日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション の商品レビュー
マイクロアグレッションとは、ありふれた日常の中における、ちょっとした言葉や行動や状況であり、意図の有無にかかわらず、特定の人や集団を標的とし、人種、ジェンダー、性的指向、宗教を軽視したり侮辱したりするような、敵意ある表現のことである。あからさまな(害意のある)ヘイトクライム、ヘイ...
マイクロアグレッションとは、ありふれた日常の中における、ちょっとした言葉や行動や状況であり、意図の有無にかかわらず、特定の人や集団を標的とし、人種、ジェンダー、性的指向、宗教を軽視したり侮辱したりするような、敵意ある表現のことである。あからさまな(害意のある)ヘイトクライム、ヘイトスピーチに対しては、対処のしようもあろうが、無意識(ときには善意)の下でなされるマイクロアグレッションに対しては、対処が困難である。差別をする側(本書では白人男性)が差別をしている自覚もないだけに、話はややこしい。自分は差別主義者ではないと自認していても、社会のあらゆる場面で特権的な恩恵を受けている者(マジョリティ)は意識せずとも、差別的な言動をしてしまう。この前提をまず、受け入れることが重要である。自分は差別などしないと思っている人にとっては受け入れがたいことかもしれないが、差別を構造的に含んでいる社会に生活するマジョリティは無意識に差別的な言動をしてしまう。この自覚をもつことがすべての始まりなのだろう。可視化されていない差別にマイクロアグレッションという概念を与えた功績は極めて大きい。無自覚な差別を自覚することができれば、それをなくすことができるからだ。
Posted by
中学の英語の教科書の例文"I am a Japanese." 例えば在日コリアンの人にとって、授業でそう言わなきゃいけない時、絶対苦しいと思う。 人間は、無自覚な差別から逃れることができない。 それをまず自覚すること。 誰かを無自覚に傷つけてしまったら...
中学の英語の教科書の例文"I am a Japanese." 例えば在日コリアンの人にとって、授業でそう言わなきゃいけない時、絶対苦しいと思う。 人間は、無自覚な差別から逃れることができない。 それをまず自覚すること。 誰かを無自覚に傷つけてしまったらせめてごめんと言う。傷つけた側の立場を分かろうとすること。 完全に共感して理解することはできないしむしろ傲慢だけど、無自覚であれなんであれ、マジョリティの当たり前を押し付けてはいけない。 差別について議論するときは、感情の整理が大事。
Posted by
無意識のうちに誰かを傷つけてしまっていることがある。 全員がマイクロアグレッションの加害者であり被害者になりうる
Posted by
- 1
- 2