歴史を活かす力 の商品レビュー
さすが出口せんせ、私のようなバカチンを諭すように非常に分かり易い説明で、しかも私の古い歴史認識をいくつかアップデートしていただき、もう少しでしたり顔で人前で誤った歴史を語るメンドクセーオッサンになる所でした。本当にありがとうございます。 私の好きな言葉『愚者は経験に学び、賢...
さすが出口せんせ、私のようなバカチンを諭すように非常に分かり易い説明で、しかも私の古い歴史認識をいくつかアップデートしていただき、もう少しでしたり顔で人前で誤った歴史を語るメンドクセーオッサンになる所でした。本当にありがとうございます。 私の好きな言葉『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』が有りますが、まさにそれですね。このQ&Aを読んで改めて歴史を学ぶ、歴史を楽しむ必要を再確認させられました。 所謂ブラック企業の経営者の方、ぜひこれを読んでいただき、大声での朝礼を止めて、経営者の経験全てで物事を判断する事も止めて、素晴らしい会社に仕立て上げて下さい。
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出口さんの説明は相変わらず明確で納得感ありますね。人間って同じことを繰り返しているのが良く分かります。だんだん自分の中で知識が繋がってきた気がします。歴史が楽しくなってきました。
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出口さんの歴史解説はやっぱり面白い。そしてシンプルである。グランドデザインを作った人は誰であれ天才。国際協調は閉鎖主義に勝る。戦争はしばしば失業対策のために行われる。などなど。知識を体系化するには、物事の表面的なところに惑わされるのではなくて、その本質的な問題は過去にも起こらなか...
出口さんの歴史解説はやっぱり面白い。そしてシンプルである。グランドデザインを作った人は誰であれ天才。国際協調は閉鎖主義に勝る。戦争はしばしば失業対策のために行われる。などなど。知識を体系化するには、物事の表面的なところに惑わされるのではなくて、その本質的な問題は過去にも起こらなかったか?ということを毎回考える癖をつけるのが大事なのだと思う。
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QA方式で80の事項が整理されており、どれも面白い!国力が相対的に落ちてきた今だからこそ、歴史から学ぶ姿勢は大事。ヘイトスピーチではなにも変えられない。
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歴史の教養をつけたいと思って読んだ本(日経ウーマンの教養本で紹介されてた)。 過去に中国人の友達に兄弟はいるの?と聞いて、「いないよ。一人っ子政策だったからね」と言われて、恥ずかしかったので。 何度か海外旅行に行って、どこでも中華料理は食べれるなと思ってた。この本を読んで、清の時代に連合王国に労働者として世界各地に連れて行かれたことと、火力革命による調理法のおかげで中華料理が世界のどこでも食べられるとわかった。 たくさん初めて学ぶことがあったけどなぜかこのエピソードが一番印象に残った。自分が当たり前だと思って何も感じてないことにも歴史があってそれを知る、学ぶって面白いなぁと思ったからかな。 学生時代は暗記科目で苦痛だった歴史が、ああ〜面白い、ドラマだなと思った。
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出口先生の本は、いつも気づきを与えてくれます。一度立ち止まる、過去の歴史を振り返る。歴史には、行動のヒントがたくさん散らばっている。
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Q&A形式で軽い感じで歴史の色々な小話を知ることができる一冊。 著者の視点に偏りがある感じが気になるが、それも歴史解釈の一つとして捉えて読むことが重要だと思う。 歴史を一断面的に捉えるのではなく、他方面から見るとまた違った見え方もするということを訴えているのか?とも思う。...
Q&A形式で軽い感じで歴史の色々な小話を知ることができる一冊。 著者の視点に偏りがある感じが気になるが、それも歴史解釈の一つとして捉えて読むことが重要だと思う。 歴史を一断面的に捉えるのではなく、他方面から見るとまた違った見え方もするということを訴えているのか?とも思う。教科書や小説とも違った、新しい面から考えることもまた面白いと思う。 中高生の歴史理解を深めるための(試験に出ないが)ひとつとして読むのも良いかもしれない。ただし、ただ信じるのではなく、批判的に読むことが大切。
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学生の頃は世界史よりも日本史が好きだった。社会人になってからは日本史というよりも時代小説が好きで、司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」は幾度となく読んでは感動していた。また、テレビ番組はあまり見ない方だが、NHKの「歴史ヒストリア」は大好きで良く見るし、旅行に行くと城を見たり神社を訪れ...
学生の頃は世界史よりも日本史が好きだった。社会人になってからは日本史というよりも時代小説が好きで、司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」は幾度となく読んでは感動していた。また、テレビ番組はあまり見ない方だが、NHKの「歴史ヒストリア」は大好きで良く見るし、旅行に行くと城を見たり神社を訪れたりしてその土地の歴史を知るのも楽しい。歴史に学ぶというよりは、歴史を物語の一つとして楽しんでいるという感じだろう。 日本史や世界史という言葉を聞くと、ついつい試験のための暗記を思い出してしまい苦手意識が先に立つ。書籍を読むのは大好きで苦ではないのだが、「学問」となってしまうとページをめくる手が遅くなるのは基本的に勉強嫌いだからだろう。しかし、社会人になって仕事をするようになると、過去の先輩方が行った仕事の資料を読んで学び、同じような仕事が発生した時にはそれに倣って仕事を進めるようになる。時には以前のやり方を見直してより効率的に行う方法を考えてみたり、場合によってはパソコンを使って電子化したりと過去のやり方から学んでさらに改良するということなどを日常的に行っている。 これこそ「歴史に学ぶ」ということと同じなのだが、そういったことを学生時代に気づかなかったのは非常に残念ことだなと今更ながらそう感じる。 出口治明さんが書かれた「 歴史を活かす力 人生に役立つ80のQ&A (文春新書)」は、書名の通り過去に起きた歴史的な出来事や歴史上の人物に学び、それを仕事や人生にに活かそうという一冊だ。 出口さんは京都大学卒業後に日本生命相互会社に入社し、国際業務部長などを経て2000年に退社されたが、その後、ライフネット企画株式会社を設立し、ご自身が60才の時にライフネット生命保険株式会社と社名を改名し社長に就任された。社長を退いてからは公募で立命館APU学長に就任するという、還暦を過ぎてから異例の職歴を重ねられた方で歴史に関しても卓越した知識をお持ちだ。 私は出口さんのお話をNHKの「最後の講義」というテレビ番組で拝聴し、その語り口や内容にグイグイと引き込まれて感銘を受け、出口さんの著書を拝読するようになった。 今回拝読したこの一冊は、日本史も世界史も交えてさまざまな出来事や人物に焦点をあてており、歴史的な出来事や人物の行動などを「マネー」「失敗」「リーダー」「大逆転」「女性」「宗教」「戦争」「ライフスタイル」「アメリカ」「日本と世界」という10のテーマに分類し、一問一答形式で歴史の内容やそれをテーマに当てはめるとどうなるかなどを紹介されている。 どのテーマもQ&Aも内容的に素晴らしくて引き込まれてしまうが、個人的には歴史上の人物が語ったと思われる言葉が関西弁になっているところが親しみやすくてとても良いなと感じた。例えば、「日本は二回とも大元ウルスを撃退したのはなぜか」という問に対して「もともと大元ウルスには日本を征服する気持ちがあまりなかったようだ」という答が書かれているのだが、その中でクビライが「『あいつら生意気だから一発どついてこい』と軍を派遣した・・・」という感じだ。こういった、ちょっとしたことながら出口さんの語り口が思い浮かぶような書き方がまた良いなと感じた。 先行き不透明な今だからこそ、出口治明さんの書かれたこの一冊を読み「歴史を活かすことの大切さ」を知るのは意義のあることだと思うがいかがだろうか。
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2020年、9冊目です。 歴史上の人物やその人物にまつわる出来事について、質問形式で著者に尋ね、それに対する著者の認識が表現されたものです。見方をかえれば、出口版歴史観です。
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「歴史」をなぜ学ぶのか?その訳を出口さんは「はじめに」で書かれている。 冒頭、「未来に何が起こるかは、本当にわからないものです。」と述べ、そういう不測の事態が起こったときの対処を歴史から学べと言われている。 確かに現在のコロナ禍に関しても、世界中がパニックに陥っているが、過去のペスト等の感染拡大の歴史から学び、対策をとられていることがほとんどである。地震等の災害についても、過去の経験に基づく教訓が生かされることが多いというのも事実である。 本書は、「文藝春秋digital」の連載をまとめたもののようで、「マネー」「失敗」「リーダー」「大逆転」「女性」「宗教」「戦争」「ライフスタイル」「アメリカ」「日本と世界」という10個の大きなテーマ設定に基づき、その読者や編集者からの80の疑問に、著者が過去の歴史の事例を引っ張ってきて答えている。 日本史のみならず世界史についても博識の著者であるので、様々な角度からの質問に、たくさんの著者の引き出しから最適解を導き出しているという感じだ。 「なぜ劉邦は項羽に勝てたのですか?」というように、一つの歴史的事実に対する疑問に答えたものもあれば、アメリカの章では「ナンバー1大統領とワースト1大統領を教えてください」というように、著者の考えを直接問うようなものもある。 前者のような質問については、現状確認できる史実に基づき、著者がもっとも合理的と考える答えを述べている。誰もがある程度「やっぱり、そうだよね」と納得できそうな答えが示されている。 しかし後者のような質問には、著者は個人的見解でしか答えようがない。この質問の著者の答えは、ナンバー1がフランクリン・ルーズベルトで、ワースト1がドナルド・トランプだったが、これはある意味著者の個人的見解ではあると思う。しかし、それでもその理由が明快であって、なんとなくその答えが普遍的なものに見えてきたりする。 著者は、答えを出すときに、幾つもの引き出しの中から最適な歴史的事例を選択し、例示してくれる。その選択のセンスが著者の博識に裏付けられたものであり、述べられた根拠の解説なども、極めて合理的なストーリーで展開されているように感じる。 80項目の質問に対する回答は、一見、固定的な側面での答えのように見えて、実は著者の幾つもの分析の結果から選ばれた合理的な最適解が示されていると思う。なので、読者として合意できる答えには納得性があるし、合意できないなと感じても、考え方がとても参考になる。ちょっと答えがダイレクト過ぎて、テストの「傾向と対策」的な解説であり、微妙に味気なさを感じるのは私の個人的なものかも知れない。 総じて本書をトリガとして、気になる人物はさらに深読みするなどしていけば、ビジネスや人生での応用に役立てられるように思う。
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