その冬、君を許すために の商品レビュー
theいぬじゅんさんって感じの本。 途中で、そんな感じなんだろうなっていうのは 薄々感じられた。 そこが少し残念だった。 それを踏まえて、今回の作品は⭐️4ということで。
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過去にひき逃げ事故に遭い、一部の記憶を失った春哉は、ある日「誰かに追われている」と突然女性から声をかけられた。そこから「運命の出会い」かのように親しくなり、いつしか恋をするようになった。その裏側で明らかになる衝撃の事実。 「冬」シリーズ第3弾ということですが、これだけでも楽しめ...
過去にひき逃げ事故に遭い、一部の記憶を失った春哉は、ある日「誰かに追われている」と突然女性から声をかけられた。そこから「運命の出会い」かのように親しくなり、いつしか恋をするようになった。その裏側で明らかになる衝撃の事実。 「冬」シリーズ第3弾ということですが、これだけでも楽しめる作品でした。突然出会った人を救ったり、恋したりとドラマチックな展開で、あまり現実的ではありませんが、誰かのために奔走する一生懸命さが伝わってきました。 でも、衝撃の事実が明らかになった瞬間、高い所から落下したような衝撃感を感じました。今までの印象が180度変わりました。 帯には「驚愕のどんでん返し、そして・・・温かい涙が溢れる」と紹介されていますが、温かい涙とは言い切れない複雑な気持ちになりました。一応、感動路線を演出していましたが、他の作家さんが同じ内容を書いたとしたら、違う解釈が生まれるかもしれません。いぬじゅんさんの場合、オブラートを包むかのような幻想的な文章だったので、明るめな気持ちにさせてくれました。 ただ、現実的にこのようなことがあったとしたら、軽く済まされて終わりというわけではないので、あまり深く刺されないなと思いました。 衝撃の真実を読み手側がどう捉えるか。賛否はあると思いますが、衝撃としては落差が半端なかったです。
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私には向いてなかったです。 この主題で中村文則さんや他の方が描いたらどんな形になったのか? そう考えてしまった所で、私にとって向かない作品でした。
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