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新型コロナの科学 の商品レビュー

3.9

29件のお客様レビュー

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2021/03/01

新型コロナウイルスとは何者なのか、どこから来て、人類は何ができて、何ができてないのか? わからないから漠然とした不安をもつテーマですが、現在わかっているデータを元に『現状』を丁寧に解説した一冊。 ここまでの情報があれば、トンデモ情報に惑わされることなく、冷静に日々のニュースを見る...

新型コロナウイルスとは何者なのか、どこから来て、人類は何ができて、何ができてないのか? わからないから漠然とした不安をもつテーマですが、現在わかっているデータを元に『現状』を丁寧に解説した一冊。 ここまでの情報があれば、トンデモ情報に惑わされることなく、冷静に日々のニュースを見ることができると思います。

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2021/02/28

わかりやすいし、信頼がおけると思う。 しかし、情報が断片的に並べられている(まとまりがない)感と、内容によって表現の砕け方が気になる(取りようによっては、ちょっと上から的だったりする…)ところがあり、読み手の好き嫌いは分かれるだろう。 日経書評は「巷にコロナ本は山ほどあれど、な...

わかりやすいし、信頼がおけると思う。 しかし、情報が断片的に並べられている(まとまりがない)感と、内容によって表現の砕け方が気になる(取りようによっては、ちょっと上から的だったりする…)ところがあり、読み手の好き嫌いは分かれるだろう。 日経書評は「巷にコロナ本は山ほどあれど、なにはさておきまず読むべき本だ。」「一家に一冊、必携のコロナ対策ハンドブック」と手放しの褒めようである。 ただし、「唯一残念なのは検索がないこと」ということなので、購入するなら電子書籍がいいかもしれない。 ・感染の大元は口と鼻。口から出た飛沫が口に入って感染する。だから「口は災いの元」の病。うまい! ・新型コロナ感染を防ぐには、無症状の人をスクリーニングしなければならない。←意見の分かれるところ。著者は政府のPCR検査に対する態度について、非常に批判的。 ・屋内は屋外より19倍もクラスターの発生率が高い。←ということは、やはり人と会って飲み食いするなら川原でバーベキューがいいのかな。 ・感染を「自業自得」「個人責任」とするのは、感染者排斥し差別することにつながり、ひいては科学的な対策の障害になる! ・普通に外歩いて感染するリスクは非常に少ない。マスクをし、手洗い励行していればそれほど神経質になることはない。 ・糖尿病、慢性肺疾患以外に、脂質異常症と通風の人のリスクが高い。肥満も高い。しかし、高血圧はリスク要因から外れた。 ・新型コロナウイルスが意図的に人工的に作られたウイルスである可能性はない。 ・クラスター対策と三密は日本の新型コロナ対策の成功例。 ・日本語の発音が飛沫感染を防ぐのに役立っている。 ・ネアンデルタール人の遺伝子を持つ人は、人工呼吸器を使うリスクが3倍高い。 ・日本政府の対応はほとんどが遅い。早かったのは、学校一斉休校とアベノマスクだけ!←痛烈な批判。 ・ワクチンの副作用で最も恐ろしいのは抗体依存性感染増強(ADE)と呼ばれる、本来、ウイルスなどから体を守るはずの抗体が、免疫細胞などへのウイルスの感染を促進。その後、ウイルスに感染した免疫細胞が暴走し、症状を悪化させる現象。 ・集団免疫の獲得には60%の人が免疫を獲得すれば良い計算。しかし、新型コロナに対する中和抗体は、早く消えてしまうことがわかってきており、繰り返しワクチン接種が必要になるかもしれない。 ・スウェーデンでは、パンデミックに先立ち、80歳以上の患者、70歳以上で一つ以上の臓器障害を持つ患者、60歳以上で二つ以上の臓器障害を持つ患者は、ICU治療の対象外とするトリアージ方針を立てた。重症の高齢者は治療を受けられず、死亡するほかない。スウェーデンでは終末期医療に際して、無駄な延命治療を行わないことで国民が理解していることがあるという。 ・厚労省は1月31日に「社会福祉施設等における新型コロナウイルスへの対応について」という通知を出し、マスク、手洗い、消毒などを励行するよう注意を促してた。日本の対策の中では、異例の早さである。高齢者である著者もこれには感謝している。

Posted byブクログ

2021/01/31

PCR原理主義と厚労省批判 コロナウイルスとは、何かを科学的に解説しているが、やや専門的すぎてとっつきにくい。 さらに、厚労省批判は、同感として、兎にも角にもPCR検査という主張は「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実 」(峰 宗太郎)を読んだあとだっただけに違和感を...

PCR原理主義と厚労省批判 コロナウイルスとは、何かを科学的に解説しているが、やや専門的すぎてとっつきにくい。 さらに、厚労省批判は、同感として、兎にも角にもPCR検査という主張は「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実 」(峰 宗太郎)を読んだあとだっただけに違和感を感じた。 偽陰性を出す感度と、偽陽性を出す特異度については触れられていたが、検査を2度やれば問題ないとの考え。とにかく、陽性者を社会の中から抽出し、隔離するのが一番というように聞こえてしまった。 他方、PCRを増やすことにより偽陽性が生じることによる医療逼迫については、あまり言及していない。 著者は結構なご年齢で、岩田健太郎さんの本にも書いてあったが、ある一定の年齢以上の医師は、ベイズ定理の知識がないためにPCR原理主義に陥りやすいのとのこと、そのために上記の峰さんや岩田さんとPCRに関するお考えが違うのかなと思う。 個人的には岩田さんの本の方が全然わかりやすいし、腑に落ちる。

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2021/01/24

新型コロナウイルス感染症について、ウイルスの基礎から病状や経過、診断、治療、予防(ワクチン)などの臨床、そして、日本や世界各国の対応などが分かりやすく書かれていて、とても良い一冊でした。  読みやすい文章なので、色んな人に読んで欲しいと思います。  本書は2020年10月23日...

新型コロナウイルス感染症について、ウイルスの基礎から病状や経過、診断、治療、予防(ワクチン)などの臨床、そして、日本や世界各国の対応などが分かりやすく書かれていて、とても良い一冊でした。  読みやすい文章なので、色んな人に読んで欲しいと思います。  本書は2020年10月23日までの動向と研究成果に基づいて執筆されており、同年11月23日までに明らかになった重要事項が追記されています。  この新型コロナウイルス感染症が収束した時に増補版が出版されることを期待しています。 以下、目次より 序章 人類はパンデミックから生き残った 第1章 新型コロナウイルスについて知る 第2章 新型コロナ感染症を知る 第3章 感染を数学で考える 第4章 すべては武漢から始まった 第5章 そして、パンデミックになった 第6章 日本の新型コロナ 第7章 日本はいかに対応したか 第8章 世界はいかに対応したか 第9章 新型コロナを診断する 第10章 新型コロナを治療する 第11章 新型コロナを予防する 第12章 新型コロナと戦う医療現場 第13章 そして共生の未来へ

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2021/01/17

新型コロナウイルスに関するわかりやすい解説で大変参考になります。参考資料や図表が理解の助けになります。紹介されていたグーグルの感染予測を見てみると東京都は1月21日まで増加し、その後減少し2月に入ると1500人ぐらいで推移しています。16日は4000人を超える予測だったけど、実際...

新型コロナウイルスに関するわかりやすい解説で大変参考になります。参考資料や図表が理解の助けになります。紹介されていたグーグルの感染予測を見てみると東京都は1月21日まで増加し、その後減少し2月に入ると1500人ぐらいで推移しています。16日は4000人を超える予測だったけど、実際には2000人を下回っていたので、予測は更新されていくのでしょう。

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2021/01/12

コロナ渦の中で最もまともな問題意識を持っているサイエンスライターの方が書いた本です。経歴を見ると、感染症の専門家ではありませんが、忖度なしで活動されているのがブログ等を見てわかりました。といっても、国際的に活躍をされていた超有名な方でした。山中教授のブログでも太鼓判を押しています...

コロナ渦の中で最もまともな問題意識を持っているサイエンスライターの方が書いた本です。経歴を見ると、感染症の専門家ではありませんが、忖度なしで活動されているのがブログ等を見てわかりました。といっても、国際的に活躍をされていた超有名な方でした。山中教授のブログでも太鼓判を押しています。 洪水のように『コロナ本』が量産される中で、個人的には一番価値ある本だと思います。他の多くの書籍は、科学的というより「自分の思い」をただ書いているだけといった内容でした。自分が知りたいことは、このわけわからない日本のコロナ対応が何故まかり通っているか、それを理解できるなら、理解したいと思いました。 コロナ渦で一番疑問に思ったことは、 なぜ日本は、コロナ渦の実態を把握する上で、適切な情報を展開するのに「積極的ではない」か?です。 なぜPCR検査が絶望的に少ないのか? なぜなら検査をしない限り、感染の拡大および縮小がわからないからです。毎日、毎日、絶対数だけ感染者を叫ぶ報道を見て、何を言いたいのか、さっぱりわかりませんでした。 今の検査は、無症状の人は、 積極的な検査対象にはなっていません。 何故か?厚生労働省の「当初の方針」だからです。何故、こういう方針かは、本書を読むとわかります。理解に苦しみますが。。。 ニューヨークが毎日数十万の検査を行い、国民に対して、コロナの実態把握ができるように、積極的に情報公開していますが、日本は、あれこれ理由をつけて、 実態を、積極的にわからなくしようとしています。 メディアも、毎日何百万人も利用する電車、地下鉄の密は無視をしていますし、何千万人利用しているコンビニからは、ほとんど感染者の情報はありません。大企業も自前で従業員の実態を把握するためにPCR.抗体検査をする企業は皆無です。恐らく実態がわかると混乱するからでしょうが。ほんと、わけわからないというのが、日本のコロナ対策です。 この書籍を読んで、厚生労働省の酷さが よくわかります。頭が腐っていると、その下も全部腐る。今の日本人は、規範を失って、何を信じたらわからない状態になっています。一体、この1年間で何人の方が、感染して、亡くなったのか、、、実態は決してわからないようになっています。 アメリカ、ヨーロッパの感染拡大は納得がいきます。彼らは自由を多大なる犠牲を持って体現していますし、国の成り立ちからして、そうです。ただ、正確な情報や実態調査は、国の威信をかけて行っています。 日本は、威信をかけて実態をわからなくさせて、利権構造や政治権力の移譲に、持ち得る全てのエネルギーを傾け、死ぬ気で頑張っています。 こういうエビデンスに基づいた非常に説得力のある本は、今の日本人の視界には入らないでしょう。新聞、テレビと、ほんとデタラメな報道をしています。福島原発報道と、まさに瓜二つです。大本営発表とそっくりです。 毎日、何百人、何百人と、単なる数字をグラフにした全く意味不明なものが喧伝されています。せめて、分母である検査数と、日にち、年齢構成を言ってほしいものですが、それは「やらないこと」になっています。 なぜなら、政府やマスメディアの目的は、 国民に対して、コロナ渦の実態をわからないように全力を上げているからです。 ちょうど、先日、友人の留学生が、 帰国の挨拶にと、スカイプで話す機会がありました。ほんとに日本は、わけわからない、コロナの感染拡大防ぎたいのに、なんでGOtoするんですか?ホテル、旅館に滞在したら、ウィルスが付着して危ないですよね。なんで、お年寄りが毎日、毎日、何回もスーパーに行くんですか?ほんとわけわからないと。あなたは、わかりますか?と。 わかるよ。日本人は、日本では、主体的に生きることが出来ないんだ。コロナ渦の中、満員電車に乗って、会社に行くのは、戦地に行く兵隊と同じなんだ。だから、君は、こんなヤバい国にいる必要はなくて、いつか観光ができるようになったら、来れば良いとアドバイスしておきました。 何をすべきか?その答えは自分しか知りません。適切な判断材料を与えてくれる上で、この書籍を是非、手にとってみることをすすめます。

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2021/01/11

序章:人類はパンデミックから生き残った、第一章:新型コロナウイルスについて知る、第二章:新型コロナ感染症を知る、第三章:感染を数学で考える、第四章:すべては武漢から始まった、第五章:そして、パンデミックになった、第六章:日本の新型コロナ、第七章:日本はいかに対応したか、第八章:世...

序章:人類はパンデミックから生き残った、第一章:新型コロナウイルスについて知る、第二章:新型コロナ感染症を知る、第三章:感染を数学で考える、第四章:すべては武漢から始まった、第五章:そして、パンデミックになった、第六章:日本の新型コロナ、第七章:日本はいかに対応したか、第八章:世界はいかに対応したか、第九章:新型コロナを診断する、第十章:新型コロナを治療する、第十一章:新型コロナ感染を予防する、第十二章:新型kコロナと戦う医療現場、第十三章:そして共生の未来へ。いままさにのコロナについての著作。体制への疑問も書かれている。二兎を追って、より感染を広げてしまったのではないか?

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2020/12/31

ちょうどこの書評を書いている途中に東京都で新型コロナウィルスの陽性者が4桁を超え1,300人余となる事がニュースで流れた。本書はその様な本邦における現状を正しく認識する上でも重要な一冊になる。 本書では、総合的、俯瞰的に新型コロナ(COVID-19, SARS-CoV-2)につ...

ちょうどこの書評を書いている途中に東京都で新型コロナウィルスの陽性者が4桁を超え1,300人余となる事がニュースで流れた。本書はその様な本邦における現状を正しく認識する上でも重要な一冊になる。 本書では、総合的、俯瞰的に新型コロナ(COVID-19, SARS-CoV-2)について書かれている。本書内容は以下のようなことである。 新型コロナに関する字形的な事実、疫学的な解説、このウイルスの特性。各国のこのウイルスに対する対応・政策とその問題点。本邦における対応・政策と問題点、特に厚労省における、自省のメンツにこだわることによって生じる対策の遅れ、作為的な無策、医療技官の問題、官邸主導による根拠のない政策実行の問題。治療薬。医療の現場(院内感染が広まったことに対してもPCR検査を抑制しようとした厚労省に責任がある)。介護の現場。保健所の現場。そして政策的な提言を含めた共生への未来について。 本書は以上内容を含んでおり、現状における新型コロナウィルスについての最高のテキストであると思う。

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2020/12/30

一気に読んでしまいました。 第3章の数学のところ以外はリアルタイムなので腑に落ちて分かりやすかったですし、興味を持って理解することができました。厚労省の不誠実さに唖然としました。 ウイルスのしたたかさや、これからのヒト(自分)の生活様式などなど、これから考えるべき事の多さに頭がク...

一気に読んでしまいました。 第3章の数学のところ以外はリアルタイムなので腑に落ちて分かりやすかったですし、興味を持って理解することができました。厚労省の不誠実さに唖然としました。 ウイルスのしたたかさや、これからのヒト(自分)の生活様式などなど、これから考えるべき事の多さに頭がクラクラしました...

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