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商売繁盛 の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2022/12/25

江戸時代のお仕事小説短編集。 湯屋を舞台にした朝井まかてさんの「晴れ湯」では、柘榴口など江戸時代の銭湯の様子や、梶よう子さんの「月に叢雲花に風」では今の百均ならぬ三十八文店というものがあったことなどを知りました。梶ようこさんは初読み作家さん。奔放な兄に振り回される妹だけど、兄妹愛...

江戸時代のお仕事小説短編集。 湯屋を舞台にした朝井まかてさんの「晴れ湯」では、柘榴口など江戸時代の銭湯の様子や、梶よう子さんの「月に叢雲花に風」では今の百均ならぬ三十八文店というものがあったことなどを知りました。梶ようこさんは初読み作家さん。奔放な兄に振り回される妹だけど、兄妹愛を感じる良い話でした。どれも甲乙付け難くハズレなしのアンソロジーでした。

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2022/06/20

5人の女性作家の商売に関するアンソロジー。 時代ものとあって、その時代の商売の様子など面白い。 畠中さんと宮部さんの妖ものは、お馴染みながら妖ワールドが上手いなぁと思う。

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2022/03/22

5人の人気女性作家さんによる 「江戸版 お仕事小説」 日々に翻弄されながらも、必死に仕事にうちこむ 江戸の人々を描いた作品 どの作品もいとおしい

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2021/12/02

宮部みゆきさんの話は思わず吸い込まれるようだった。それぞれの作家さんもそれぞれの個性で時代小説を書いていて、あっと言う間に読み終えました。

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2021/10/11

お仕事時代小説の短編、女性作家の作品集。作家間の話しの進み具合のテンポの違いなど、楽しめた。 最後の、坊主の壺、はご時世にピタリと合うため 一番早く読み切りました。安政五年から150年経ちますが、人の本質はさほど変わらないのでしょうか。

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2021/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大好きな 女性時代小説家の時代小説アンソロジーである。 「晴れ湯」朝井まかて 神田松田長の松乃湯 経営夫婦の一人娘 お晴は、10歳で、三助をしている事から始まる。 金太郎のような赤い前掛けを 首の後ろで、紐で括り、頑張っている姿は、微笑ましい。 湯屋株も持たず、亭主は道楽を決め込み働かず、母親の苦労を見かねて、お晴は、優しい子である。 手習いも、他の子供とちょっと距離が、離れて居り、三助で頑張っているお晴をからかうせいか、お晴は、三助で、頑張るのだが、小火を出したり、母親が、心労で、倒れたりで、父親に、仕事が、バトンタッチされる。 さてさて、お晴は、父親が、仕事に三日坊主と、推測しているのだが、・・・・この先は、どうなる?と、つい思ってしまった。 「月に叢雲、花に風」 梶よう子 何でもかんでも、三十八文の店『みとや」を経営する兄の長太郎と妹のお瑛。 今の100円ショップのような店である。 兄の仕入れた守り刀を 家に置いて、夜を過ごしたお瑛は、カタカタなる音に怖さを感じる。 その上に、湯屋で、守り刀の怖い噂話に、余計、怖さを募らせるのだが、・・・・ ご隠居が、連子格子窓の格子が、緩んでカタカタなるのと、守り刀は、持ち主を守る役目と、・・・・ 身寄りの少ない兄妹に、話相手になってくれるご隠居さんが、居て、心強い!と、思った。 「利休鼠」 畠中恵 初め、着物の色の話かと、思っていたのだが、作者を見れば、畠中恵氏。 これは、付喪神の話と、直ぐに理解。 古道具損料屋『出雲屋』を経営する清二とお紅。 今のレンタルショップのような店。 清二が、商売の常連さんの遊女から、困っている武士の勝三郎を紹介されるのだが、養子に行く先から預かった鼠の根付が、足が生えて、遁走してしまい、探して欲しい・・・と言う難題を持ちこまれてしまう。 縁組の相手の娘は、元の許嫁を見て、自分に見向きもしないし、兄は、弟の禄の高い縁組に嫉妬しており、父親は、勝手に縁組先を決めてしまうという、理不尽さに、どうとでもしてくれ・・・と言う気持ちになっていたのだが、清二は、助言をする。 相手の女性に「綺麗だ!!」と言いなさいと。 この時代に、男性で、武士が、このような言葉を使用しなかったのだろうから、効果覿面かもしれない。 「千両役者」 西條奈加 料理屋の「鱗や」は、再建に乗り出した若旦那の八十八朗が、建具から、女中の着物迄、新しくしてしまう。 母と娘は、着道楽に芝居にうつつを抜かしているのだが、その芝居の人役者の会食を この鱗やお店で、取り持ってもらう事に・・・・ そんな中、落花生アレルギーの事件が起こるのだが、・・・・ おんなの嫉妬からの出来事であり、八十八朗の機転で、役者とお内儀の不倫をうまく収める。 しかし、めでたしめでたしの話なのだろうか? 今の時代だったら、どうなのだろう。 不倫を正当化のようにしているのが、少し合点が、いかないような気がした。 「坊主の壺」宮部みゆき この話は、読んだことが、ある。 今のコロナ禍にピッタリ。 材木屋問屋の主人 重蔵が、お救い小屋等を建造して、ボランティア活動をするのである。 質素・倹約・礼儀の商売の道徳を持ち合わせて、献身的な善意である。 掛け軸に描かれた壺の怪異に、お救い小屋で、世話になり、その後、重蔵から、奉公人になったおつぎは、その異様なお坊さんが、見えるのである。 そのお坊さんの言い伝えで、おつぎは、若旦那の嫁になり、重蔵の後を継ぐことになっていく。 摩訶不思議な話なのだが、掛け軸のお坊さんが、重蔵の顔になっている事に、少し、納得と安心と入り交じった話になっている。 どれもこれも、面白い。 バッサバッサと、剣豪の話でなく、お仕事小説なのだが、何故か、安心しながら、読んでいた。

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2021/08/07

2020(令和2)年発行、KADOKAWAの文庫本。5編。宮部みゆき『坊主の壺』聖の力は偉大。前半の旦那の少し謎めいた言動の秘密がそれとは。比較的よくある類型の話かもしれないが、掛け軸の絵がタネになるのは面白いかも。畠中恵『利休鼠』物についたつくもがみがメインの話だが、私にあった...

2020(令和2)年発行、KADOKAWAの文庫本。5編。宮部みゆき『坊主の壺』聖の力は偉大。前半の旦那の少し謎めいた言動の秘密がそれとは。比較的よくある類型の話かもしれないが、掛け軸の絵がタネになるのは面白いかも。畠中恵『利休鼠』物についたつくもがみがメインの話だが、私にあった話のようで面白かった。機会があれば読んでみたく思う。 掲載作:『晴れ湯』朝井まかて(講談社文庫『福袋』)、『月に叢雲、花に風』梶よう子(新潮文庫『ご破算で願いましては みとや・お瑛仕入帖』)、『利休鼠』畠中恵(角川文庫『つくもがみ貸します』)、『千両役者』西條奈加(新潮文庫『上野池之端 鱗や繁盛記』)、『坊主の壺』宮部みゆき(角川文庫『お文の影』)、解説:末國善己

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2021/07/22

図書館で予約して、半年以上待ってようやく順番が回ってきた。 一気読み。 時代小説って、なんかほっとするんだよな~。 実際の江戸時代は、一種の恐怖政治みたいなもので、小説のようにほのぼのとしたものではなかったのだろうけれど、現代を生きる自分とどこか地続きのファンタジーのような感...

図書館で予約して、半年以上待ってようやく順番が回ってきた。 一気読み。 時代小説って、なんかほっとするんだよな~。 実際の江戸時代は、一種の恐怖政治みたいなもので、小説のようにほのぼのとしたものではなかったのだろうけれど、現代を生きる自分とどこか地続きのファンタジーのような感じがして、しっくりくる。 朝井まかてさん、梶ようこさんは名前だけ知っている初めて読む作家さんだったが、 この短編が含まれる本編も気になる。 2021.07.19

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2021/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時代モノを堪能するべく妻の本を漁る。朝井まかて、梶よう子、西條加奈、畠中恵、宮部みゆき、錚々たる女性作家さんのアンソロジー。朝井まかて「晴れ湯」のお晴がとても可愛らしい。湯屋で働く10歳のお晴。男湯で垢すり、もみほぐしを行う(職名・三助)。男性の背中を洗うお晴の可愛らしさが何とも言えない。「あいよ、一丁あがりです!」。お晴は三助稼業が大好きで、習い事(勉強、書道、裁縫)が面倒でサボってしまう。江戸人情を体験できて大満足でしたが、江戸時代に長男以外の職探しは難しく、運悪ければ遊女に・・・朝5梶5畠4西4宮4

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2021/02/22

お仕事小説の時代もの版か。 銭湯に古道具屋、百円ショップ?それに料理屋、材木問屋と、そこで働く女性たちが主人公。 それぞれに面白いが、宮部みゆきの『坊主の壺』が、現代のコロナ禍を連想させ、印象深い。

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