マンションの「音のトラブル」を解決する本 の商品レビュー

井上勝夫(著者)

2024/08/20

賃貸管理に関わると騒音系の苦情は避けて通れない。
しかし円満解決するのは難しく、担当すると胃の痛い案件となる。
マンション管理についての本は数あれど、音問題に特化した本はそう多くない。
著者は日本音響材料協会理事を務め、長年音トラブルに携わってこられたそうで、ご自身の検証結果や音の種類や特徴など専門的な内容も多いのに、読みやすい文章だった。

…やはり完全防音というのは現代のマンションでは難しいようだが、勉強になることが沢山あった。
苦情の元となる音トラブルを完全に解消することは難しくても、音の事を知ることで深い説明ができれば、少しはご納得していただけるかもしれない。

2023/05/26

悩まされる方　苦情を受けたほう

どちらの立場に立っても

役に立つ一冊だと思います
音のトラブルが起きたら

どういたらいいのか

音の伝わる仕組み　マンションの構造問題など

とても分かりやすく書かれていました

2023/03/08

著者がTV出演していたのをきっかけに読んだ本。

マンションではその構造により、音が躯体を通して伝わることがある。よって、例えば真上から音が聞こえたとしても、発生源は斜め上の部屋だったりする。

極端な例では、1階の音が5階まで聞こえることもあるとか。

足音や椅子を引く音、シャワーの音、カーテンの開閉音など、様々な音が苦情になることがあるそうだ。

ひどいときには裁判になったり、傷害事件になったり。

我が家は戸建てのため、普段あまり音に気を遣っていない。

だから、もし将来子供がアパート暮らしやマンション購入することになったら、

①その部屋の防音性のチェック方法(不動産屋に聞く項目)
②生活音を極力減らす工夫(戸を閉める時は、閉めきるまで戸口を見るとガツンと行かないなど)

③騒音が聞こえてくるときの記録の仕方

がとても役に立ちそうだと感じた。

なかなかこういった本は少ないので、色々と新しい知見も得られ、ためになる本だと感じた。

2023/01/01

音の種類や伝わり方の違いについて科学的に分析している。マンションでの音は、大きな音を出しているから響くという単純な問題ではなく、音の種類、高さ、マンションの構造によって変わってくることがわかった。

2022/03/29

■感想
マンションの音に特化した面白い本。
子供が走り回ったり椅子から飛び降りたりしたときに発生する「固体音」の発生を食い止めることかいかに難しいかよくわかった。
さまざまな音の発生防止策も紹介されていたが、戸建てに住みたくなってしまった。

■今後の行動
・最低階以外に住む際は、椅子を引きずったり食器を落としたりする音を軽減するために、ラグを敷く
・物件を選ぶときは、管理規定に床材の遮音性能の基準を設けているか確認する