なんで洞窟に壁画を描いたの? の商品レビュー
中学生の理乃は、歴史部部員。文化祭で何を発表するか悩んでいるとき、じいちゃんがラスコー展を見てきたと聞き、弟と一緒に連れて行ってもらう。歴史の教師だったじいちゃんの教え子でもある研究者の田端さんに案内してもらう。旧石器時代の人たちはこんな素晴らしい壁画をなぜ洞窟に描いたのか、不思...
中学生の理乃は、歴史部部員。文化祭で何を発表するか悩んでいるとき、じいちゃんがラスコー展を見てきたと聞き、弟と一緒に連れて行ってもらう。歴史の教師だったじいちゃんの教え子でもある研究者の田端さんに案内してもらう。旧石器時代の人たちはこんな素晴らしい壁画をなぜ洞窟に描いたのか、不思議に感じ始め文化祭のテーマにすることにした。 夏休みを利用してじいちゃんとフランス・ラスコーまで出かけたり、専門家の説明を直に聞けたり、ちょっと幸運過ぎるけどテーマは面白かった。写真や地図などの資料も豊富。 ただ解説してくれる研究者たちや先生の名前を、わざわざカタカナ書きにしているのは何故なのだろう? 紹介の時点では漢字なのに…。理乃や弟の名前などは、終始漢字表記なのに。全体に漢字にはフリガナがふってあるので、カタカナにする意味がわからなかった。
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洞窟壁画の第一人者のお一人である著者の本だけあって、洞窟壁画のことがかなり詳しく分かる。それだけではなく、たくさんの洞窟で壁画を見た経験やヨーロッパの旧石器時代の美術に触れた経験を本の中の主人公の女の子に追体験させ、その時に著者が感じたことを女の子やおじいちゃんに語らせているよう...
洞窟壁画の第一人者のお一人である著者の本だけあって、洞窟壁画のことがかなり詳しく分かる。それだけではなく、たくさんの洞窟で壁画を見た経験やヨーロッパの旧石器時代の美術に触れた経験を本の中の主人公の女の子に追体験させ、その時に著者が感じたことを女の子やおじいちゃんに語らせているように感じた。子どもが読めるように書かれているが、先史時代の美術や洞窟壁画に興味があれば、大人も楽しめる。巻末に洞窟や博物館へのアクセスなどがまとめられていて、行きたくなる仕掛けが憎い。
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さらっと壁画について知ろうと思った 子供向けにみえて情報の収集の仕方や沢山の情報を整理して発表する方法まで触れられているハイスペックな一冊 まあなかなか実際に行くところまでは難しいかと思うが、博物館にいくときの目線を学んだ
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フランスの歴史の本を読もうと思うと いちばん最初に出てくるラスコーの洞窟壁画。 大好きなワイン産地ボルドーの近くだし、 興味が湧いて図書館で借りて読んでみました。 のちに「発表する」ということを根底に据えて 次々に湧く疑問を追求していく一連の流れ。 専門家の知人が詳しい専門的知...
フランスの歴史の本を読もうと思うと いちばん最初に出てくるラスコーの洞窟壁画。 大好きなワイン産地ボルドーの近くだし、 興味が湧いて図書館で借りて読んでみました。 のちに「発表する」ということを根底に据えて 次々に湧く疑問を追求していく一連の流れ。 専門家の知人が詳しい専門的知識を与えてくれて、 歴史の先生だったおじいちゃんがいいアドバイスをくれる。 主人公は中学生ながら知的好奇心に溢れる女の子で、 子どもらしい疑問がピュアな視線を保つのとともに、 要所要所でスマホに入力する「メモ」が 読者にとっても内容を整理するのにとても効果的。 最終的に「発表する」ところへ持っていくので、 得た情報の整理の仕方にも触れられていて うまく構成されてるなと思いました。 専門家、知識人、好奇心旺盛な子ども、 という3人の会話で話が進んでいくので、 情報もわかりやすく頭に入りやすい。 最後まで興味深く読むことができました。
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洞窟壁画に興味を持った中1の理乃はおじいちゃんをはじめとするナビゲーターと美術の始まりを考える旅に出る。 そもそもラスコー洞窟の壁画にレプリカがあることを知らなかった。しかも現地では洞窟を再現とか規模が違い過ぎてて想像が追っつかない。 ラスコーの旅も、美術と文字と文化の謎、動...
洞窟壁画に興味を持った中1の理乃はおじいちゃんをはじめとするナビゲーターと美術の始まりを考える旅に出る。 そもそもラスコー洞窟の壁画にレプリカがあることを知らなかった。しかも現地では洞窟を再現とか規模が違い過ぎてて想像が追っつかない。 ラスコーの旅も、美術と文字と文化の謎、動物園から人間とは何かという根源への考察、見聞きしたことをまとめ組み立てていく様子もとても面白かった。 あちこちにちりばめられた理乃の疑問は、子どもたちに与えられたものをそのまま呑み込むのではなく、咀嚼して味わい、疑いを持ち、新しい見方で物事を眺めなおす姿勢を学べるのではないか。 美術を文化や哲学、コミュニケーションなど様々な角度から見ることも興味深く教えてもらった。 知は冒険だ!
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物語に入りこむのにちょっと手こずりましたが、入り込んでしまえば楽でした。 洞窟や古代遺跡からどんなことがわかるのか、行きたくても足を運ぶことができないところは誘ってもらえた、という点でとても魅力的な本。 中学生に限らず探究すること、興味を持つことの大切さ、調べる方法、まとめる方法...
物語に入りこむのにちょっと手こずりましたが、入り込んでしまえば楽でした。 洞窟や古代遺跡からどんなことがわかるのか、行きたくても足を運ぶことができないところは誘ってもらえた、という点でとても魅力的な本。 中学生に限らず探究すること、興味を持つことの大切さ、調べる方法、まとめる方法、いろんなことを教えてくれるご本です。 ただ、中学生でフランスに行ける…というのはよっぽどのこと。その点だけは、ちょっと異次元だったかと思います。
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