永遠のおでかけ の商品レビュー
今はいなくなってしまった人との思い出の本。近しい人が亡くなる、ということを身近な感覚で書いてくれた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やっぱり益田ミリさんだなあ、と思うエッセイ。優しさが自然とにじみ出ている感じ。 その感性をはぐくんだであろうお母さんのエピソードがいい。 京都で人力車に乗ったとき、のぼり坂で車夫さんに「重いやろ?降りて一緒に押そか?」と言う話と、雨の日に「ピザでも取ろうか?」に対し「(ピザ屋のお兄さんが)怪我でもしたらかわいそうじゃないの」と反対する話。 主に亡くなったお父さんのことが綴られているのに、なぜかお母さんの方の話ばかり心に残ってしまった。 さらに「わたしの子供」という記述も斬新。 自分に娘がいたら、こんなふうに書いてもらいたいという一節だが、そういう発想自体が面白すぎ。 私には息子たちしかいないけれど、私がいなくなった後に彼らから・・・ということを考えたことがない。 逆に、私は三年前に亡くなった母のことを、折あるごとに書いている!と今気づいた。 母と娘、母と息子では、同じ親子でも距離感が違うのかもしれない。
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亡くなった自分の父の姿と重なり、涙が溢れた。 食が細くなった中でも、好きな物をいっぱい食べさせてあげたかったなぁ。 その話またか、なんて思わずにいろいろインタビューすればよかったなぁ。 老いていくお父さんを受け入れ、そっと寄り添う筆者の優しさに、心が温かくなった。
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実はまだタイトルを読んだだけで、中を読む勇気が持てないでいる。 きっといい話なんだろうな、と思いつつもう少しそのままにしておこうと思う。 表紙は書店でも目をひく優しい雰囲気だった。
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2021年5冊目。#読書好きな人と繋がりたい 優しい言葉だけど甘くなくて、ベタベタされない程度に寄り添ってくれる「ちょうどいい」文章。父親の死は当然悲しいのだけれど、あくまで私や母の時間の流れの中で捉えているのが面白い。生きてるんだから甘いものが食べたくなったりするじゃない。そう...
2021年5冊目。#読書好きな人と繋がりたい 優しい言葉だけど甘くなくて、ベタベタされない程度に寄り添ってくれる「ちょうどいい」文章。父親の死は当然悲しいのだけれど、あくまで私や母の時間の流れの中で捉えているのが面白い。生きてるんだから甘いものが食べたくなったりするじゃない。そういうありのままが包み隠さず表現されていて、だからこそ父の死という心にぽっかり空いた穴が余計にフォーカスされる。 余談だけど、結構序盤でお父さん亡くなるのは衝撃だったし、役所や銀行での件は共感しかないw そういえば以前、学生時代の友人とのオンライン飲み会で健康の話題で盛り上がったこと思い出しました。歳取ったかなとも思うが、皆どこかで残り時間を意識してるから、これからどう生きるか生きていくかをそれそれれが考えているようにも感じた。友人はもちろん、親や子どもとの関係を深く深く考えさせられた極上エッセイ。
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うちの父はまだ元気だけど、父を思いながら読んだ。スーと涙が溢れた。ミリさんのように些細なことを覚えて置けるように私もずいぶんご無沙汰に日記を書こうと思った
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2021/03/14 読了。 泣きました。 親に会いたくなりました。あとどれくらい親と一緒の時間を過ごせるんだろう。親はどんな人生だったんだろう。いるのが当たり前だけどいつかそれが当たり前では無くなる。永遠のおでかけに行ってしまうんですね。 親がいてくれる残りの時間、大切にし...
2021/03/14 読了。 泣きました。 親に会いたくなりました。あとどれくらい親と一緒の時間を過ごせるんだろう。親はどんな人生だったんだろう。いるのが当たり前だけどいつかそれが当たり前では無くなる。永遠のおでかけに行ってしまうんですね。 親がいてくれる残りの時間、大切にしたいと思います。 悲しみには強弱があった。ピアノの調べのように。私の中で大きくなったり小さくなったり って言う表現が好きです。 最近祖父を亡くしましたが、おじいちゃんに最後に買ってもらったものってなんだろう、おじいちゃんと最後に話したことってなんだっけ、おじいちゃんと最後に食べたご飯ってなんだっけって、作品の中のことを自分の身に置き換えて考えて電車の中で泣きました。いつかは親が永遠のおでかけに行くことも考えて泣きました。 家族のこと大切にしたいです。
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読んでいくうちに題名の意味に気づき悲しくなりました。 ステキな親子関係 近い将来の自分にも当てはまると思うので親との時間を大切にしないとなと思います
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タイトルと帯を読んで、親しい人の死がテーマだと思った上で読みました。益田さんの作品は、『47都道府県女ひとりで行ってみよう』を読んだことがあります。 その時は「ちょっと私の感覚とは違うかな」と思ったけれど、この作品は同じ経験をしているゆえ、あちこちのフレーズに共感できて一...
タイトルと帯を読んで、親しい人の死がテーマだと思った上で読みました。益田さんの作品は、『47都道府県女ひとりで行ってみよう』を読んだことがあります。 その時は「ちょっと私の感覚とは違うかな」と思ったけれど、この作品は同じ経験をしているゆえ、あちこちのフレーズに共感できて一気読みでした。私はまだまだ毎日淋しくて、涙が浮かんでしまうけれど、それでも、想うことはとても大切な時間で、切ないけれど温かな気持ちになれる。 時々読み返したいなと思います。
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「永遠のおでかけ」って、こういうことだったのか。益田ミリさんが、お父さんの亡くなる前後のことを描いたエッセイだった。(内容も知らず、益田ミリさんというだけで買う)
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