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世界哲学史(別巻) の商品レビュー

4.2

8件のお客様レビュー

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2024/10/24

特に面白いと思ったのは10章ナチスの農業思想、12章モンゴルの仏教とシャーマニズム、13章正義論の哲学。 のんびり読んでいたから最初のほうを覚えてないだけかもしれないが。

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2024/09/29

別巻まで読んだ。「世界哲学史」について責任編集者による討論。中世を厚く扱っているのが特徴的とのこと。100名超える執筆者が参加していることも圧巻。別巻には本巻8巻までで扱えかったテーマも収録されている。最後には現代正義論も。勉強し直したい。夏休み2ヶ月で読み切った。

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2024/02/01

・わたしたちは依然として十九世紀的な知の配置のなかにいる。その重要なひとつがフィロロジー(フィロロギー)である。フィロロジーはしばしば文献学と訳されるが、やや誤解を招く翻訳であろう。というのも、フィロロジーはフィロ・ロゴスすなわちロゴスへの愛というかなり特殊な態度に基づいてテキス...

・わたしたちは依然として十九世紀的な知の配置のなかにいる。その重要なひとつがフィロロジー(フィロロギー)である。フィロロジーはしばしば文献学と訳されるが、やや誤解を招く翻訳であろう。というのも、フィロロジーはフィロ・ロゴスすなわちロゴスへの愛というかなり特殊な態度に基づいてテキストを扱う学だからである。それは必ずしも中立的な実証研究ではない。

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2023/02/09

 シリーズをやっと読了。読んで良かった。ただのサラリーマンが全ての内容を理解できるわけがなく、はじめからある程度割り切って、時には、字面だけ追って頭に何も入ってこない読み方もしていたと思う。それでも全体を通して読んだことはとっても良かった。  世界哲学史の意図を考えると、とても皮...

 シリーズをやっと読了。読んで良かった。ただのサラリーマンが全ての内容を理解できるわけがなく、はじめからある程度割り切って、時には、字面だけ追って頭に何も入ってこない読み方もしていたと思う。それでも全体を通して読んだことはとっても良かった。  世界哲学史の意図を考えると、とても皮肉な感想だが(哲学素人だからだと思う)、神学を含めた西洋哲学の奥深さに感じ入ってしまった(笑)。このようなバックグラウンドのある人達とお話しする機会には、これまでみたいに、悪い意味で感覚的な日本文化と西洋の比較など軽々にできないと反省させられた。  本来なら、これからいろいろな個別の哲学者の古典に挑戦するべきステージなんだろう。老後になんて言い訳せずに、もういい歳なんだからやらなきゃね。

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2022/07/01

各分野に詳しい学者の知見を集めた,新書サイズにして専門分野に踏み込むことができる良シリーズ。あえて「世界」哲学史というだけあり,意図的に西洋以外にも範囲を伸ばしている。

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2021/03/28

これまでの哲学を根幹から揺さぶる世界哲学史のまとめ編に相応しい内容。特に冒頭の鼎談。後の各論は、小論集なだけに、刺激には乏しいが示唆には富む。

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2021/03/10

昨年の前半は、「世界哲学史」が月1冊出るので、読まないと次がまたくるという強迫観念があった。というわけで、せっせと読んでいたのだが、第8巻がでたら、そのプレッシャーはなくなり、昨年末にでた別巻をようやく3月に読んだ。 前半は、編者による対談での振り返りと編者による追加的な論考。...

昨年の前半は、「世界哲学史」が月1冊出るので、読まないと次がまたくるという強迫観念があった。というわけで、せっせと読んでいたのだが、第8巻がでたら、そのプレッシャーはなくなり、昨年末にでた別巻をようやく3月に読んだ。 前半は、編者による対談での振り返りと編者による追加的な論考。そして、後半は、全8巻のなかで扱えなかったトピックをカバーするという構成。 もともと20世紀以降の哲学は1冊しか割り当てられていないので、仕方のない面はあるのだが、現象学や実存主義に関する記載はかなり薄い感じがあったのだが、編者はそこは意識しているのだけど、そこはこの別館でもあまり扱われない、というのは、面白いな。(個人的には現象がよくわからないというのもあって。。。。) 今回、面白かったのは、中国哲学のヨーロッパへの影響とか、ナチスの農業思想、モンゴルの仏教みたいな話し。どれも知らない話しなので、新鮮な驚きが。。。。 で、締めは、「正義論」。現代の「正義論」といえば、ロールズを起点とするわけだが、そこに対する批判の視点の視点。そして、それも西洋哲学内の批判ではなく、「世界哲学」という立場からの批判の視点の整理は、納得性は高い。 全体としては、別巻ということで、本巻ほどのテンションはないのだけど、ちょっとリラックスして余韻を楽しむみたいな感じかな。

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2021/01/05

世界哲学史全8巻が好評だったそうなので、編者のお一人である伊藤先生の発案により、別巻発刊となったそうだ。ただ、伊藤先生がご病気ということになってしまい、本巻の座談会は残りの3名の編者による鼎談となっている。その他、16編の論考を収録。うち13編は「Ⅱ.世界哲学史のさらなる論点」で...

世界哲学史全8巻が好評だったそうなので、編者のお一人である伊藤先生の発案により、別巻発刊となったそうだ。ただ、伊藤先生がご病気ということになってしまい、本巻の座談会は残りの3名の編者による鼎談となっている。その他、16編の論考を収録。うち13編は「Ⅱ.世界哲学史のさらなる論点」でさまざまな論点が提示されている。個人的には頼住先生の「道元の哲学」や岡田先生の「イタリアの現代哲学」、乗松先生の「ロシアの現代哲学」、そして神島先生の「正義論の哲学」などが興味深かった。もちろん短い論考が多いので、隔靴掻痒というか食い足りないというか、そういう部分も多いのだが。それは参考文献を読んでねということなのだろう。 あとがきでは別巻の続編も考えられているそうなので、期待したい。

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