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兜町の風雲児 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2023/08/27

本作に登場する、中江滋樹さん、どのような方かというと、ウイキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 中江 滋樹 (なかえ しげき、1954年(昭和29年)1月31日 - 2020年(令和2年)2月20日)は、日本の元証券ジャーナリスト、相場師。元投資ジャーナ...

本作に登場する、中江滋樹さん、どのような方かというと、ウイキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 中江 滋樹 (なかえ しげき、1954年(昭和29年)1月31日 - 2020年(令和2年)2月20日)は、日本の元証券ジャーナリスト、相場師。元投資ジャーナル会長。滋賀県近江八幡市出身。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 「カネは、両刃の剣だよ」 投資ジャーナル事件、巨利と放蕩、アングラマネー、逃亡生活、相場の裏側……20代にして数百億の金を動かした伝説の相場師、死の直前までの回想ドキュメント! ---引用終了 1980年代、日本の株式市場が、今と違い、グローバル化していなかった時代。ネットで売買ができなかった時代。 懐かしいといえば、懐かしい。 相場師といわれた方々が、ベールに包まれながらも、確かに存在していた時代でした。 本作に登場する、相場師といわれた方の生年没年を見ておきます。 ・中江滋樹(1954~2020) ・加藤暠(1941~2016) ・是川銀蔵(1897~1992)

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2022/08/31

世界仰天ニュースで知り、興味を持って読んだ。 学生時代から当人数学が得意とのことだが、本書では人の心の動かし方が重点的に描かれていて、人間的な魅力が伝わってくる。人脈が重要だったことも勿論だろうが、関わる人間のために何をしてあげられるか、という義理や恩が感じられる行動と、そしてそ...

世界仰天ニュースで知り、興味を持って読んだ。 学生時代から当人数学が得意とのことだが、本書では人の心の動かし方が重点的に描かれていて、人間的な魅力が伝わってくる。人脈が重要だったことも勿論だろうが、関わる人間のために何をしてあげられるか、という義理や恩が感じられる行動と、そしてそれらが返ってきてここまで大きくなった模様が描かれている。勿論多少の美化はあるかもしれないが、これを読む限りは憎めない人物。世界の見方や株取引におけるヒントなども巻末の方で描かれているが、全体に砕かれた文章でとても読みやすい。

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2022/07/30

TVで取り上げられていて「おお~!」と思って読んでみた 2020年、葛飾区の木造住宅の火事で亡くなった1人の男 それが実は世間を騒がせた「投資ジャーナル」の中江滋樹だった。バブル直前の日本。政治家やヤクザともつながっていたと報道された中江滋樹。その人生をまとめたもの。 「投資...

TVで取り上げられていて「おお~!」と思って読んでみた 2020年、葛飾区の木造住宅の火事で亡くなった1人の男 それが実は世間を騒がせた「投資ジャーナル」の中江滋樹だった。バブル直前の日本。政治家やヤクザともつながっていたと報道された中江滋樹。その人生をまとめたもの。 「投資ジャーナル事件」は内容をよく知らなくて、「な~んか株を操作した人が逮捕された」ぐらいにしか覚えてなかったんだけど、この本を読むとその裏で政治的なことや社会的なことなど色々な事が同時に進んでいたんだな~と この本を書かれた比嘉満広さんの感じでは中江さんは… 義理人情に篤く、株にロマンを求め、出資者にも株を楽しみながらお金をまわす…的なことを考えている人のように思えた。 もしも… 中江滋樹さんが潤沢な軍資金が会ってバブル崩壊後の日本で株をしていたらどうしていたんだろう? 大損を回避できたんだろうか?それとも… いや~本当にお金ってすごい 人の感覚をすり減らせ、豊かにさせ、家族を狂わせ、何でも手に入るように思わす、人を幸せにして、そして絶望をもさせる 最後に比嘉さんが中江さんに書かれた言葉 「激しい浮沈を繰り返した相場人生」 まさに中江さんにはその言葉こそふさわしい。

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2022/07/10

TVで取り上げられていてすぐ読んだが本書をもとにTVの再現VTRが作られたのだろう ほとんど本のママ 本書をもっと掘り下げた内容を読みたいけどもう無理だろう

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2022/03/20

ある相場師の壮絶な半生です。 投資をされている方には面白いと思います。 売りもできないとダメ、というのが印象的でした。 やはり昔の人は授業をサボって短波ラジオを聞くみたいです笑

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2022/01/28

愛人と騒がれた倉田まりことの芸能スキャンダルで、ワイドショーが賑わっていたことを思い出す。記者会見での倉田まりこの気性の強さが協調されたのが印象深い。どことなく、オウム真理教の麻原教祖を彷彿させる風貌の中江茂樹。 70年代の経済事件と世情が理解できる。時の宰相である田中角栄や大物...

愛人と騒がれた倉田まりことの芸能スキャンダルで、ワイドショーが賑わっていたことを思い出す。記者会見での倉田まりこの気性の強さが協調されたのが印象深い。どことなく、オウム真理教の麻原教祖を彷彿させる風貌の中江茂樹。 70年代の経済事件と世情が理解できる。時の宰相である田中角栄や大物相場師の是川銀蔵、光進の小谷光浩など、ウラ経済の歴史を紐解くには最適な良著。

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2023/06/25

ワイドショーでも報じられていた(ように記憶している)「投資ジャーナル事件」。 子どもながらに中江茂樹氏と関係を疑われたアイドルの写真だけが強烈に記憶に残っている。自分の記憶の中では、「ニャンニャン事件」とほぼ同列の扱いだった。 かくして名前だけは知っている事件だったのだが、昨...

ワイドショーでも報じられていた(ように記憶している)「投資ジャーナル事件」。 子どもながらに中江茂樹氏と関係を疑われたアイドルの写真だけが強烈に記憶に残っている。自分の記憶の中では、「ニャンニャン事件」とほぼ同列の扱いだった。 かくして名前だけは知っている事件だったのだが、昨年中江氏が火事で死去した際に、ニュースで当時の模様も報道され、概要を理解した。で、少し前に、中江氏の本が新書の形で出版されたというので、本書を手に取った。 中身は文句なしに面白い。 是川銀蔵ら相場師・仕手筋の有名人から、泰道三八、南部靖之、渡辺喜太郎といった実業家、田中角栄ら著名政治家、三浦甲子二、竹井博友といったメディアの“怪人”まで、これでもかと多彩な人脈が登場する。 驚くことに中江氏が会社四季報を手に取ったのは小学5年生。高校時代には、株の信用取引にまで手を出していたという。 昨今、「子どもの頃から金融リテラシー」が叫ばれているが、「中江氏みたいな人物が大勢登場するかも……」とか考えてしまった。 当時は大手も含めて証券界はカオスの時代。投資顧問業を規制する法律ができたのも、中江氏のような突出したヤバい面々が乱立していたことが背景にあったことがよくわかる。 惜しむらくは、ほぼ中江氏へのインタビューや公になっている書籍などから構成されている点だ。 存命の関係者はいるにも関わらず、本人の証言が得られていない。まだまだ現役感あふれる経済人もいて、取材が難しかったことは想像がつくのだが、別の角度からの証言が得られればさらに本の厚みが増すかも、とは読み手の無責任な妄想である。 晩年の中江氏はかなり困窮していたようだ。多くの相場師同様に相場観が失われて最後は没落したのかと思いきや、終盤に驚きの証言が出てくる。 「今すぐにでも勝負したいと気になっているのは半導体市場の動き」がソレ。 今まさに半導体不足で、世界中でモノが作れなくなっている。死の間際まで、有望銘柄を見抜く力は衰えていなかったのだ。

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2021/02/07

投資ジャーナル事件、中江滋樹/ バブル期の経済犯罪者だと思っていたら、意外とそうでもない/ バブルに乗らず、バブル前夜に投資の技術で何百億も動かした天才/ これだけ読んでいると、投資ジャーナル事件自体に詐欺的要素がない/ 誰も損をしていないし、事件化しなかったら客が被害を被ること...

投資ジャーナル事件、中江滋樹/ バブル期の経済犯罪者だと思っていたら、意外とそうでもない/ バブルに乗らず、バブル前夜に投資の技術で何百億も動かした天才/ これだけ読んでいると、投資ジャーナル事件自体に詐欺的要素がない/ 誰も損をしていないし、事件化しなかったら客が被害を被ることもなかったのではないかと思う/ パソナやソフトバンクなど今では大企業の社長たちがまだまだ駆け出しだった頃、同年代で何十億も稼いでいた中江の元に集まっていたというのが感動的/ 出所後に付き合っていたヤクザは富士宮の後藤忠政だとネットに出てきた/ 晩年は東京の下町の1Kアパートで孤独に、火災で死ぬ/ 20そこそこから何億も稼ぎ続けて、こんな人生は想像が付かなかっただろう/ それにしてもまたまた登場のアイチ森下/ 金貸しなんだから筋を通して金返してやれよ/

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