雨上がりの川 の商品レビュー
子供の不登校をきっかけにどんどん家庭が壊れていくのはなんだかわかる。当事者になってみないとわからない感覚。第三者の目で見るとそんなのに騙されるなんてあり得ないと思うのだが、それがそうでもない。 常に自分を客観的に見る目がないと誰でも陥る罠がそこにはある。さすが森沢さん、最後まで読...
子供の不登校をきっかけにどんどん家庭が壊れていくのはなんだかわかる。当事者になってみないとわからない感覚。第三者の目で見るとそんなのに騙されるなんてあり得ないと思うのだが、それがそうでもない。 常に自分を客観的に見る目がないと誰でも陥る罠がそこにはある。さすが森沢さん、最後まで読みごたえがありました。
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少しサスペンス的要素の入ったストーリーで、ドンドンとページが進みました。が、読み終えて、特に無くてもいいようなエピソードが結構あったと感じてしまいました。 ま、サスペンス要素があるということは、そういうことなのでしょうか・・ 私は「嘘」というのが、必ずしも「悪」「いけないこと」...
少しサスペンス的要素の入ったストーリーで、ドンドンとページが進みました。が、読み終えて、特に無くてもいいようなエピソードが結構あったと感じてしまいました。 ま、サスペンス要素があるということは、そういうことなのでしょうか・・ 私は「嘘」というのが、必ずしも「悪」「いけないこと」とは思っていなくて、相手のことを想ってこその嘘だったり、また自身も心傷つきながらの思いやりだったりすることもあるのではと思っています。 千恵子さん(紫音さん)の人物像だったら、嘘が暴かれなかったとしても、きっと春香ちゃんが良い方向への進むよう導いてくれていたのではないかと思ったりします。 いっそのこと金もうけ主義の人を騙すことを何とも思っていないどうしようもない人物像の方が、面白かったような気がします。森沢明夫氏の本は、あまり悪者が出てきませんが、今回はそうして欲しかった。 千恵子さんとお母さまが、ちょっと不憫に感じました。 ただ春香ちゃんは、騙されるカラクリと、上手に騙される優しさ・・を学んだのかもしれません。
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編集者をしている川井淳は奥さんと、中学生の娘春香の3人家族。 春香のひきこもりをきっかけに、奥さんは怪しい霊能者にのめり込み、家族はおかしな方向へ迷走し始める。 自称霊能者の紫音、ネタを提供していた瑠美、春香をいじめていた人達。 「人を傷つけた」「人を騙していた」と言っ...
編集者をしている川井淳は奥さんと、中学生の娘春香の3人家族。 春香のひきこもりをきっかけに、奥さんは怪しい霊能者にのめり込み、家族はおかしな方向へ迷走し始める。 自称霊能者の紫音、ネタを提供していた瑠美、春香をいじめていた人達。 「人を傷つけた」「人を騙していた」と言ってしまえばそれまでだけど、裏に隠された純粋な気持ちまでは裁けない。 もちろん、傷つけた事を許すことはできない。 春香の賢さや寛容さによって、家族も周りの人も救われたのではないかな。 千太郎先生の 「人は誰でもそれぞれ事情を抱えているもので、そういう事情を抱えながら右往左往して生きてきた結果、いまのその人がある」 この言葉で、人は人を受け止める気持ちになれるのかも知れない。
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今まで何度かチャレンジして最後まで読了できた初読みの作家さん。 出版社に勤める川合淳は、中学生の娘・春香がいじめをきっかけに不登校になったことに悩んでいる。理知的な妻・杏子はこの現状を打破しようと怪しげな霊能者に心酔。霊能者って本当に居るのかしら? 洗脳される人たちはどんな風にし...
今まで何度かチャレンジして最後まで読了できた初読みの作家さん。 出版社に勤める川合淳は、中学生の娘・春香がいじめをきっかけに不登校になったことに悩んでいる。理知的な妻・杏子はこの現状を打破しようと怪しげな霊能者に心酔。霊能者って本当に居るのかしら? 洗脳される人たちはどんな風にして偏向していくのだろうかという疑問を持ちながら読み進む。本文にシンクロニシティという言葉が出て来た。ユングが発表したシンクロニシティという概念は興味深い。「意味のある偶然の一致」で『原因と結果が説明できないが、意味のある現象が同時に偶然におこる』現象らしい。或る人のことを考えていて当人から電話が来たとかは経験している。世の中には「原因と結果」で説明できない事柄があるというのだ。検索して調べたがきちんと理解できたとは云えない。 でも森沢明夫さん推しの読者さんの気持ちが解って良かった。 雨が好きな私にとって梅雨を厭う登場人物たちの心理は読み辛かった・・・。
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今まで読んだ森沢作品とはなんとなくひと味違う印象を受けました。 途中、ん?謎?なんだか微かなミステリー?みたいな…ネタバレになってしまうのでこれ以上言えませんが… でもそれはそれで先が気になり470ページあっという間の読書時間でした。 コールドリーディング…難しくて自分には使え...
今まで読んだ森沢作品とはなんとなくひと味違う印象を受けました。 途中、ん?謎?なんだか微かなミステリー?みたいな…ネタバレになってしまうのでこれ以上言えませんが… でもそれはそれで先が気になり470ページあっという間の読書時間でした。 コールドリーディング…難しくて自分には使えないなぁ てか、自分の一言一言をこんなふうに分析されていると思うとコールドリーディング…恐るべし^^; いちいち考えていたら何も喋れなくなりそう。
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森沢さんの作品は家族もので心温まるものが多いのだけど、今回はイマイチ乗り切れず…設定と登場人物たちの相関図に無理があるな〜と思いました。
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満足感のある作品でした。 そして、以前にも読んだことがあり 今回の読了後と違う印象を受けた記憶があります。 春香ちゃんの名前が途中から「青春」と目に映りました 気のせいなんですけどね。 引きこもりだけど、学校に通っていないけど 多くの大人に囲まれて、学校では学べないことを沢山学...
満足感のある作品でした。 そして、以前にも読んだことがあり 今回の読了後と違う印象を受けた記憶があります。 春香ちゃんの名前が途中から「青春」と目に映りました 気のせいなんですけどね。 引きこもりだけど、学校に通っていないけど 多くの大人に囲まれて、学校では学べないことを沢山学んでいて。 その色んな大人の目線の心情も書かれていて 「今日は、久しぶりの平穏な休日だった」 その一言がずっしりと心に響きました。 「誰もが自分の平穏な日常を守ろうと必死なんだ。」 と思えた作品です。
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やられた。 最後の最後まで読まないと、しかも起承転大転のタイプの本。 このくらいならネタバレにならないよね。 「森沢文学」。 また味わってみたい。 一読をお勧めします。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
森沢明夫さんの本、初めましてです。 娘がいじめにあい不登校になる。 そのせいで不安定になる妻が次第に怪しい者に洗脳されていく。 誰しも自分には当てはまらないと思ってしまうけれど、そこに救いがあると思い込むのは実は自然なことなのではないか。 春香とのセッションで紫音の洗脳の仕方が描かれているが、とても自然なやり方で、それぞれが取り込まれていく過程も頷ける。 最後に春香が全てのネタバラシをするのは非常に痛快で、且つ納得できる流れだったのが見事だと思った。 千太郎が心理学の講師であるのもまたみんなにとっては良い出会いであったし、登場人物全てが優しく思いやりのある人たちばかりなのも、読んでいてとても暖かい気持ちになった。
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母は「娘の不登校を治したい」と強く願うあまり、怪しい霊能者に心酔していく。その過程は一見、大袈裟にも思えるが、妙にリアルで、どこか切なさを感じさせる。不登校児の親の苦悩や迷走が、生々しく描かれていた。 本の最後には、お笑い芸人・髭男爵の山田ルイ53世さんによる解説がある。自身の...
母は「娘の不登校を治したい」と強く願うあまり、怪しい霊能者に心酔していく。その過程は一見、大袈裟にも思えるが、妙にリアルで、どこか切なさを感じさせる。不登校児の親の苦悩や迷走が、生々しく描かれていた。 本の最後には、お笑い芸人・髭男爵の山田ルイ53世さんによる解説がある。自身の引きこもり経験をもとに語られた言葉の中で、特に「主人公の春香が最後に『転校』という選択をとったことに納得感があった」という一文が心に残った。 私自身、高校生のときに不登校になり、うつ病になり、山田さんと同様に引きこもり、逃げるように転校した。そのため、周囲から「甘え」や「今後も同じように現実から逃げる」と言われ、自分を責めてきた過去がある。だからこそ、この言葉には特別な重みを感じた。「納得感があった」という表現は、決して直接的な励ましの言葉ではない。しかし、不登校を経験した山田さんだからこそ持ち得る深い共感がにじんでいて、どんな慰めの言葉よりもじんわりと胸に沁みた。 春香の選択は単なる「逃げ」ではなく、彼女なりの生きるための一歩だった。
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