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禍いの科学 の商品レビュー

4.1

44件のお客様レビュー

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    15

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  3. 3つ

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2025/01/26

「優生学」の項のナチスのエピソードはしんどく読むに耐えなかった。 2度とこんな馬鹿げたことが起こりませんように…

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2024/12/28

面白かった。読むのにすごく時間がかかった。とはいえすごく読みやすく、どの話も大変興味深かった。 『沈黙の春』は、すごく神格化されているけど、その功罪については知らないことが多かった。そのほかの話も知らないことが多く、今当たり前に思われていることも負の側面があるのだなと感じた。 ...

面白かった。読むのにすごく時間がかかった。とはいえすごく読みやすく、どの話も大変興味深かった。 『沈黙の春』は、すごく神格化されているけど、その功罪については知らないことが多かった。そのほかの話も知らないことが多く、今当たり前に思われていることも負の側面があるのだなと感じた。 「もし研究者が陰謀論を口にしたら、その相手が唱える説に根拠はないと思ったほうがいい。」「ガリレオが権威に逆らったからといって、権威に逆らうものが必ずしもガリレオではない。」

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2024/12/28

普段読む本よりは難しくて寝そうになりながらもなんとか読み終わった。 偉大な科学の発見は多くの人を犠牲にし得ることがよくわかった。それにしても昔の人はきちんとした根拠なしに恐ろしいことをするものだと思った。 データが全て、時代に流されるなということは科学に限らず生活していく中でも当...

普段読む本よりは難しくて寝そうになりながらもなんとか読み終わった。 偉大な科学の発見は多くの人を犠牲にし得ることがよくわかった。それにしても昔の人はきちんとした根拠なしに恐ろしいことをするものだと思った。 データが全て、時代に流されるなということは科学に限らず生活していく中でも当てはまるのではないか。 常に懐疑の念を持ちながら何事も冷静に判断していきたい。

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2024/12/21

科学的な発見は必ずしも発見した者の思惑通りに進むとは限らない。善意の場合も悪意の場合もあるがそれとは関係に、科学的成果の効果を必要以上に増幅したり曲解したりする人物が現れる。すると想定外の使われ方をされ、幸福どころかヒトの生命を奪いかねない禍をもたらす。 この本では、アヘン、マ...

科学的な発見は必ずしも発見した者の思惑通りに進むとは限らない。善意の場合も悪意の場合もあるがそれとは関係に、科学的成果の効果を必要以上に増幅したり曲解したりする人物が現れる。すると想定外の使われ方をされ、幸福どころかヒトの生命を奪いかねない禍をもたらす。 この本では、アヘン、マーガリン、化学肥料の功罪、優生学、ロボトミー手術、『沈黙の春』が訴えたDDT廃止運動などが取り上げられる。最後にはワクチン接種、電子タバコ、がん検診プログラム、遺伝子組み換え作物といった現代的テーマを扱い、過去の教訓から「科学的」な解説がされている。 人工窒素のフリッツ・ハーバーのように自らが化学兵器に手を染めたり、ナチスを間接支援した学者もいる。同時に歴史を振り返ると革命は第一世代よりも第二世代、第三世代で思わぬ方向に行くことがある。この本では科学的発見を捻じ曲げたりより悪い方向に導いたりした後世の登場人物として、優生学では森林保護運動で知られるマディソン・グラントやナチスに加担した死の天使ヨーゼフ・メンゲレ、ロボトミー手術では劣等感から奇妙な手法に飛びついた医師ウォルター・フリーマンらが取り上げられている。彼らは医師などの社会的信用があるとされる人物。こうした存在に注目し時に抑え込めるかは我々が科学とどう向き合うかのヒントになりそう。 もうひとつの主役が20世紀に急速に影響力を増したマスメディア。正義を愚行に変える際に振れ幅を大きくしてきた。科学コミュニケーションの観点から見ても、ちゃんと記者が教育されていないと社会を誤った方向に導きかねないという点で反省点は多い。 著者がこれらエピソードから導き出した教訓は以下の通り。 1 データがすべて。 2 すべてのものには代償があり、ただ1つの問題はその代償の大きさだけだ。 3 時代の空気に流されるな。 4 手っ取り早い解決策には気をつけろ。 5 量次第で薬はどこにもなる。 6 用心することにも用心が必要。 7 カーテンの後ろにいる子男に注意しろ。 進歩史観や科学万能主義に対する健全な懐疑精神をもつにはこうしたスタンスは常に覚えておきたい。

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2024/11/13

わかりやすく面白かった 専門用語はたくさん出てくるが、それを完全に理解できなくても十分読める 過去の過ちと見てるが、これはごく一部で、成功と見られといる偉業もこのような過ちとされる歴史によって作られてると思うととても興味深い この人たちはたまたま不幸だったのかと思ってしまう

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2024/07/21

「量の概念」「ゼロリスク」のあたりがなかなか一般には理解してもらえないよなぁといつも思ってる。政治的なイシューにするのに「〇〇は絶対悪!根絶すべき」みたいなのってわかりやすくて支持を受けやすいから厄介。

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2024/06/08

医学はいくらでも捏造できるしごまかせる。 医学者は害しかないと分かってやってるんではなく、ホントに信じて引き返せなくなってるんだろうな。

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2024/05/14

ノーベル賞を受賞するような科学者でも、過ちは犯す。間違える。傲慢になってはいけないし、いつでもデータや現象に誠実にならないといけないと思い返させてくれる本。 フレーズ 彼らは全員が長きにわたって正当な結果を出し続け、強い反対意見に直面することがなかったため、自分が間違っている...

ノーベル賞を受賞するような科学者でも、過ちは犯す。間違える。傲慢になってはいけないし、いつでもデータや現象に誠実にならないといけないと思い返させてくれる本。 フレーズ 彼らは全員が長きにわたって正当な結果を出し続け、強い反対意見に直面することがなかったため、自分が間違っている可能性を想像することすらできなかったのかもしれない。天才と狂気は紙一重だという可能性も考えられる。 今では、命にかかわることのないがんが見つかっている。がんで死ぬのではなく、別の原因で死ぬまで共存しながら生きていけるようながんもあるのだ。そのような命にかかわらないがんをみつける過程は、益よりも害の方が大きいのではないかと思われる。 もし研究者が陰謀論を口にしたら、その相手が唱える説に根拠はないと思った方がいい。 「ガリレオが権威に逆らったからといって、権威に逆らうものが必ずしもガリレオではない」

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2024/05/03

専門用語が多くて文系の自分にとっては難しい アヘン戦争の要因全然知らなかった、世界史学んだはずなのに、、モルヒネになるもの。 100年前くらいの事例だからまだ科学的根拠が不十分なまま世に出されてしまったものが失敗している。 ロボトミー手術 以下教訓 全てのものには代償がある...

専門用語が多くて文系の自分にとっては難しい アヘン戦争の要因全然知らなかった、世界史学んだはずなのに、、モルヒネになるもの。 100年前くらいの事例だからまだ科学的根拠が不十分なまま世に出されてしまったものが失敗している。 ロボトミー手術 以下教訓 全てのものには代償がある 時代の空気に流されるな 手っ取り早い解決策には気をつけろ 量次第で薬は毒にもなる

Posted byブクログ

2024/02/24

利益ではなく被害になってしまった科学について。有名なロボトミーや優生学、アヘンなど7つの章に分けられている。 エビデンスに基づいてるので強い思想がなく良かった。

Posted byブクログ