新型コロナの科学 の商品レビュー
ウイルスの特徴から、症状、検査と治療、ワクチン、共生の未来像まで――。新型コロナに関わる最先端の科学的議論をやさしく解説。
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やはり厚労省がPCR検査を忌避していることが、蔓延の大きな要因と言う事だと確認できた。ただ、何故にここまで頑なに誤った施策に固執するのか、政治はなぜそれを是正出来ないのかは解明できない。医系技官の力の源泉はどこにあるのか、菅首相の力を持ってしても動かせないのか、動かす気がないのか...
やはり厚労省がPCR検査を忌避していることが、蔓延の大きな要因と言う事だと確認できた。ただ、何故にここまで頑なに誤った施策に固執するのか、政治はなぜそれを是正出来ないのかは解明できない。医系技官の力の源泉はどこにあるのか、菅首相の力を持ってしても動かせないのか、動かす気がないのか、理解できない。 本書の内容はやや古くなったが、それでも基本的な事項は今も同じであり、ここに書かれた対策等が実現して行くことを願うばかりだ。 ガン治療を継続していてハイリスクの自分にとっては、早急な解決を望みたい。
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かなり専門的な内容もあり、苦労して読了したが、読んで良かったと思う。本書は昨年11月頃までの情報だが、その後の著者が発信されている情報は、山中伸弥先生のサイトで読めるので、追いかけて行こうと思う。
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「何と頭が良く、残酷なウィルス」と著者が恐れる新型コロナウィルス。本書は膨大な資料から、その正体を探ります。大げさな表現かもしれませんが、著者と中公新書の良心が詰まった日本人必読の力作です。 著者の黒木登志夫さんはもともと癌の基礎研究者。2001年以来、現場を離れてから医学を中...
「何と頭が良く、残酷なウィルス」と著者が恐れる新型コロナウィルス。本書は膨大な資料から、その正体を探ります。大げさな表現かもしれませんが、著者と中公新書の良心が詰まった日本人必読の力作です。 著者の黒木登志夫さんはもともと癌の基礎研究者。2001年以来、現場を離れてから医学を中心としたサイエンスライターとして活躍されています。中公新書の著書も多く、本書も読者を意識したわかりやすい構成で、感染症やウィルスの基礎知識に加え、各国の対策、研究開発の状況、そして、コロナとの共生の未来を迎えるための医療システム、社会システムの改革についての提言が行われています。 個人的に印象に残ったのは: 1)自滅してしまったSARSウィルスと新型コロナウィルスの戦略的違い 2)無症状者からの感染という現実の恐ろしさ 3)「8割おじさん」の数学的根拠とコロナ禍における数理系研究の重要さ 4)テドロスWHO事務局長の自信のなさ 5)バットウーマン石正麗の功績 6)新型コロナウィルスの起源に関する著者の考え 7)飛沫を飛ばさない日本語の発音 8)日本の対応のベスト10とワースト10。ベストワンは要請レベルであっても耐えて対応した国民。ワーストワンは一向に進まなかったPCR検査。最大の問題は「厚労省が政治的に動いて、国民の目の届かないところで、自分たちの主張を遠そうとする態度」。 9)医療現場と同様に厳しい保健所 「新型コロナの科学」と学術書のような題名ですが、中身は85歳のベテランサイエンスライターによって書かれた科学読み物。「新型コロナ解析の集大成」と帯で山中伸弥さんが推薦されていますが、それよりも「とても面白い本」と私は思っています。本書が扱っているのは2020年11月23日までの事実。したがい、既に出現している第四波については書かれていません。続編の出版をお願いしたいと思います。
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S498.6-チユ-2625 300823051 巷やネット上では、玉石混交、さまざまな意見が入り乱れていますが、新型コロナウイルスについて科学の立場から書かれた最も新しい、かつ最も信頼すべき解説書です。現状を正確に知りたい学生諸君にも一読を勧めます。
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いろいろな論点が、バランス良く整理されているようには感じるが、著者自身が、すべての論点について専門家としての見地で科学的なコメントをすることができる、というわけでもなさそうな感じを受けた。それだけコロナの問題は、複数の専門分野が広く関係する困難問題であるということがわかるとも言え...
いろいろな論点が、バランス良く整理されているようには感じるが、著者自身が、すべての論点について専門家としての見地で科学的なコメントをすることができる、というわけでもなさそうな感じを受けた。それだけコロナの問題は、複数の専門分野が広く関係する困難問題であるということがわかるとも言える。
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色々改めて教えられることもあり、読んで損のない新書かと。色んな国の政治家等の評価はさておき、自分の国はどうかと言われれば、これはまぁまぁ辛い。まぁでも行き着くところ自分たちで選んだ人たちだしね、と言われれば反論の余地もなく。 あと東日本大震災の時も思いましたが、経済を最優先にした...
色々改めて教えられることもあり、読んで損のない新書かと。色んな国の政治家等の評価はさておき、自分の国はどうかと言われれば、これはまぁまぁ辛い。まぁでも行き着くところ自分たちで選んだ人たちだしね、と言われれば反論の余地もなく。 あと東日本大震災の時も思いましたが、経済を最優先にした効率性重視の政策立案は、結果として究極の不経済を産む、もっといえば国民に不幸をもたらしてしまうんですよね。将来への見通しとか長期的戦略性といったセンスは、もしかすると日本社会全体に足りないものかもしれないです。 ともあれ、早く収まってほしいです、世界全体で。凡民は祈念しつつ、3密回避・手洗い励行・マスク着用に勤しみます。
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パンデミックの歴史から数字で見る新型コロナ、そして日本と海外の対応、コレからの課題……現時点での新型コロナのことがデータを元に丁寧に書かれている印象。途中難しい単語や言い回しがあるけど、読みやすい文章だったので無事に読了できました(笑) 個人的に疑問だったPCR検査のことを丁寧...
パンデミックの歴史から数字で見る新型コロナ、そして日本と海外の対応、コレからの課題……現時点での新型コロナのことがデータを元に丁寧に書かれている印象。途中難しい単語や言い回しがあるけど、読みやすい文章だったので無事に読了できました(笑) 個人的に疑問だったPCR検査のことを丁寧に調べて書かれていたのがよかった。 てか、コレが全てやとマジで厚労省ヤバいな。ちゃんとしている部門もあるから(介護施設への通達とか、先手打っててびっくり!)一部なんやろうけど、ほんまヤバい。海堂尊氏の「コロナ黙示録」ですごい描かれ方してたからまさかなーと思ってたんやけど、うん、まぁあれだな……。 保健所の職員さん達の大変さも想像の上行ってた……45%も減った状態でこの騒動……ほんま大変やわ。 ドイツのメルケル首相の演説あらましでちょっと泣きそうになったわ。ほんま、なんて器の大きいトップなんや。素晴らしい。 なかなかの良書でした。てか知らないことをたくさん知れたので、私的にはとてもいい読書体験でした。
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がん研究者でサイエンスライターの黒木登志夫氏による新型コロナについての最新の知見をまとめた好著。状況は日進月歩なのですぐに読むべき。 巻頭でで山中先生が言われているように、今の世に必要な物は健全な批判である。 未知で未経験の事態に対して日々難しいかじ取りを担っているリーダーに...
がん研究者でサイエンスライターの黒木登志夫氏による新型コロナについての最新の知見をまとめた好著。状況は日進月歩なのですぐに読むべき。 巻頭でで山中先生が言われているように、今の世に必要な物は健全な批判である。 未知で未経験の事態に対して日々難しいかじ取りを担っているリーダーに対する敬意があっての批判が求められていると思う。社会に警鐘を鳴らすのがジャーナリズムの役割というのはわかるけれども、政権や総理を批判するがための批判には辟易していたので、科学的検証に基づく本書の批判の姿勢に喝采を送りたい。 この一年間、新型コロナに関するニュースを聞かなかった日は一日もなかったしネットには情報が溢れかえっている。ところがこうして専門家によって系統的にまとめられた本を読むと、改めて知らなかったことがこれほどあったのかということに気づかされる。 かつて、ネットでいくらでも検索できるのに情報を得るために本を読むという手間には耐えられないといった人がいたが、大量の雑多な情報に触れていても何かを分ったり知っているということにはならないのである。
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新型コロナウイルスとは何者なのか、どこから来て、人類は何ができて、何ができてないのか? わからないから漠然とした不安をもつテーマですが、現在わかっているデータを元に『現状』を丁寧に解説した一冊。 ここまでの情報があれば、トンデモ情報に惑わされることなく、冷静に日々のニュースを見る...
新型コロナウイルスとは何者なのか、どこから来て、人類は何ができて、何ができてないのか? わからないから漠然とした不安をもつテーマですが、現在わかっているデータを元に『現状』を丁寧に解説した一冊。 ここまでの情報があれば、トンデモ情報に惑わされることなく、冷静に日々のニュースを見ることができると思います。
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