ブルデュー『ディスタンクシオン』講義 の商品レビュー
訳者による導入としての入門書であり,これを機に『ディスタンクシオン』を読もうと思わせるのに丁度良い解説だと思う。
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烏兎の庭 第七部 11.13.22 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto07/doc/isiikogi.html
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趣味やその元となるハビトゥスが、区別や差別につながっている。 →共通の感覚、意味が導く方針に。 経済と文化のそれぞれに資本がある。 趣味が階級闘争の争点である。 →正統、中間、大衆 貴族であるから貴族なのである。 →本質主義 定義できない状態であることが正統である。
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ブルデューの意図するところを自分がどれだけ捉えられたかはわからないし、彼の理論に賛否を表明することも難しい。 ただ私が本書を読んで私なりに考えたのは、自分の真性の好みだとか意思だとか意見だと思っているものが、実は無意識の自己欺瞞、自己疎外であるかもしれないのだという批判的な眼...
ブルデューの意図するところを自分がどれだけ捉えられたかはわからないし、彼の理論に賛否を表明することも難しい。 ただ私が本書を読んで私なりに考えたのは、自分の真性の好みだとか意思だとか意見だと思っているものが、実は無意識の自己欺瞞、自己疎外であるかもしれないのだという批判的な眼差しを、他者よりも自分にこそ常に投げかけているべきなのだということ。私の選好や考えや行動は、真に私のものだと、私はいえるだろうか、と。 そしてまた、社会に顕現するのが差違に基づく卓越化の構造なのであってみれば、問題となりうるのは、かれこれの社会空間や卓越化の是非よりも、その背後に人々が知らずして社会から自己欺瞞を押し付けられている状態が潜んでいるときなのだろう、ということ。 筆者が書いているように、「格差社会」がいわれる今日、改めてブルデューの理論について読み、自分をも内包するものとしての社会を見つめることは意義深い。
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