自転車に乗って の商品レビュー
漱石の『自転車日記』を読みたくて 全集以外にないかと探したら(重いから) こんな素敵なアンソロジーがあった! 河出書房さん、ありがとう。 お目当ての漱石先生「自転車修業」は 期待通りの和み度高い随筆。 いや…さんざん苦労してるから 先生的には決して和んでないけど その頑張り具合...
漱石の『自転車日記』を読みたくて 全集以外にないかと探したら(重いから) こんな素敵なアンソロジーがあった! 河出書房さん、ありがとう。 お目当ての漱石先生「自転車修業」は 期待通りの和み度高い随筆。 いや…さんざん苦労してるから 先生的には決して和んでないけど その頑張り具合に読むこちらは頬が緩む。 同病相憐むってやつですよ(自転車乗れない) 萩原朔太郎は乗れるようになって 角田光代は乗れたけどやめて 羽田圭介はサイクリングの実情を知り。 総勢27名の書いた自転車にまつわる話。 小川未明の『父親と自転車』は童話。 自転車を走って追いかけた子どもの気持ちに おもわず涙しそうになる一編でした。
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自転車に乗って -著者- 伊藤礼、江戸川乱歩、押川春浪、角田光代、北杜夫、久世光彦、柴田元幸、夏目漱石、羽田圭介、藤崎彩織、真鍋博、宮沢賢治、山松ゆうきち、吉行淳之介、忌野清志郎、小川未明、織田作之助、金子みすゞ、北川悦吏子、志賀直哉、中井久夫、萩原朔太郎、半村良、益田ミリ、三浦しをん、群ようこ、吉本隆明 ∞----------------------∞ 色んな作家さんの自転車にまつわるエピソード。面白かったのと普通なのとよく分からないのが混ざった短編集です。 夏目漱石と萩原朔太郎は文体がちょっと難しかったけど、自転車と奮闘しているのはよく分かった。 真鍋博さんのバイコロジーの話。実際現実は自転車よりも自動車社会なんだけど、発想が面白くて夢があって、自転車を身近に感じられて、もっと乗りたいと思えた。 「旅する」以降の話は、前半より自転車に愛着がある感じ?特に旅なんて私には出来ないことだなと思いながら読んだけど。 セカオワのビワイチ。琵琶湖一周が200kmというのすら知らなかったけど、辛そうだけど楽しそうだったし、そもそもこういうの書かれる人だとも知らなかった。 突然、まくりのアサちゃんの漫画。これは人生を掛けた自転車生活。 吉本隆明、久世光彦辺りでは自転車よりも歩きを勧められる年齢の話で、頑張ってみたけど大変だったとか怖かったというのが、気をつけろよ!で締めくくられてる気がした。 2023/09/23 読了(図書館)
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自転車にまつわるエッセイ集。 誰だって自転車には乗ろうとする、乗ってみようとする、でいろいろ思うわけである。 1.はじめる 2.ふりかえる 3.考える 4.旅する 5.いつでも、どこまでも その時々で感じたことをエッセイにしている。 はじめる。では夏目漱石や萩原朔太郎も自...
自転車にまつわるエッセイ集。 誰だって自転車には乗ろうとする、乗ってみようとする、でいろいろ思うわけである。 1.はじめる 2.ふりかえる 3.考える 4.旅する 5.いつでも、どこまでも その時々で感じたことをエッセイにしている。 はじめる。では夏目漱石や萩原朔太郎も自転車に挑戦するのである。 文体に時代を感じる、、だが頑張ってる様子は伝わってくる。 この中では、小川未明の「父親と自転車」がよかった。買ってほしいと頼む吉坊に父親は、「そんなものに、乗らなくたって、いくらでも遊べるではないか、ほかの子供をけがさしてみい、たいへんだぞ。もうすこし大きくなってから、買ってやる。」というが、自転車に乗ってる友だち2人の後ろを真っ赤な顔をして追っかけてる吉坊を見て、いじらしく思い「ああ、おれが悪かった。」と心のなかで泣く。 なんとも言えない…親心に沁みる。 ふりかえる。でも織田作之助や北杜夫、江戸川乱歩など珍しい面々が登場。 金子みすゞの電報くばりの詩も味わいがある。 考える。では映画のなかの自転車というと、「E.T.」がやはりポピュラーだろう。 「自転車泥棒」も失業者のあふれる、終戦直後のローマの少し暗い話。 旅する。では「まくりのアサちゃん」の漫画が楽しめた。絵にも味わいがあるが、昭和24年9月大宮競輪後節でデビューした西村朝子物語。 いつでも、どこまでも。では益田ミリさんの「優しい言葉」自転車で転んだであろう男の子が虫カゴからこぼれた砂を一生懸命にかき集めている姿に声をかけながら涙が出そうになったこと。 自転車…最初にこまを外して乗れたときは、やった〜と思った。風が気持ちいいと感じた。 どこまでも行けるって、少しお姉さんになった気がした。 そんな遠い昔のことを思い出した。
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自転車に関する文筆家のアンソロジー。 専門家じゃないだけに、基本的には乗れた乗れない懐かしい足腰弱ったの気楽なエッセイが並んでいる。 愛好家ばかりじゃないので割とマイナスなイメージの文章もあり、自転車好きにはちょいと注意。
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自転車ネタでバラエティに富んだ作家が大集結。時代も背景もそれぞれ、自転車に乗って楽しかったで終わらないのが文筆家だ。
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「自転車日記」 1886年生まれの詩人である萩尾朔太郎の作品は読んだことがないし何も知らないが、この自転車日記には大いに共感した。大人になって自転車を練習し始める人は大体同じ道を通るのだなと思った。まず一人で練習し、諦めて人に習うこと、路上に出る時の恐怖、怪我をしても懲りずに乗りたくなる気持ちなど全く同じで面白かった。乗れるようになった後、用もなく遠出して甘いものを食べて帰宅し悦に入ってい描写などは昨年の私そのものだった。 「これからは歩くのだ」 コンビニ前で自転車をとめて立っていたところ老人が倒れ、老人の連れに濡れ衣を着せられた話こわすぎる。老人も恥ずかしかったのか同調したため角田さんが完全に加害者のようになってしまった。自転車で加害者にならないように日々気をつけているが、こういったパターンもあるのだなと知った。 「ビワイチ」 セカイノオワリの沙織さんの、メンバーとのビワイチ(琵琶湖一周)日記。1日目と3日目は50km、2日目は100kmの2泊3日で、沙織さんは2日目から参加でいきなり100kmだからか、かなりきつそうだった。わたしもビワイチしたくなった。 「自転車」 子供のころから東京の街で自転車を乗り回していた様子が書かれていて、特に東京の坂道についての描写が東京に引っ越してきたばかりで坂道の多さに驚いた私には面白かった。 「自転車日記」 夏目漱石の、イギリスでの自転車練習記。たくさん怪我をしているけど、その頃のの自転車は今の自転車よりかなり乗りにくかったのかな?美しい令嬢にちょっと見栄はってしまうけど、いざサイクリング誘われると理由をつけて断るのが滑稽で面白い。
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ロンドンで引き篭もっていたと仄聞する夏目漱石がジェローム・K・ジェローム『自転車の修繕』ばりの冒険をしていたとは 志賀直哉とか文人の皆さん危な過ぎ
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自転車にまつわるエッセーアンソロジーだ。 魅力的な章立てで、期待感いっぱいで読み始めたが、データベースで『自転車』をキーワードとして入力し、ヒットした作品を並べただけの印象で、とても自転車好きの編集とは思えない。帯にかかれた自転車好きの雰囲気はどこに行った? 全27編のうち...
自転車にまつわるエッセーアンソロジーだ。 魅力的な章立てで、期待感いっぱいで読み始めたが、データベースで『自転車』をキーワードとして入力し、ヒットした作品を並べただけの印象で、とても自転車好きの編集とは思えない。帯にかかれた自転車好きの雰囲気はどこに行った? 全27編のうち2編、『まくりのアサちゃん』、志賀直哉さん『自転車』が良かった。
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