雪に撃つ の商品レビュー
複数視点で事件を追って最後に収斂というストーリーなのだが読み手は全ての情報を知ってしまうのでもどかしさを感じる。全員が万遍なく活躍したが逆に物足りないのが率直な感想。
Posted by
道警シリーズはとにかく読み応えがある。長万部駅近くでベトナム人女性2人が老夫婦と孫娘に助けられるところから始まるドラマは、札幌での車の窃盗事件と発泡事件に切り替わり、大通署の佐伯と新宮のコンビ、機動捜査隊の津久井と滝本のコンビが事件を追う。そこに大通署少年係の小島百合が家出少女の...
道警シリーズはとにかく読み応えがある。長万部駅近くでベトナム人女性2人が老夫婦と孫娘に助けられるところから始まるドラマは、札幌での車の窃盗事件と発泡事件に切り替わり、大通署の佐伯と新宮のコンビ、機動捜査隊の津久井と滝本のコンビが事件を追う。そこに大通署少年係の小島百合が家出少女の保護で絡んでくる。事件の構図が見えてくる頃には、ハラハラドキドキの展開も最高潮に達する。最後に、佐伯と小島百合の関係が終わりを迎えるくだりはちょっと切ないハードボイルド感がある。
Posted by
道警シリーズ最新刊。 さっぽろ雪まつり開幕前日が舞台です。 自動車窃盗事件、少女の家出、発砲事件。 それぞれの事件が同時進行していく中で、実は無関係に見える事件が、次第にひとつに収束していきます。 事件の裏には、大きな問題が待ち受けていました。 シリーズを読んでいる者としては、そ...
道警シリーズ最新刊。 さっぽろ雪まつり開幕前日が舞台です。 自動車窃盗事件、少女の家出、発砲事件。 それぞれの事件が同時進行していく中で、実は無関係に見える事件が、次第にひとつに収束していきます。 事件の裏には、大きな問題が待ち受けていました。 シリーズを読んでいる者としては、それぞれの警察官の人間模様も描かれ、見逃せません。
Posted by
10年ぶり?の道警シリーズ。中島みゆきの「南三条」「札幌スノー」聴きながら読んでいると、懐かしい札幌の街を走り回っているような感覚に。テンポいい展開にグイグイ引き込まれるが、佐伯さんまだ再婚してないうえに、道警まだグズグズしてるんだとちょっと呆れた。
Posted by
道警シリーズ。 札幌の雪まつりを舞台に、お馴染みのメンバーたちが活躍するという帯に惹かれ、即買い。 自動車窃盗犯を追う佐伯、発砲事件を起こした車両を追う津久井、小樽から家出して来た少女を札幌で保護しようとする百合。 それぞれが別の事件を追いながら、観光客でごった返す雪まつり会場へ...
道警シリーズ。 札幌の雪まつりを舞台に、お馴染みのメンバーたちが活躍するという帯に惹かれ、即買い。 自動車窃盗犯を追う佐伯、発砲事件を起こした車両を追う津久井、小樽から家出して来た少女を札幌で保護しようとする百合。 それぞれが別の事件を追いながら、観光客でごった返す雪まつり会場へと舞台が移っていく。 背景に描かれるのは、外国人研修生への不正な扱い。逃げ出した外国人研修生をヒットマンが狙う。別々の事件を追っていた3人の事件の真相もそこに結びつく。 一見関係なさそうでも、最後にまとめるのはさすがの貫禄を感じる。 来年は事実上の中止が決定した札幌の雪まつり。 この作品のような活気が戻る日が来るのだろうか? それとも、この作品が描いている今年の雪まつりの時に、すでに危機感を持っていたのならば、春先のコロナでの死者の数が減っていたのではないか? 雪まつり自体を巡る個人的な思いが強すぎて、いつもほどの道警シリーズの楽しさを感じなかった。 ラストに少し連携プレーはあるものの、ブラックバードに集まるシーンもなく、ファンはちょっと寂しい内容だった。
Posted by
倒叙的に犯人が示されて、事件が進行。何人かの捜査員が別々に事件を追ううちに最後に同じところに辿り着くフィナーレ。すいすい読めた。最後のところが少し切なくて気になる。二人はどうなるのだろう。
Posted by