起業の天才! の商品レビュー
日本を代表する巨大企業の創業者でありながら、リクルート事件の主犯として、社史からも名前を消されている男・江副浩正。ネットも携帯電話も普及していない時代にモノではなく「情報」を商品としたその革新性と創造性、そして日本が漲る活力と可能性に満ちていた時代を描き出す。検察と世間が作り上げ...
日本を代表する巨大企業の創業者でありながら、リクルート事件の主犯として、社史からも名前を消されている男・江副浩正。ネットも携帯電話も普及していない時代にモノではなく「情報」を商品としたその革新性と創造性、そして日本が漲る活力と可能性に満ちていた時代を描き出す。検察と世間が作り上げた罪とバブル崩壊により堕ちていく姿は切ない。
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凄すぎる江副さん 新入社員に江副さんが 話した言葉を毎年使わせてもらってます 何年たっても色褪せないと思っています
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リクルート創業者江副浩正の生涯を追った1冊。 東大在学中に就職情報誌を作ったことからできた会社がいかに急成長を遂げ、いかにリクルート事件に辿り着いてしまったのか。 心理学を学んだ江副が、高度成長期の企業の中では珍しく、社員に「君は何がやりたいの?」「面白い!じゃあ君がやってよ」とやる気を起こさせる姿はまさにベンチャー企業! グーグルの38年前に検索機能を構想していたり、インターネットの将来を予想していた先見性にも驚かされる。 まさにジェットコースターのような人生。 生まれる時代が早すぎたんだろうな。 日本にもこんな経営者がいたのに、私も含めて知らない日本人が多いと思う。 でも家庭人としては尊敬できないから⭐︎マイナス1。
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リクルート創業者の江副浩正の一生を描いた一冊。 0から価値を生み出す姿や尊さに胸が熱くなりつつ、リクルートという会社にも強く惹かれた。 以下、メモ。 自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ 欠乏感を埋めるために、懸命に学び、素直に実行したのです 自分よりも優れた者に働いてもらう方法を知る男ここに眠る じぶんの「こうしたい」を部下に伝えると、命令と服従の関係になってしまう。 だから部下にしつこく「君はどうしたいの?」「それで?」「こういう見方もあるよね」と根気強く聞き、「さすが先生!おっしゃる通り」「君がやってよ、君の言う通りなんだから」と会話して、「評論家」だった社員を「当事者」にかえてしまう 地方出身者で家が貧しく、野望に燃える人材を獲得せよ
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仕事にのめり込んでいく様子が狂人的。 突破力が尋常ではなく、いま現役経営者として存在していたらとても頼りになる存在だと思う。一方、奥様や周りの人はめちゃくちゃ苦労したやろうなと思う。笑 検察へのヘイトを強く感じたが、彼らも彼らの正義があるのだろうなと思う。
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『起業の天才』 リクルート創業者江副氏が見据えた未来とは? --------- 遺した言葉 自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ --------- 【1.評価】 ①リクルート事件以前までの成長スピード: ★★★★★ ②組織づくり/採用の基本: ★★★★★ ③ネッ...
『起業の天才』 リクルート創業者江副氏が見据えた未来とは? --------- 遺した言葉 自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ --------- 【1.評価】 ①リクルート事件以前までの成長スピード: ★★★★★ ②組織づくり/採用の基本: ★★★★★ ③ネット/webへの先見の明: ★★★★★ 末尾の参考文献の数は膨大です。それだけの情報の蓄積がこの1冊に集約されていることは貴重です。 【2.購読動機】 誰しも知るリクルート事件。誰しも知るリクルート創業者江副氏。しかし、江副氏がどのような経営(沿革)を辿ったのかについては、知らない人も多いです。私もその一人です。江副氏は2013年に76歳で逝去しており、10年以上の時間が経過しています。そこで、江副氏の歩みを観察して学びたいと考えました。 【3.学び】 1.地頭と情熱のハイブリッド採用: ・地頭が良い東京大学学生を採用するため、東大近くの寿司屋の二階を貸し切ります。 ここで、魅力づけ/1本釣りを行いました。 ・「地方・貧乏・野心」の3つの要素に該当する学生を採用します。組織内で、東大VS地方学生の競争を顕在化させました。 ・この結果、東大の地頭に「負けん気」を着火させ、組織の成長を加速させたのでした。 2.挑戦・主体性の発揮: ・1965年にSPIの前身版を開発し、運用を開始しています。 ・組織運営に「心理学」を応用するを目指し、SPIテストを完成させたのでした。 3.日本と海外のオンラインネットワーク構築: ・1983年に住宅情報のオンライン化を開始しました。 ・1988年にはインターネットデータセンターを構築し、サーバのレンタルサービスを開始しました。 ・これらの構想は、社員を海外視察させた後に実現しました。 【4.リクルート事件から判断できた組織・権限】 著書『起業の天才』は、リクルート事件に関する内容の記述も多く含まれています。 特捜部の調査を受けている社員もいました。 「組織図と権限表」の提出を求められました。しかし、リクルートには存在しませんでした。 リクルート事件は、1989年に発生しました。当時は、バブル経済の破綻直前でした。 その時代背景、ガバナンスよりも売上高成長という風潮を考慮すると、組織図と権限表がなかったことも理解できます。 現代では、企業統治の観点で組織図と権限表が整備されていることが前提です。 【5.沿革】 <サマリー> 年商100億円まで: 創業から14年 年商500億円まで: 創業から20年 年商2000億円まで: 創業から28年 年商3000億円まで: 創業から31年 住宅情報のオンライン化。1983年 インターネットデータセンター構築 1988年 リクルート事件。有罪確定まで13年間。 ―――――――― <詳細> •1936 誕生 •1955 東大入学 •1960 大学新聞広告社 創業 •1962 リクナビ前身 創刊 •1963 日本リクルートセンター 社名変更 •1965 SPI開発。運用開始。 •1966 ダイヤモンド社と就職雑誌でバトル。 •1968 理念「自ら機会を創りだし、機会によって自らを変えよ」 •1974 年商100億円 社員500名 プロフィットセンター(組織別PL)運営開始 •1978 IBM導入。情報の電子化を開始。エンジニア積極採用を本格化。 •1980 年商500億円 社員1,000名 G8ビル着工。必要資金500億円。 •1983 住宅情報オンラインサービス化。読売新聞と住宅情報でバトル。 •1988 川崎にテクノポート(IDC)完成。 朝日新聞。リクルート事件となる発端を報道。 年商2,000億円突破。 •1989 江副氏逮捕。 •1991 年商3,000億円。借入金1.8兆円。 •1992 江副氏。リクルート株式をダイエー創業者中内氏に売却。 •2003 江副氏。有罪確定。 •2005 借入金1.8兆円。完済。 •2007 スタッフサービス M&A。 •2012 Indeed M&A •2013 江副氏 享年76歳。東京駅で転倒。くも膜下出血。
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リクルート創業者、江副さんの本。在学中には東京大学新聞で広告営業を始め、その仕事を発展させ卒業後に起業した。 ネットが普及した現代から考えてみると、最先端の事業だったんだとしみじみ感じる…。
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帯にあったように小説のように一気に読んでしまえる面白さだった。 江副氏の伝記に留まらず、なぜ日本にGAFAMのようなベンチャー企業が誕生しないのか、日本を代表する起業や政治家のエピソードを交えながら語っている。 江副氏の生粋のベンチャー精神や生き方は、会社員人生では絶対に学べない...
帯にあったように小説のように一気に読んでしまえる面白さだった。 江副氏の伝記に留まらず、なぜ日本にGAFAMのようなベンチャー企業が誕生しないのか、日本を代表する起業や政治家のエピソードを交えながら語っている。 江副氏の生粋のベンチャー精神や生き方は、会社員人生では絶対に学べないもので、非常に勉強になった。
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ずっと積読、オーディブルで見つけて読めてよかった。ほんとにタイトルの通り起業の天才なんだなと思う。リクルート事件がなければ日本からGoogleが誕生したかも知れなくてそれがとても悔やまれるだろうなと思う。ここまでの先見の名は勉強とかではなく、元から持ち合わせた能力レベルが違いすぎ...
ずっと積読、オーディブルで見つけて読めてよかった。ほんとにタイトルの通り起業の天才なんだなと思う。リクルート事件がなければ日本からGoogleが誕生したかも知れなくてそれがとても悔やまれるだろうなと思う。ここまでの先見の名は勉強とかではなく、元から持ち合わせた能力レベルが違いすぎると思ってしまう。それほど常人のレベルではないなと。もっと早くに読みたかった。他の人にも進めたい。
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帯: 日本が誇る破壊的創造者の表裏の顔 要約: どうやってリクルートができ、どうやって成り上がっていったのかわかる。リクルートの本質は情報の民主化と情報の最適化マッチング。 そして、江副さんが危ない橋を渡っていたのは祖父の教え「法に触れさえしなければどんどんなんでもやってみろ」...
帯: 日本が誇る破壊的創造者の表裏の顔 要約: どうやってリクルートができ、どうやって成り上がっていったのかわかる。リクルートの本質は情報の民主化と情報の最適化マッチング。 そして、江副さんが危ない橋を渡っていたのは祖父の教え「法に触れさえしなければどんどんなんでもやってみろ」と江副さんのメンターとなるようなエンジェル投資家がいなかった日本、寂しがり屋に要因がありそうだ。 感想: まさにフィクションのような実話だった。 日本は資本主義でありながら、世の中は同調圧力に溢れ、社会主義のような精神が残っているというところに悲しさと衝撃的なショックを感じた。 江副さんが生きていたらどこまでの未来が見えていたのか、どの瞬間にどこまで想像したのか聞いてみたい。 「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」 「会社の主役は一人ひとりの社員」 「法に触れさえしなければどんどんなんでもやってみろ」など 多くの心に響く言葉が詰まっている本だった。 既存の秩序をぶち壊すならず者になれ 自分の理想は自分の力で叶えよ
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