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半グレ の商品レビュー

3.5

15件のお客様レビュー

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2024/09/02

なるべく関わりたく無い対象なのでこの本を手にしたけど、半グレと言っても定義が難しい事が改めて分かった。 半グレの中には闇で稼いだ資金を元に表の実業家としても成功している者も居ると知って驚き。 日本は比較的安全な国だと思ってたけど意外と闇が深い。

Posted byブクログ

2023/08/28

財力も知力も腕力も、法治国家の決め事の中で、再分配される。 社会に自浄作用や再分配機能が働かなければ、原始的な状態で腕力や知力により、弱者が食い物にされる。そのために統治機構や警察機能があるはずだ。日本社会が果たせているかは別として、その機能を無視して力を行使する存在がある。...

財力も知力も腕力も、法治国家の決め事の中で、再分配される。 社会に自浄作用や再分配機能が働かなければ、原始的な状態で腕力や知力により、弱者が食い物にされる。そのために統治機構や警察機能があるはずだ。日本社会が果たせているかは別として、その機能を無視して力を行使する存在がある。 そうした力学の構造は知っておいた方が良い。 京都の祇園、会員制バーSpiral。男子大学生らが262人の女性たちを誘い込み高額なお酒を注文させ、借金を負わせ、その返済のために風俗店に斡旋していたという事件。2018年の事だ。学生の罪悪感も薄いが、女性たちも浅薄な印象があった。しかし、これは陥れであり、洗脳である。 ストックスピールというコールドリーディングのような技術。「過去にひどい裏切り方をされたことがあって臆病になってるんじゃないかな」「あなたはしっかりしてるから、周りだけじゃなくて自分に対しても厳しいところがあるよね」など、誰にでも心当たりあるようなことをさも言い当てているかのように投げかける手法。こうした手口がマニュアル化されていた。 本著は上記の事件から、怒羅権ほか半グレ集団の取材を通した、半グレ側の論理を明らかにする。しかし、ここでメディアに発せられた「言葉」は意味を成さないだろう。本来は言葉が論理を構成し、事物を結びつけ関係を築くが、論理を上回る力学つまり腕力が上位手段となる事が常套化している場合、「言葉」は二の次なのだ。口より先に手が出る人の言葉は、信じてはならない。言葉で解決も調整もしようとしていないのだから。

Posted byブクログ

2023/05/02

あまりに女性に対し酷い行為を働いた人間が、罰を受けることもなく生きている事実に強い怒りを覚える。お金が稼げれば何でもいいといった価値観、モラルの崩壊、暗雲たる気分になった。

Posted byブクログ

2023/01/28

悪いことってスリルもあるし金も稼げて楽しいんだろうな。 そして詐欺や暴力をちらつかせた違法行為はこれからも無くならないんだろうな。ああ、怖い。 第1章に出てくる罪悪感が薄くイケメンで高学歴で要領のいい加害者(達)は実刑を免れた者も多いだけ、腹が立った。他の大学生と違う経験をし...

悪いことってスリルもあるし金も稼げて楽しいんだろうな。 そして詐欺や暴力をちらつかせた違法行為はこれからも無くならないんだろうな。ああ、怖い。 第1章に出てくる罪悪感が薄くイケメンで高学歴で要領のいい加害者(達)は実刑を免れた者も多いだけ、腹が立った。他の大学生と違う経験をしたいなら刑務所に行けと思った。 小賢しい。むかつく。 手段はともかく金銭面で成功してると思しき人物のエピソードを読みながら、詐欺師は皆自分は上手いことやってまっせ、儲かってまっせとアピールするという話を思い出した。 日頃お金が降ってこないかなぁと妄想しながら生きてる自分には巻末の【半グレという存在がなぜ生まれたのかを取材で追いかけてきた。そこからみえてきたのは、実は、社会の側に広がる「稼いだ者勝ち」「自分さえよければいい」「捕まらなければセーフ」といった価値観であったように思えてならない。】という言葉はグサリと刺さりました。 楽して金は欲しいが人になるべく迷惑かけずに生きてえなぁ。

Posted byブクログ

2021/10/02

2019年7月に放送された番組を書籍化。NHKスペシャルの本は今までも何冊か読んできたがどれも読み応えがあり、本書もそうだった。6つの「半グレ」事例を加害者、被害者、警察など当事者達への取材で丹念に追っている。暴力団との「グレーゾーン」にいる者達への取材の様子に緊迫感がある。 ...

2019年7月に放送された番組を書籍化。NHKスペシャルの本は今までも何冊か読んできたがどれも読み応えがあり、本書もそうだった。6つの「半グレ」事例を加害者、被害者、警察など当事者達への取材で丹念に追っている。暴力団との「グレーゾーン」にいる者達への取材の様子に緊迫感がある。 「犯罪者と一般人の境界線」が曖昧になってきていることに不気味さを覚える、という記述が度々登場する。本作のテーマとするところだ。事件のリーダー格の者に集まる人たちの背景には貧困や差別があり、またこうした反社会的に生きる者にカリスマ性や「格好良さ」を感じてしまうなど、オウム真理教にも見られた図式がある。 それにしても、NHKという組織でこのような身の危険も伴う取材が行われることに感心してしまう。公共放送であり、公務員ではない存在の彼らが、よくこのような番組中作りをできるものだと。

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2021/09/26

中身がおもしろいものすごくおもしろいとか、特異なエピソードがあるわけではないのだが、暴力団と半グレの違いはよくわかる。また、暴力団が肩身の狭い思いをしていることもよく理解できた。

Posted byブクログ

2021/08/02

このような世界で「出世」する人間は、表社会でも行ける様子。逆に言えば、そういう事件を起こした者が表で偉そうにする可能性があるということ。怖いことだ。

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2021/06/18

夜の世界長いと、イニシャルでも誰のことなのかだいたいわかっちゃうよね 某海外マフィア系の本の巻末に、普通に彼らの名前は載っている

Posted byブクログ

2021/04/11

おわりに書かれた「日本の古き良き価値観が急速に失われている」という言葉にこの取材の限界をみる。この社会が半グレを生み出す背景に迫ってほしいもの。

Posted byブクログ

2021/04/10

NHKスペシャル取材班による取材記録の書籍化。テレビ番組も見たことがある。テレビでは放映されていない取材内容が書かれており、テレビより内容は充実している。ただ、臆面も無く(違法なことは何もやっていないとうそぶいて)、顔出しで取材を受けていた「半グレ」のふてぶてしさなどは、テレビで...

NHKスペシャル取材班による取材記録の書籍化。テレビ番組も見たことがある。テレビでは放映されていない取材内容が書かれており、テレビより内容は充実している。ただ、臆面も無く(違法なことは何もやっていないとうそぶいて)、顔出しで取材を受けていた「半グレ」のふてぶてしさなどは、テレビでないと伝わらない。中国残留孤児2世によって結成された「怒羅権」の最初のメンバーへのインタビューは圧巻。

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