日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション の商品レビュー
無意識に行われる差別について学んだ。本人はそのつもりはなくても相手はどう感じるかを意識しなければならない。私も日々の言動には気をつけなければならないと感じたし、想像力に欠ける人間にならないように、知識や人々の考え方に触れていこうと思った。 マイクロアグレッションについて、人種・ジ...
無意識に行われる差別について学んだ。本人はそのつもりはなくても相手はどう感じるかを意識しなければならない。私も日々の言動には気をつけなければならないと感じたし、想像力に欠ける人間にならないように、知識や人々の考え方に触れていこうと思った。 マイクロアグレッションについて、人種・ジェンダー・性的指向などのマイノリティに向けられるマイクロアグレッションについて細かく述べられているため理解しやすかった。
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物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください
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あらすじ(明石書店より)現代社会には今なお根深い差別が存在する。「あからさまな」差別と対比され、あいまいな、無意識で見えにくいが重大な結果をもたらす差別を「マイクロアグレッション」として明確に位置づけ、その内容・メカニズムや影響、対処法を明らかにした、いま必読の書。 (https...
あらすじ(明石書店より)現代社会には今なお根深い差別が存在する。「あからさまな」差別と対比され、あいまいな、無意識で見えにくいが重大な結果をもたらす差別を「マイクロアグレッション」として明確に位置づけ、その内容・メカニズムや影響、対処法を明らかにした、いま必読の書。 (https://www.akashi.co.jp/book/b553556.html) いまだにびっくりするほど差別的なことを言ってのける人もいるけど、今ある差別はこの本で説明されているマイクロアグレッションの形を取るものが多いだろう。 マイクロアグレッションは、目に見えてわかるほど明らかな差別ではないことから、問題視されづらく頻発する、さらに、被害者は相手が意図を持ってした発言か、たまたまか、頭を悩ませることにエネルギーを消費してしまうという厄介なもの。 SNS上でも「差別的だ」と糾弾された人が「そんなつもりはなかった」「考えすぎだ」と反抗(もしくは逆ギレ)するのをよく見かけるが、意図したものでなかったのならそれでいいのか。本人にとっては「たまたま」「言葉のあや」かもしれないが、相手にとっては人生を通して何度も苦しめられた行動なのかもしれない。また、本人にとってなぜ「たまたま」その言葉や行動が生まれたのか。そこに無意識の偏見があるのかもしれない。 自分が正しく生きている自信がある人こそ、差別的だと指摘されたことを許せず、怒りが勝ってそこまで考えが及ばない。そのような経験にあったら激しく抵抗するのではなく、自分の特権や無意識の偏見に向き合う機会としたい。もちろん全てを網羅することはできないが、まずは向き合って考えることが大事よね。 アジア人や女性へのマイクロアグレッションは共感できるところが多かった。 (アジア人移民ではないけれど、留学中に似たような経験をすることがあった) 考察するだけでなく、「その次の一歩」が示されているところが良い。 今後の考え方、行動の指針となる。
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BLM運動の盛り上がりの背景にあるのは……。ヘイトスピーチ、ヘイトクライムの基層をなすのは…… いま新たに注目される差別概念「マイクロアグレッション」の全容がわかる基礎的かつ最重要文献。 「あからさまな」差別と対比され、あいまいな、無意識で見えにくいが重大な結果をもたらす差別を...
BLM運動の盛り上がりの背景にあるのは……。ヘイトスピーチ、ヘイトクライムの基層をなすのは…… いま新たに注目される差別概念「マイクロアグレッション」の全容がわかる基礎的かつ最重要文献。 「あからさまな」差別と対比され、あいまいな、無意識で見えにくいが重大な結果をもたらす差別を「マイクロアグレッション」として明確に位置づけ、その内容・メカニズムや影響、対処法を明らかにした、いま必読の書。 セクション1 マイクロアグレッションの心理的な表れ方とダイナミクス 第1章 マイクロアグレッションとは何か――人種・ジェンダー・性的指向に対するマイクロアグレッションの表れ方 第2章 マイクロアグレッションの分類 第3章 マイクロアグレッションにより生じる心理的ジレンマとそのダイナミクス セクション2 マイクロアグレッションの標的と加害者に対する影響 第4章 マイクロアグレッションのプロセスモデル――発生から結果まで 第5章 マイクロアグレッションが引き起こすストレス――身体および精神の健康に与える影響 第6章 マイクロアグレッションの加害者と抑圧――野獣の本性 セクション3 集団固有のマイクロアグレッション―人種、ジェンダー、性的指向 第7章 人種/民族に関するマイクロアグレッションとレイシズム 第8章 ジェンダーに関するマイクロアグレッションと性差別 第9章 性的指向に関するマイクロアグレッションと異性愛主義 セクション4 雇用、教育および心理支援におけるマイクロアグレッション 第10章 職場と雇用におけるマイクロアグレッションの影響 第11章 教育とマイクロアグレッション――教室での人種に関する困難な対話の促進 第12章 心理支援におけるマイクロアグレッションの影響
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https://ichikateiiryou.hatenablog.com/entry/2022/07/18/080432 マイクロアグレッションについて解説された本。 家庭医療業界でも今後注目されそうな気がする。 ー-----------------------------...
https://ichikateiiryou.hatenablog.com/entry/2022/07/18/080432 マイクロアグレッションについて解説された本。 家庭医療業界でも今後注目されそうな気がする。 ー----------------------------- 要約 本書はアメリカにおける人種・ジェンダー・性的志向に対するマイクロアグレッションを解説した本である。 マイクロアグレッションはあからさまな差別とは異なり、目に見えづらい。 マイクロアグレッションというのは、ありふれた日常の中にある、ちょっとした言葉や行動や状況であり、意図の有無にかかわらず、特定の人や集団を標的とし、人種、ジェンダー、性的指向、宗教を軽視したり侮辱したりするような、敵意ある否定的な表現のことである kindle位置No.480 簡潔に言うと、マイクロアグレッションとは特定の個人に対して属する集団を理由に貶めるメッセージを発するちょっとした、日々のやり取りである。 kindle位置No.305 それが持続・蓄積することで、被害者に対して身体的・心理的に大きな悪影響を及ぼす。 それに対して、加害者はその蓄積がわからないがために影響を過小評価することが多く、そもそも気付かないことも多い。また加害者であることを認めることは大きな痛みを伴うことから、無意識的・意識的にそのことを隠そうとする。 ただし、加害者と被害者は明確に分かれるわけではない。 我々は皆、人種、ジェンダー、性的指向に関するマイクロアグレッションの加害者でもあり、被害者でもある。我々は両方の役割を果たしてきたのだ。 kindle位置No.1752 ー----------------------------- 感想①:口承伝統差別 本書で、文化的レイシズムとして、西洋文化が優れているという世界観がある、という指摘があった。その一つとして、書物による情報伝達の伝統があり、逆に口承伝統は望ましくないとされる。 例えば哲学など、人文学的な領域は殆ど西洋の書物が主である。 また歴史学も、西洋を中心とした歴史が語られ、アフリカや(入植前の)アメリカ大陸の歴史は語られることが少ない(データが少ないというのもあるのかもしれないが)。 京都大学の「アフリカから学ぶ人文学」というオンライン講座が以前あった。 アフリカには西洋社会(やそれに西洋化した日本社会)にはない人文学的な問題解決手法があり、その可能性を伝えるというのがこの講座の内容だったのだが、一方でやはり長年のマイクロアグレッションから過小評価されているという現状も伝えられていた。 感想②:私は誰に対する加害者か 本書では誰しもが被害者であり加害者でもあると記されていた。 では、私は誰に対する加害者なのだろうか。 一つ浮かぶのは、能力主義的なものである。マイケルサンデルの「実力も運のうち 能力主義は正義か?」という本があるが、(私は未読だが)要は能力も環境要因に多くを支配されるので、能力で人を測るのは適切ではない、ということなのだろう。 その主張は理屈的には納得できる。私自身も裕福な家庭で生まれてなければ高給取りである医師になれた可能性は低いと思うし、周りの医師も比較的裕福な家庭の出身であることが殆どだと思う。 なので意識的に能力主義的な考え方は避けるように心がけているが、それでも完全に避けることは難しい。 糖尿病や肥満などの方で生活習慣を改善できない方を診たとき、子どもが運動会で好成績を残したとき、思慮の浅い(ように見える)医師を見たとき、能力主義が顔を出す。 感想③:進撃の巨人のその後を妄想する 進撃の巨人では、エルディア人はかつて世界中で大量殺戮を行ったとして世界(連合国)の憎悪・差別の対象となっていた。そしてエレンが人類の8割を殺し、その後アルミンたちに殺されることで、エルディア人の一部は連合国にとっての英雄となった。 アルミンたち亡き後、再び戦争が起きたような描写がある。エルディアが連合国に負けたのだろうか。 最後のおまけ漫画で平和になったと思しき100年後の世界が描かれて、話は終わる。 (進撃の巨人 34巻) さて、100年後の世界ではエレンやアルミンたちの子孫っぽい人物が多数登場していることから、勝者である連合国側の人類だけでなく、エルディア人も生き残ったのだろうと想像する。 平和な世界で、目に見えるようなマクロな差別はなくなったかもしれない。でも、エルディア人というだけでマイクロアグレッションを受ける機会は多いかもしれない。そんな風に想像すると、おまけ漫画のキャラたちもエレンたちのように戦っているのかもしれない
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社会の構造や制度、育った環境や身近にあった文化などにより、知らず知らずのうちに備わったステレオタイプや偏見によって、日常生活でのやりとりや態度に「あからさま」ではなく「あいまい」な形態で表れる無意識で見えにくい差別。これをマイクロアグレッションとし、人種・ジェンダー・性的指向のそ...
社会の構造や制度、育った環境や身近にあった文化などにより、知らず知らずのうちに備わったステレオタイプや偏見によって、日常生活でのやりとりや態度に「あからさま」ではなく「あいまい」な形態で表れる無意識で見えにくい差別。これをマイクロアグレッションとし、人種・ジェンダー・性的指向のそれぞれに対する影響、被害者側だけでなく加害者側の心理等についても考察している。 私はシスでヘテロの男性なので、日本にいる限りマジョリティに属する。 他人を観察していて思い当たることがあったり、もちろん自分自身を振り返って懺悔する部分も多々あって、読んでいて苦しくなってくる。 マジョリティ側が作り上げた社会構造や制度であるため、マジョリティ自身が変化するしかない。 「多様性」という言葉を唱えるだけではなく、他者のリアリティを知り、受け入れ、対話し、関係を作るためのコミュニケーションを厭わないこと。 アトロク(2021-11-25)、荻上チキさん推薦図書。 言葉としては、1970年代のアメリカなどで既に存在していたようだ。
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あからさまな人種差別やセクシャルハラスメントなどと比べ 無自覚・無意識のうちに行われる抑圧的な言動をマイクロ・ アグレッションと呼ぶ。個人から社会、システム全般にまで 及ぶマイクロアグレッションは気付きのない分対処が困難で ある。もちろんそれはアメリカだけでなく日本にも存在し、 ...
あからさまな人種差別やセクシャルハラスメントなどと比べ 無自覚・無意識のうちに行われる抑圧的な言動をマイクロ・ アグレッションと呼ぶ。個人から社会、システム全般にまで 及ぶマイクロアグレッションは気付きのない分対処が困難で ある。もちろんそれはアメリカだけでなく日本にも存在し、 一朝一夕でなんとかなる問題ではないのだが、まず何よりも それに気づくことが重要。成人が我が身を省みるだけでなく きちんと子供の教育カリキュラムに取り込んで欲しいもので ある。 懇切丁寧に書かれていることもあり、かなり分厚くなって いるが、読みにくい本ではないのでぜひ万人に読んでもらい たい。
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マイクロアグレッションという題名からだけで、攻撃衝動を抑える方略だと勘違いしていた。 実際は、人種、性などの差別問題のことであり、隠れた差別という状態である。 この対処については教育の章で丁寧に説明されているし、臨床の最後の章でも説明されている。 ただ、アメリカの状況だけを扱...
マイクロアグレッションという題名からだけで、攻撃衝動を抑える方略だと勘違いしていた。 実際は、人種、性などの差別問題のことであり、隠れた差別という状態である。 この対処については教育の章で丁寧に説明されているし、臨床の最後の章でも説明されている。 ただ、アメリカの状況だけを扱っているので、日本に置き換える場合には、日本での状況を扱った本を読む必要がある。 差別問題の新しい切り込み方かもしれない。
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自分でも無意識的にとっている普段の言動がマイクロアグレッションに当たることに気づかされた。と同時に、なんとなく感じていたモヤモヤが差別や侮蔑に該当することも確認できた。 同じことを何度も述べておりくどいのと、和訳が分かりづらいのが玉に瑕。
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VOGUE CHANGE(2021年6月1日):無意識に誰かを傷つけないために。「マイクロアグレッション」を認識することの重要性。【コトバから考える社会とこれから】 https://www.vogue.co.jp/change/article/words-matter-micro...
VOGUE CHANGE(2021年6月1日):無意識に誰かを傷つけないために。「マイクロアグレッション」を認識することの重要性。【コトバから考える社会とこれから】 https://www.vogue.co.jp/change/article/words-matter-microaggression
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