料理なんて愛なんて の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
料理を中心として、さまざまな恋愛が展開されていく新しいスタイルであった。 私はどちらかと言えば料理が好きではない部類なので、主人公に共感する。 「作るのは時間かかるのに、食べるのはあっという間」本当にそうである。献立考えて材料調達するところから面倒だし、下手したら使いきれないので難易度が高い。 また、坂間くんが「人間の3大欲求の中で性欲や睡眠欲はせいぜい彼女にしか見られないのに、なぜ食事は見られなきゃいけないのかわからない」みたいなことを言っていて、そう考える人もいるのかと勉強になった。世の中には会食恐怖症の方がいると聞いたことがあるが、このような気持ちなのだろうか。 料理についての考えは共感できるが、登場人物たちの恋愛観については一つも共感できなかった。個人的には、主人公には東当さんがいいと思うのだが、当の本人は振られたクズ男を引きずっている所がなんとも言えない。東当さんが可哀想である。主人公が付き合わないなら私が付き合いたいくらいである。 料理を自分が作りたいから作るってパッと作ってくれる人なんて素敵すぎるじゃないか。 紗代さんが超えられない、料理好きじゃないから無理という理由で振り、浮気性でもある彼の方になぜ行ってしまうのか。 まぁ恋愛なんて他人から見たらやめた方がいいのでは…と思う人でも当人は好きになっちゃったからいくって感じになるんだろうな… 紗代さんも浮気性、マザコンのクズ男と結婚してたし。
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「料理は愛情」という言葉に囚われて、料理が嫌いな自分は正しくない、好きにならねばともがく主人公。 私も料理は好きじゃない。 子ども達への愛情はあるけれど、だから作ってあげたいにはならない。 それはもうどうしようもないことで… 好きになりたいのに好きになれなかったり、好きじゃなく...
「料理は愛情」という言葉に囚われて、料理が嫌いな自分は正しくない、好きにならねばともがく主人公。 私も料理は好きじゃない。 子ども達への愛情はあるけれど、だから作ってあげたいにはならない。 それはもうどうしようもないことで… 好きになりたいのに好きになれなかったり、好きじゃなくなりたいのにどうしても好きだったり… 人生ままならないことばかり。 主人公がどんな境地に落ち着いたかは、是非読んでみてほしい。
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主人公と同じく料理が苦手なので共感するところが多くページを捲るのが楽しかった。 料理が出来ないのがコンプレックスで、どうにかしなきゃと思ってるけど中々どうにもならない。根本的に向いてないのがわかるから気持ちだけ焦る。 料理ができる人と結婚すればいいのかもしれないけど、それはそれ...
主人公と同じく料理が苦手なので共感するところが多くページを捲るのが楽しかった。 料理が出来ないのがコンプレックスで、どうにかしなきゃと思ってるけど中々どうにもならない。根本的に向いてないのがわかるから気持ちだけ焦る。 料理ができる人と結婚すればいいのかもしれないけど、それはそれで罪悪感みたいなのが湧いてくるから自分が面倒なやつだってのを突きつけられてこれまた居た堪れない。すごく気持ちがわかった。 恋愛面で共感することはないけど、料理が苦手な人にはおすすめかも。
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何て面倒くさい、こだわりの強い、生きるのが大変そうな主人公なの? 共感できないけど、頑張れって言いたい。
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「料理は愛情」という言葉もあって、料理を好きになりたい、できるようになりたいと思う主人公。 片思いする真島さんは料理教室で働くサヨリさんが好き。 私が料理ができたら…という考えで話がぐるぐる進んでいく。 捉え所がなくて長すぎたかなー? 春だけだとよかったのかもしれない。
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全体に諦観が漂っているのにコミカル。そして、描写から気持ちがきちんと読み取れる。主人公が、好きな相手を、好きじゃなくなりたいのに、どうしても好きということが、相手のダサいところやどうしようもない事実をいくつもいくつも積み上げ、冷静に判断できているっぽいところで、ああ本当にどうしよ...
全体に諦観が漂っているのにコミカル。そして、描写から気持ちがきちんと読み取れる。主人公が、好きな相手を、好きじゃなくなりたいのに、どうしても好きということが、相手のダサいところやどうしようもない事実をいくつもいくつも積み上げ、冷静に判断できているっぽいところで、ああ本当にどうしようもないんだなと伝わってくる。家庭的に見られないように別に好きなわけでもないマイナーなバンドのTシャツを普段着として愛用していたり、不動産屋の担当の女性が、物件近くの自動販売機の中身まで熟知してるなんてすごく仕事ができるんじゃないかと思ったりするセンスが、すごく好き。 以下の文章もぐっときた。 好きならこうなるはずだと決まっているなら、その決まりからはみ出た人の好きは、どこに行っちゃったことになるんでしょう 「料理は愛情」という言葉で、母からの愛情や真島さんへの好きの気持ちの大きさを誰かに計られそうになるのが、ずっといやだった
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230223.5 「自炊信仰、手料理信仰」なんて言葉はじめて見たけど、なんだかしっくり。 そうなんよ...女性は料理をはじめ家事はひと通りこなせる初期ステータス持ってるって思われがちな気がする。(田舎住みだからなおさらかも) そんなことない...性別年齢問わず得意不得意好き嫌いは...
230223.5 「自炊信仰、手料理信仰」なんて言葉はじめて見たけど、なんだかしっくり。 そうなんよ...女性は料理をはじめ家事はひと通りこなせる初期ステータス持ってるって思われがちな気がする。(田舎住みだからなおさらかも) そんなことない...性別年齢問わず得意不得意好き嫌いはある。料理が苦手な女性がいたって何も変じゃない。何かが欠けているなんてこともあり得ない。 作中で割としつこいくらいよく出てくる言葉「料理は愛情」もはや呪いの言葉。
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『料理は愛情』 この言葉が文中に何度も登場する。 最初は微笑ましく読んでいたが連呼されると段々呪いの言葉のように思えて来る。 主人公の優花は料理が苦手で大嫌い。 でも好きになった真島の理想のタイプは「料理が得意な人」 真島の為に好きになれない料理を好きになろうと奮闘する優花...
『料理は愛情』 この言葉が文中に何度も登場する。 最初は微笑ましく読んでいたが連呼されると段々呪いの言葉のように思えて来る。 主人公の優花は料理が苦手で大嫌い。 でも好きになった真島の理想のタイプは「料理が得意な人」 真島の為に好きになれない料理を好きになろうと奮闘する優花に健気さを感じるも、あまりのセンスのなさに、そこまで無理しなくてもと声を掛けたくなる。 私にとって料理は生きる為に必要な物であって、ここまで愛情を全面に押し出されると重くなる。 にしても真島には全く魅力を感じないし優花の思考に面倒くささを感じる読後。
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約8年振りの読書。タイトルと表紙に惹かれて。料理が苦手な自分に重なる部分があり、分かる、、、となる部分がよくあった。優香の母がまるで自分の母かと思うほど似ており、年末に帰って母親と話すシーンでは泣けてしまった。傍からみれば、絶対に東当くん一択だが、「周りからもなんで真島さんなのと...
約8年振りの読書。タイトルと表紙に惹かれて。料理が苦手な自分に重なる部分があり、分かる、、、となる部分がよくあった。優香の母がまるで自分の母かと思うほど似ており、年末に帰って母親と話すシーンでは泣けてしまった。傍からみれば、絶対に東当くん一択だが、「周りからもなんで真島さんなのと言われます」というひと言で、少しわかった気もした。周りからやめなよと言われても自分の気持ちは好きなんだもんという時もある。分からないなあと言う場面と分かるなあという場面が交錯していた。読書リハビリには読みやすかった。あがりとう。
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