毒を喰らわば皿まで の商品レビュー
魅惑の悪党プレイヤー
【受け】である主人公( 元宰相)が、『ゲームの世界へ転生してしまう』という異界トリップものです。 宮廷や竜が存在するファンタジー世界をまるでゲームプレイヤー感覚で物語を追ってゆくのは面白かった! 主人公の思考描写はあるものの、感情表現がクールなので、余計そんな感覚になりまし...
【受け】である主人公( 元宰相)が、『ゲームの世界へ転生してしまう』という異界トリップものです。 宮廷や竜が存在するファンタジー世界をまるでゲームプレイヤー感覚で物語を追ってゆくのは面白かった! 主人公の思考描写はあるものの、感情表現がクールなので、余計そんな感覚になりました。 窮地に追い込まれた【受け】の、悪党ぶりを発揮する奸智に長けた逆転痛快劇が、BL小説感覚を超えた超絶面白展開に引き込まれてしまいます。 その主人公の華やかで優雅な悪漢ぶりは、まさに「悪の華」。 『悪』の燦然たる爛れた妖しい魅力をまき散らしながら、【攻め】である騎士団長をおとすところは、緊迫感バシバシで………酔いしいれてしまいました。 ただ、主人公の内面と著者の記述に一貫性が欠けるところが時々あり、人格がブレたように感じられました。 また、他の登場人物達の年齢層が若年者ばかりなのも、世界観が狭小に感じられ、作品世界のリアリティにいまひとつ重みがない気がした。 かといって小説としての愉しみが希薄に感じられるわけじゃないです。 着想・構成・ストーリー運びの重厚さ、耽美で優雅な文体やセンスよくウィットに富んだ会話にはうっとりしてしまいます。 キャラクター造形も非常に魅力的で読み応えがありました! 今からまた、読み直します!
ELLE
「悪」の魅惑の果てに
ELLE
BL本にしておくのは勿体無いくらいよくできたファンタジー。悪役令嬢、転生といったワードをよく聞く中、初めてチャレンジした本作。 普段こういったジャンルには手を出さずにいたが、ブクログでレビューを見かけてから気になっていた一冊。期待を大きく持ちすぎたかと思いきやしっかりと裏切ること...
BL本にしておくのは勿体無いくらいよくできたファンタジー。悪役令嬢、転生といったワードをよく聞く中、初めてチャレンジした本作。 普段こういったジャンルには手を出さずにいたが、ブクログでレビューを見かけてから気になっていた一冊。期待を大きく持ちすぎたかと思いきやしっかりと裏切ることなく面白い。 2.3.4も購入済みなのでゆっくりと読み進めたい。
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主人公は悪役令嬢の父親という一風変わった設定だが令嬢モノにありがちなテンプレに沿うだけでなく、一貫して頭のいい主人公の手中で回る盤面に目が離せない。何よりも人心掌握術が素晴らしく、人々を翻弄する様には目を見張る。また騎士団長との絡みも面白いが、それ以上に世界観や人物設定も緻密に練...
主人公は悪役令嬢の父親という一風変わった設定だが令嬢モノにありがちなテンプレに沿うだけでなく、一貫して頭のいい主人公の手中で回る盤面に目が離せない。何よりも人心掌握術が素晴らしく、人々を翻弄する様には目を見張る。また騎士団長との絡みも面白いが、それ以上に世界観や人物設定も緻密に練られていると感じる一作。
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いや、これをその辺のBLラノベと同じ棚で扱ったらあかんやろ??と思うくらい他とは比べ物にならないくらい重厚で複雑なストーリー。読み返せば読み返すほど味が出て新たな発見がある。これ書いてる著者は間違いなく頭が良い。主人公が超賢くて周囲の人間の行動を掌握しながらストーリーが進むザマァ...
いや、これをその辺のBLラノベと同じ棚で扱ったらあかんやろ??と思うくらい他とは比べ物にならないくらい重厚で複雑なストーリー。読み返せば読み返すほど味が出て新たな発見がある。これ書いてる著者は間違いなく頭が良い。主人公が超賢くて周囲の人間の行動を掌握しながらストーリーが進むザマァ系なのでノーストレスで読めて更に爽快。マジで後悔させないので騙されたと思って読んで欲しい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
漫画版をちょっと読んで気になったのでこちらを読んだ。面白かった。マラキアが好きだなと思うが、気になるカップリングとしては最後にちょっとだけ出てきたモリノ・カイン・アベル。カリスの偽証能力などが便利すぎる。強い産婆さん好き。純粋にゲームとしてやってみたいなと思う。各ルートから読み解ける情報がぜんぜん違うのも、グッドエンドが後味悪めなのもすごく気になる。
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悪の華たちが華麗に状況を覆していく様がスカッとした。 また、悪であるだけではなく、愛に絆される姿もあり、トキメキも感じられる名作だと思う。
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面白っ!!出会えたことにほんと感謝したいし、⭐︎6にしたい。 かなりのボリュームだけど一気読みしてしまったし、その日のうちにすぐに2回目を読んでしまった。それに、その後も余韻が続いて何回も読み返してる・・・。 というか、悪役令嬢の逆転劇とBLって成立するんだね。主人公は悪役令...
面白っ!!出会えたことにほんと感謝したいし、⭐︎6にしたい。 かなりのボリュームだけど一気読みしてしまったし、その日のうちにすぐに2回目を読んでしまった。それに、その後も余韻が続いて何回も読み返してる・・・。 というか、悪役令嬢の逆転劇とBLって成立するんだね。主人公は悪役令嬢のお父さん。 重厚なストーリーに、イキイキとした悪役キャラ、伏線が張り巡らされた痛快な逆転劇に目が離せなかった。ヒロイン周辺と敵対する悪役令嬢側って普通交わらず白黒ハッキリしてるもんだけど、本作は両者が交わってグレーになっていく様が美しい。清濁合わせ飲まないと国の管理なんてできないよね。 最後の終わり方が部類のハピエン好きとしてはなんとも言えないのだけど、続きがある感じかなぁ? アンドリムの心情面もあんまり書かれてないからヨルガをいつそんなに好きに?っていうのもハッキリとは分からなかったので、ここらへんも続きで書かれるのかなぁ。読んでみたい。
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▼あらすじ 竜の恩恵を受けるパルセミス王国。その国の悪の宰相アンドリムは、娘が王太子に婚約破棄されたことで前世を思い出す。同時に、ここが前世で流行していた乙女ゲームの世界であること、娘は最後に王太子に処刑される悪役令嬢で自分は彼女と共に身を滅ぼされる運命にあることに気が付いた。そんなことは許せないと、アンドリムは姦計をめぐらせ王太子側の人間であるゲームの攻略対象達を陥れていく。ついには、ライバルでもあった清廉な騎士団長を自身の魅力で籠絡し―― *** ストーリーの完全度:非常に高い トーン:シリアス エロ度:普通 萌え度:やや高い 総合評価:★4.5 初読みの作家さん。ネットで購入したので届いた本の分厚さを見て吃驚。これは読み応えがありそうだぞ…とワクワクしたのは言わずもがな(*¯∀¯*) その期待は外れる事なく、時間を忘れて読み耽りました。最後の方は続きが気になるあまりページを捲る手が止まらなくて、睡眠時間を削って一気に読みました。 主人公は婚約者である王太子に婚約破棄された悪役令嬢……ではなく、その悪役令嬢のパパ、アンドリムです。しかも娘が婚約破棄されたタイミングで何故か前世の記憶を思い出して、自分のいる世界が前世でやり込んだ乙女ゲームの世界だと気付きます。 正直、設定自体はどこかで聞いた事あるような感じなんですが、BLとなると珍しい。どんなストーリーなんだろう?とあらすじの時点でかなり興味をそそられましたが、冒頭からもう既に面白くてあれよあれよという間に作品の世界に引き込まれてしまいました。 悪の宰相と名高いアンドリムとその娘、ジュリエッタの周りは最初こそ敵だらけで味方が殆どいない状態なんですが、アンドリムと司教マラキアの企てた緻密な計画によって敵陣営の人間が一人、また一人と瓦解するようにアンドリム側に堕ちていき、最終的に王太子ウィクトルムと婚約者のナーシャは孤立してしまいます。 どちらかと言えば、ウィクトルムよりもナーシャに対しての仕打ちの方がエグいんですが、私的にはナーシャよりもウィクトルムの方にもっと大きなダメージを与えてほしかったですね(笑) そもそもウィクトルムって、ジュリエッタを捨てた張本人なのに、存在感薄過ぎるんですよ…。せめて彼がナーシャみたいな我儘人間だったらまだ良かったんですけど、中途半端に善良だからそこまで憎み切れないし…。それこそ、最後にジュリエッタに泣いて縋るくらいみっともない姿を晒してくれたら良かったのに…(要は王太子ザマァなシーンがもっと見たかった訳です笑) 因みにBLシーンについてはアンドリムがヨルガを駄犬扱いするのが良いなと思いました(笑) 最初はあんなにアンドリムの事を嫌っていたヨルガが、最終的にはアンドリムの悪事に自ら進んで手を貸すほどアンドリムに溺れてしまうのがツボでした。でもヨルガが堕ちるのは割と早かったかな?もう少し粘ってくれても良かったかもしれません。 そして意外だったのが最後。私は死に別れ系と後味悪い系の作品が苦手なので、ヨルガがアンドリムよりも先に逝ってしまった事がショックでした。 一応、バッドエンドが予想される作品は自衛の為に予め他の方のレビューを読んで結末が良いか悪いか確認してから購入する事にしていて、この作品も例に漏れず他の方のレビューを読んで大丈夫そうだと判断したから購入したのですが…全然大丈夫じゃなかった(笑) まぁ、アンドリムもヨルガもエピローグで転生してるので完全な死に別れエンドよりはまだマシなんですけど、転生したヨルガ、まさかの人じゃないという…。(魔獣なので今後“獣人”に変化する可能性も無くはないですが…;) 結局、王国は滅びてしまうっていうのも何だかなぁ…。千年経っても愛娘ジュリエッタの偉業は消える事なく物語として伝承されているのに、アンドリム自ら全てを消し去ってしまっていて。千年も経ってるともう何の執着もないのかな。最後の最後になってアンドリムの考えがよく分からなくなってしまった。竜と生きていく選択も謎だし、何だかモヤモヤが残るラストだなと(´・_・`) 面白かったし、ボリューム満点で読み応えもバッチリなんですけど、もう一度読み直したいかと言われたらNOかな…。やっぱりハピエン好きには少々後味の悪さが気になるラストでした。次はあまあまな作品を読んで気持ちを切り替えたいと思います( ´ ` )
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おもしろかった…!続編の「毒を喰らわば皿まで:その林檎は齧るな」まで夢中になって一気に読んでしまった。悪役令嬢(美貌のおじさま)ものであってミステリー。最後の一文まで最高だった。
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