デザイン、アート、イノベーション の商品レビュー
デザイン思考、アート思考について詳細に書かれている本。薄い本にはなっているが、細かい引用なども多々あり、この本をトリガーに多くの知見に触れられるため、最初の1冊としても良いと感じます。 デザイン思考について学んだ人にもおすすめかと思います。
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借りたもの。 昨今話題の、MBAとは対概念?のような、感性に重きを置き理性・論理的思考で導き出せなかった潜在的な需要や新しい発想・イノベーションを導き出す思考法である、「デザイン思考」「デザイン・ドリブン・イノベーション(DDI)」「アート思考」「デザイン態度」という考え方につい...
借りたもの。 昨今話題の、MBAとは対概念?のような、感性に重きを置き理性・論理的思考で導き出せなかった潜在的な需要や新しい発想・イノベーションを導き出す思考法である、「デザイン思考」「デザイン・ドリブン・イノベーション(DDI)」「アート思考」「デザイン態度」という考え方について、それぞれのオリジナリティ(アプローチの違い)や方法論の違いをまとめた、比較検証論文のような一冊。 ビジネス書、ハウツー本とは異なる。 各々のアプローチについての批判につても紹介・検証している。その指摘は妥当か等を検証している。 批判を見ると、著者はそれらが論点が異なっていたり、前提条件が間違っている(間違いやすい/誤解を招きやすい)ことにも気づく。 4つのアプローチは似て非なるものであり、本書によると主義範囲が異なる。 デザイン思考 … You(あなた視点) / ユーザーにとっての有用性の探求。有用性がないもの、課題すら存在しない未知のものは不得意。プロトタイプを活用した試行錯誤型の問題解決。「0→1」型のイノベーション。 DDI … People(人々。三人称複数) / 社会で共有されてきた意味の革新。有用性の探求、未知のものに意味をあたえることは不得意。意味への注目、解釈者の活用。「0→1」型のイノベーション。 アート思考 … I(私視点) / 未知なるもの(非有用なものや非現実的なものを含む)の創出。自分モードの問題提起。「1→10」や「1→100」型のイノベーション。 デザイン態度 … デザインのプロフェッショナル集団が持つ組織文化。不確実性や曖昧性を積極的に受け入れる。深い共感に従う、五感を駆使する、遊び心を持って物事に取り組む、複雑なことにも意欲的に取り込む。 一種の哲学ないし思考法の研究本のようだった。 では、どういったケースでこれら4つのアプローチを使い分けるべきか……それについては一切かかれていない。 4つのアプローチの違いを知る点でもまた面白いし、方法論としてまだ発展途上(そもそもロジックじゃないから画一的な紋切り型ができない)であることを意識させられる。
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2018年5月23日に経産省が「『デザイン経営』宣言」という報告書を発表して、企業の競争力の方向性としての「デザイン」が光が当たってきました。2002年のトム・ケリーの「発想する会社!」で「デザイン思考」という言葉に出会って以来、いよいよ、って気もするし、やっと、という気もします...
2018年5月23日に経産省が「『デザイン経営』宣言」という報告書を発表して、企業の競争力の方向性としての「デザイン」が光が当たってきました。2002年のトム・ケリーの「発想する会社!」で「デザイン思考」という言葉に出会って以来、いよいよ、って気もするし、やっと、という気もします。長年のIDEOファンとしては、デザインから始まるイノベーションがなかなか日本の社会で広まらないのに、じりじりしてたのです。その流れの中での本書。経営学から見たデザイン思考、デザイン・ドリブン・イノベーション、アート思考、デザイン態度について分析をする、という全くの学術サイドからのアプローチです。IDEO派としては、その四つの違いも正直、わかっていなかったので、きっちり説明してもらってよかった、というスッキリ感と、その差違の指摘って意味あるんだっけ、というモヤモヤ感の双方が読了直後の感想です。でも、とても論理的にに「ポスト論理思考」を論じているので、そうなりますよね。シンプルな整理してある分、リアルで消化できない部分もあり、これから何回か繰り返して読まなくちゃいけない本、かも…
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「デザイン思考」「デザイン・ドリブン・イノベーション」「アート思考」および「デザイン態度」という各テーマについて解説。 それぞれが本来どういう意図を持っているのか、どういう考慮をして適用していかないといけないのか等、かなり勉強になりました。 体裁はお堅いですが、苦手な人も頑張っ...
「デザイン思考」「デザイン・ドリブン・イノベーション」「アート思考」および「デザイン態度」という各テーマについて解説。 それぞれが本来どういう意図を持っているのか、どういう考慮をして適用していかないといけないのか等、かなり勉強になりました。 体裁はお堅いですが、苦手な人も頑張って読んでみる価値はある本かなと思いました。
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