僕が「PCR」原理主義に反対する理由 の商品レビュー
感想やまとめというよりも、抜粋、要約します。 抗生物質を濫用、暗黒時代。 日本はドイツ式、体のパーツごとに専門家がおり、心臓の専門家が心臓の感染症に抗生物質を使う、など我流で薬を出してきた。薬の量を間違えるなどの弊害。 ・人も物もシステムも足りないのに、たまたまうまくいったことを...
感想やまとめというよりも、抜粋、要約します。 抗生物質を濫用、暗黒時代。 日本はドイツ式、体のパーツごとに専門家がおり、心臓の専門家が心臓の感染症に抗生物質を使う、など我流で薬を出してきた。薬の量を間違えるなどの弊害。 ・人も物もシステムも足りないのに、たまたまうまくいったことを「日本は凄かった」としておざなりにする。 ・1960年のポリオワクチン緊急輸入をした古井厚生大臣のような、責任はすべて私にある、と言う政治家が不在。 ・検査は間違える。ウイルス遺伝子の検体とない検体が混ざるミスは珍しくはない。 ・PCRは死んだウイルスを拾う。感度70%。不明、微妙と言った結果はない。ボーダーライン閾値にぎりぎりの量の人もいる。=医者の診断と患者の聞き取りが大事。 ・特異度は病気ではないと判定する能力。ウイルスだけをみてもうまくいかない。 ・検査陰性は、コロナ感染非存在証明ではない。 ・事前確率とベイズの定理=検査前の確率が大事。 結果から原因を推定する方法。 ・事前確率が低ければ、念のためや全国の入院患者に検査するという必要はない。 ・ユニバーサルマスクはいついかなるときもつける、という概念ではなく(コロナの場合、三密が発生する場や医療機関でつけると効果が期待できる、というもの。 ・マスクは基本的に飛沫を飛ばないようにするというもの。 ・SARSでマスク着用、非着用で6%感染リスク減ったというデータ。 ・政治家はスピード感を持ってというが、急いでやるとは言わない。がんばっていますアピール。 ・インフルの薬、タミフル、ゾフルーザなど症状の改善を一日程度早めるだけ。特効薬などではぜんぜんない。 ・安心と安全は全く違う。安全は危険を取り払う、軽減するというデータに基づくものだが、安心は安心したいという願望にしかすぎない。 ・サイドストーリーより事実が大事 ・ワクチンの優先度は誰でもいい。多ければ多いほど社会全体の感染リスクを下げられる。
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臨床医で感染症の専門家である岩田先生による、はやり病の検査に関する著作です。ベイズの定理を元に検査の考え方について解説されています。検査結果はその感度により確定的ではなく、統計的な考え方が必要と示されています。検査において確定判定ができないのであれば、事前診断を考慮した確率的診断...
臨床医で感染症の専門家である岩田先生による、はやり病の検査に関する著作です。ベイズの定理を元に検査の考え方について解説されています。検査結果はその感度により確定的ではなく、統計的な考え方が必要と示されています。検査において確定判定ができないのであれば、事前診断を考慮した確率的診断が必要なことが理解できました。我々自身が患者になった際、その状況事実をいかに伝えられるかが、ポイントであると理解できましたが、医師によるとも感じました。また2種類の感染経路を理解した行動が重要であることも理解できました。
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PCRやベイズの定理についての説明がないので、実は知らないのではないかと思ってしまう。 小難しいことを言って誤魔化しているだけで、あまり頭の良くない人なのかな? 10年後また自分に蹴りを入れたくなるのでは?
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この著者は本によって文体を意識的にかえているのかなと思う。読み進めやすい文章が多い。 白か黒か、表面的な是非に留まらないこと。 背景にある要因も考えること。 ラベリングをしないこと。 よく考えること。 著者のメッセージはこのあたりなんだろうと思う。
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なぜ、PCR原理主義に反対なのか、事前予想とベイズ定理を使って説明している。 PCR検査を実施し、陰性が出ても、そのうち3割は偽陰性(本当は感染している)、他方、陽性が出ても、そのうち一%は偽陽性(本当は感染していない)。 偽陰性が出る方を「感度」と、偽陽性が出る方を「特異度」...
なぜ、PCR原理主義に反対なのか、事前予想とベイズ定理を使って説明している。 PCR検査を実施し、陰性が出ても、そのうち3割は偽陰性(本当は感染している)、他方、陽性が出ても、そのうち一%は偽陽性(本当は感染していない)。 偽陰性が出る方を「感度」と、偽陽性が出る方を「特異度」とそれぞれ言う。感度と特異度の関係はそれぞれトレードオフの関係にあり、感度を下げようとすると特異度が上がり、特異度を下げようとすると感度が上がる関係にある。 以上の特性を踏まえて、PCR検査の結果によって陰性、陽性を決めるというの非常に危ない。PCR検査は医師の判断の一材料であって、医師の診断のもと陽性陰性が最終的に判断される。 患者の聞き取りに基づく患者の状況及び環境に基づき、医師が患者の感染可能性を事前に予測する。その予測に基づき、概ねの診断をして、検査の実施の要否やあるいは現場での処置等を判断するこれがベイズ定理の考え。 ワクチン接種に優先順位を作つけることの問題については、優先順位をつけることによってワクチンの在庫に無駄が生じてしまうことの危険性について言及。すなわち100本のワクチンがあって、90人の第一次優先接種者がいた場合、効率よく第二次優先接種者に摂取できない場合、残りのワクチンを無駄にしてしまう恐れがある。優先順位をつけずに、手元のワクチンの数の上限まで接種するのが、集団免疫にもっとも近道という考え。
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「感染症は実在しない」などの他書でも触れられていたことの焼き直しになる部分も多いが隊長の悪いときは外出しない、2メートルの距離を取る、距離を取れない時はマスクをするという明確な感染対策が趣旨。PCR検査を全例に行う必要がないこともベイズの定理を用いて、理路整然と解説してある。
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いつもと違うのは、生い立ちについて少し踏み込んで書かれた最初の2章。これまでの著書で、断片的に触れられていたこともあったけど、まとまって読めるのは興味深かった。以降のPCR論については、特に新しい思考が開陳されている訳ではなく、これまで各書で説かれていた内容を、今回のコロナに演繹...
いつもと違うのは、生い立ちについて少し踏み込んで書かれた最初の2章。これまでの著書で、断片的に触れられていたこともあったけど、まとまって読めるのは興味深かった。以降のPCR論については、特に新しい思考が開陳されている訳ではなく、これまで各書で説かれていた内容を、今回のコロナに演繹して再解説という結構。同様の内容でも、繰り返し学ぶことによってより深く知覚される。そんな知的体験でした。
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