妄想とついていたので、図書館から 貸し出しの連絡がくるのを楽しみにしていた。 最近は歳のせいか、思考が固まりつつあるようなきがしているのだが 私自身は、新しいこととか、変化は好物のほうである。 こうだったら、面白...
仕事柄もあって妄想ということに関して興味があって この本のタイトルに妄想とついていたので、図書館から 貸し出しの連絡がくるのを楽しみにしていた。 最近は歳のせいか、思考が固まりつつあるようなきがしているのだが 私自身は、新しいこととか、変化は好物のほうである。 こうだったら、面白そうだとか、 身近なことなので、イノベーションでは到底ないのだけれど 自分のアイディアと、他のアイディアをミックスして 新しいやり方ができないかという点では、既知のことを掛け合わせていくというのも 一つの手法と書いてあったので、あながち間違っていたわけではないのだなと 思った。
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失敗やダメ出しを怖がる人はそもそもアイディアの実行になかなか着手しない。 結局は妄想力と実行力。踏ん切りがつかずPCの前で延々と机上の空論を続けて時期を逃し続けるようじゃダメ。
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スマホなどに使われているタッチ操作の技術を開発した作者の発想法に関する本。 技術は何に使われるか分からないけど、とにかく面白そうという健全な妄想から生まれることがあり、そうした技術こそが世界を変える。 そういったものを思いつくためには、高い技術を活かしつつ、新たな発想で活用す...
スマホなどに使われているタッチ操作の技術を開発した作者の発想法に関する本。 技術は何に使われるか分からないけど、とにかく面白そうという健全な妄想から生まれることがあり、そうした技術こそが世界を変える。 そういったものを思いつくためには、高い技術を活かしつつ、新たな発想で活用するという2軸を忘れてはいけない。 こうした妄想をするにはある程度自由闊達な土壌が必要で、今の日本ではなかなか生まれにくいものとなっている。 アプローチが非常にコンサルや新規事業的でありながら、技術が交わると面白さも一段と高まると感じた。
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非真面目が社会に必要であることがよくわかった。自由に妄想する楽しさを思い出してワクワクしてきた。 以前「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」を読んだときに、AIやこの先のテクノロジーへの希望が感じられずまったくワクワクしなかったのと対照的。 著者のテクノロジーへ取り組む...
非真面目が社会に必要であることがよくわかった。自由に妄想する楽しさを思い出してワクワクしてきた。 以前「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」を読んだときに、AIやこの先のテクノロジーへの希望が感じられずまったくワクワクしなかったのと対照的。 著者のテクノロジーへ取り組む姿勢の違いなのかな。 近年は無駄なく失敗のないことが良い事と思われがちであるけれど、それではもっと先へ飛べない。 「妄想の重要性」を論理的に説いてくれるこの本をお守りにして、自分の妄想も大事に、そして人の妄想を大いに励ますカッコいい大人でいたい。 『手を動かさないと失敗さえできない。失敗によって問題の構造が見えてくれば前進だ(P119)』 手を動かしていこう。 ーーーーー言語化されてハッとした言葉のメモーーーーーー 「課題解決型イノベーション」 やるべきことをやる。真面目な技術開発。予測される未来のため。 「妄想型イノベーション」 やりたいことをやる。非真面目な技術開発(不真面目ではない)。予想不能な未来に対応するイノベーションが起きる可能性を持つ ▶「やりたいこと=クレーム」は一行で言い切る ▶ 「天使度」発想の大胆さを表す尺度。 「悪魔度」実現するのに必要な技術レベル ▶ブレストでは「良いアイデア」より「その場でウケるアイデア」が出されがちなので良いアイデアは生まれない。 ▶「選択と集中」は「これから何をすればよいか」が明確にわかっているときだけ、効率よく成果を得られる。
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シンプルに面白かった。 帯の推薦者である安宅さんと同様に、妄想が起点であるところに共感した。 他にも珠玉の名言が多かった。 ・素人のように発想し、玄人として実行する ・頭の中のアイデアをとにかく言語化する ・最初の用途にこだわりすぎない ・アイデアには孤独なプロセスが不可欠 ・...
シンプルに面白かった。 帯の推薦者である安宅さんと同様に、妄想が起点であるところに共感した。 他にも珠玉の名言が多かった。 ・素人のように発想し、玄人として実行する ・頭の中のアイデアをとにかく言語化する ・最初の用途にこだわりすぎない ・アイデアには孤独なプロセスが不可欠 ・自分の中の天使度を鍛えるのは、未知のものに対する好奇心 ・そもそも何がしたいのかに立ち返る ・妄想は、現実の世界に違和感を抱くところから始まる ・キョトンとする空気を作れるか? ただ、一方では、自分に置き換えるとクリエイティブな仕事だけでは無いので、ルーチンもやらざるをえない現状と自分になんとも言えない気持ちになった。
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何かを選択し、そこに集中することに捕らわれすぎないように。ルールを絶対視しないように。意味のないことを楽しみ、妄想を愛でることができる寛容な社会へ。イノベーションもだけど、今の時代の物事の捉え方にも必要な考え方と感じた。
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