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七十四秒の旋律と孤独 の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2024/09/24

とても面白かった。東京創元社SF短編賞受賞作品。 短編であるのに、しっかりとまとまっていて完結している。表題の”旋律と孤独”が、読了するととてもしみじみ心に響いてきます。

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2024/07/13

Amazonオーディブルで表題作だけ聴いた。 SFが自分に向いてないっぽい気がしてきた。 テッドチャンを読んでも「だから?」という気持ちになるしなぁ。

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2023/09/13

SFが好きならオススメです。 簡単に言えばワープするときに、人間は一瞬なのだが、人工知能を搭載したロボットたちには74秒間自由に動くことができるという。 その時間差を利用して貨物船を襲うロボットたちがいて、、、。 他にも、未来の人工知能にほとんど不死身の身体を手に入れ、何万年も生...

SFが好きならオススメです。 簡単に言えばワープするときに、人間は一瞬なのだが、人工知能を搭載したロボットたちには74秒間自由に動くことができるという。 その時間差を利用して貨物船を襲うロボットたちがいて、、、。 他にも、未来の人工知能にほとんど不死身の身体を手に入れ、何万年も生きることができるマフと呼ばれる存在の物語。 人間の愚かさ、人工知能と共に生きるということは?未来の不思議で深い、そして余韻のある物語りでした。

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2022/05/01

ヒトがワープを開発した時、人工知性であるマ・フだけがワープ中の高次元で74秒の時間を認識することが出来た。それにより略奪しようとするモノと守るモノが生まれた。 最初の短編が一番SFらしくまとまっている。その後は中編をつなぎ合わせている印象。74秒の空白は最後の方で出てくるが、全く...

ヒトがワープを開発した時、人工知性であるマ・フだけがワープ中の高次元で74秒の時間を認識することが出来た。それにより略奪しようとするモノと守るモノが生まれた。 最初の短編が一番SFらしくまとまっている。その後は中編をつなぎ合わせている印象。74秒の空白は最後の方で出てくるが、全く別の出来事が主軸であり、これはこれで引き込まれるストーリーであった。

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2022/03/20

叙情的で極上の語り部による神話を聴いているよう。SFというと敷居が高いと思う人にも、すんなりと読んでもらえることができるはず。

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2022/03/13

すばらしい  久しぶりに4点つけたよ。物語がおもしろいかと問われると、実はそうでもなかったりする。  ワクワクした点はいくつもある。ヒトつまり人類が自己修復機能によりどのように進化し、どこで袋小路に突き当たってしまったのかが明確だという点。人類が進化したにもかかわらず、クラー...

すばらしい  久しぶりに4点つけたよ。物語がおもしろいかと問われると、実はそうでもなかったりする。  ワクワクした点はいくつもある。ヒトつまり人類が自己修復機能によりどのように進化し、どこで袋小路に突き当たってしまったのかが明確だという点。人類が進化したにもかかわらず、クラーク流の生存本能なり闘争本能が全く衰えていないと表現される点。人類とマ·フつまり人類が創作したロボットとの戦いが明確には記されず、読者の想像に委ねられている点。  そして、一番のワクワク感は、ロボットたちの視点で2万年のクロニクルが語られることだ。しかも、ロボットたちは三原則の縛りが極めて緩く、個性があり、思考ができる。  さらには、永遠の命が両者ともに失われるエンディングでは、それぞれの新しい命の紡ぎ方が示される。ロボットの紡ぎ方はとても夢があるとともに、ぜひともその行く末を知りたいと思わせる。 (続編出ないかなぁ)  野生動物との触れ合い部分は、芋虫も樹木も猫もあまりピンとくるものがなかったんだけど、74秒といい芋虫といい、エンディングにうまくつながる感じはするな。問題は冒頭の表題作のオチが私には全く響かなかったことかな。猫嫌いだからかな。

Posted byブクログ

2021/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人工知性を持つロボットと、人間と生き物の話。朱鷺型マ・フという人型またはそれに類した型のロボット。ひとつの器体に入ってるプログラムは転送や交換ができないという。意識と肉体を持つことで芸術を評価できるように作られたが、とある能力のせいで、宇宙船の警備が任務。 表題作の短編がホントにキレイな話しで、読み終わった後、じわじわと泣けてきた。 なんで泣けたのか、考えてみた。結果、マ・フ紅葉さんがあまりにも人っぽいから。そして、あまりにも孤独だから。それから、その存在を失う話だから。なのかなぁと思う。多分このストーリーは主人公がロボットでなくて人でも、私は泣けたと思う。 短編の次は人が滅亡した後、一万年以上の時を生きているヒトを知らないマ・フたちの長編。ヒトが介入しない時代の彼らの無垢な日常がとても興味深かった。 文体や描写がすてきなので、SFを読んでる意識はあまりなかった。解説にもあったけど、色彩の扱いが印象深い。青色は特別な色。

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2021/12/15

久々のSF。表題作はいわばジャブ的なもので、ちょっとした短編を書いてみましたくらいのものだったんだけど、そこからの「マフ クロニクル」は読みごたえたっぷりの良作でした。表題作をきちんと伏線としていれつつ、物語は入れ子というか螺旋構造に・・・という。 同じ時を繰り返し生きるロボット...

久々のSF。表題作はいわばジャブ的なもので、ちょっとした短編を書いてみましたくらいのものだったんだけど、そこからの「マフ クロニクル」は読みごたえたっぷりの良作でした。表題作をきちんと伏線としていれつつ、物語は入れ子というか螺旋構造に・・・という。 同じ時を繰り返し生きるロボットの生活に「創造主」であるヒトが加わったことで一万年ぶりに物語が動き出す。「特別」を忌避しつつも徐々に個が形成されていくロボットたち。まあなんとなく「こうなるのでは」という悲しみもあったんですが、それもまた面白かったです。 この作品が今年一番面白かったといっても過言ではないかもしれない。

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2021/11/01

SF。AI。連作短編集。 表題作と「一万年の午後」は既読。 一作一作は小粒な印象だが、一冊を通してみると、各話が綺麗に繋がり、主人公の成長・変化もハッキリと感じることができ、完成度が高い。 解説の"大きな物語が螺旋状につながる"という表現が非常に的確。 最終話...

SF。AI。連作短編集。 表題作と「一万年の午後」は既読。 一作一作は小粒な印象だが、一冊を通してみると、各話が綺麗に繋がり、主人公の成長・変化もハッキリと感じることができ、完成度が高い。 解説の"大きな物語が螺旋状につながる"という表現が非常に的確。 最終話の「巡礼の終わりに」が一番好き。なぜか既視感があったが、面白かったので問題なし。 作品全体の落ち着いた雰囲気も好印象。良作。

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2021/09/24

無垢な人工知性ナサニエルの壮大な叙事詩。 愚かなヒトを愛し、失望し、それでも手を差し伸べるナサニエルの優しさが沁みます。

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