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それをAIと呼ぶのは無理がある の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2022/09/15

狼と香辛料でお馴染みの、支倉凍砂の小説、ということで読んでみた。 AIと共に生きる近未来の生活を舞台に、中高生の青春を描いている。 生き生きとした感情表現は、SF思考にあるような創作小説を彷仏とさせた。 いつもと違う感触だけれども、このような順調なものが書けるんだなぁと思い、...

狼と香辛料でお馴染みの、支倉凍砂の小説、ということで読んでみた。 AIと共に生きる近未来の生活を舞台に、中高生の青春を描いている。 生き生きとした感情表現は、SF思考にあるような創作小説を彷仏とさせた。 いつもと違う感触だけれども、このような順調なものが書けるんだなぁと思い、プロの物書きと言うものを強く感じた。

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2022/06/06

ちょっとSF? わかりやすい話もあれば、 いまいち読みにくい話もあり。 どれだけ科学が発達しても、 人間は人間で、 替の効かない迫力のようなものが あるのかなあと思いつつ読了。

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2022/03/27

題名の歯切れの良さと題字のフォントが気に入ったので手に取ってみたが、おもしろかった。AIの便利さゆえに仕事を奪ってしまうなど人間を支配してしまうという偏見を持っていたけれど、AIまみれになっている世界も悪くはないなと感じた。

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2021/05/13

君だけの完璧な「友達」を専用端末にお手軽ダウンロード――でも恋や夢は万能AIにも計算不能で? 著者初、等身大の青春小説!

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2021/03/27

「狼と香辛料」が好きで気になっていた作家さんなので読んでみた。 話しかけると欲しい返事をしてくれるAIいいななぁ。単純に欲しい。 学校でもAIとばかり会話してる生徒が多いとニュースで見る、そんな世界の話。 AIはすごいし楽しいし、最高の友人である。 そうだろうと想像できる。 AI...

「狼と香辛料」が好きで気になっていた作家さんなので読んでみた。 話しかけると欲しい返事をしてくれるAIいいななぁ。単純に欲しい。 学校でもAIとばかり会話してる生徒が多いとニュースで見る、そんな世界の話。 AIはすごいし楽しいし、最高の友人である。 そうだろうと想像できる。 AIいいけど、本当は、 他人と泣いたり笑ったり傷つけあったり励ましあったり、そういう友情を体験することが心の成長につながると思う。 裕彦は、AIを持たない。さくらを見ていた方がずっと楽しいから。その考え方は健全だと思った。

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2021/02/26

AIとそのアバターが一般的となった近未来の話。 技術的な内容はなく 人間関係におけるAIの立ち位置が描かれている。 あくまで人間が主体であって AIはその補佐をするという理想型な社会。 人はどこまでいっても人と関わりたいという 気持ちがあるのかなと思わされた。

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2021/02/09

図書館の帰り、職員おすすめの棚に飾ってあるのを見つけ、借りてきた本。 AIが普及し、個人毎にAIを持つようになった世界を、高校生達の日常生活•恋愛模様を通して描いている。 内容は比較的軽く、さらっと読めるものだった。 面白かったのは、「AIのAIらしさ」が上手く描かれている点...

図書館の帰り、職員おすすめの棚に飾ってあるのを見つけ、借りてきた本。 AIが普及し、個人毎にAIを持つようになった世界を、高校生達の日常生活•恋愛模様を通して描いている。 内容は比較的軽く、さらっと読めるものだった。 面白かったのは、「AIのAIらしさ」が上手く描かれている点。 この物語のAIは現実よりだいぶ進化していて、動物や人を模し、人間と同じような言動•振る舞いをするようになっている。 それでも、主人公たちがふとした瞬間に感じる人間との差が、AIは人間の完全な代わりになり得ない様子をよく表している。 また、古いAIと新しいAIの差も上手く描かれており、彼らが話している描写も面白かった。 AIが発展すると、彼らに何もかも取って代わられる世界を想像する。でも、自分という存在、その人間らしさは自分にしかないものなので、そこを充実させた生き方がしたいな、と思った。 僕は小鳥のAIが欲しいです。

Posted byブクログ

2021/01/10

近未来の青春小説。それそれのAIに個性があって面白い。むしろイマジナリーフレンドのほうが近いかも。初読み作家さんと思ってたら、文庫のアンソロジーで一話は既読だった…。忘れてたけど、うっすら記憶があって取っつきやすかったのかも。

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2020/12/05

AIが当たり前にあるちょっと先の未来、ある町を舞台に若者達が、AI搭載のアバターとともに甘酸っぱさを交えつつ、「自分自身」と向き合っていく青春物語です。 全5話の連作短編集ですが、個人的には物語の順序を変えて欲しかったなと思いました。 普通なら、物語の世界観を味わうとき、外側か...

AIが当たり前にあるちょっと先の未来、ある町を舞台に若者達が、AI搭載のアバターとともに甘酸っぱさを交えつつ、「自分自身」と向き合っていく青春物語です。 全5話の連作短編集ですが、個人的には物語の順序を変えて欲しかったなと思いました。 普通なら、物語の世界観を味わうとき、外側からこういった背景で徐々に物語の中心へと迫っていくのですが、第1話から中心の部分を描いている印象があり、どういった状況なのかなかなか掴みづらいまま終了したので、ついていくのに苦労しました。読み進めるうちに何となく理解していき、第5話でやっと外側からこういった背景でこうなったという序章の部分が登場するので、第5話を最初に移動しても良かったのではと思ってしまいました。 最後まで読んだ後にもう一回最初から読むと、より理解度が増し、世界観を味わえたので、ぜひもう一度読むことをお勧めします。 生身の人間にも立体的な映像として出てくるAI搭載のアバターが複数登場します。大まかに説明すると、「ポケモン」が人間の言葉に変換して喋り、常に寄り添っている存在かなと思いました。そのアバターと過ごすことで、時にぶつかり、時に寄り添いながら、等身大の高校生を中心に描いています。 読んでいて、やっぱり生身の人間とも関わりたいなと思いました。たしかに人間に近いアバターと過ごすことで、悩みや心の拠り所として表現されていますが、そこには温かみの温度差が違うなと感じました。過去の蓄積から成り立つアバターとは違い、生身の人間はどう判断するのか予想がつきません。そこに面白みや興味があり、何かが惹きつけられます。 読み終わった後に生身の人間とアバター、どっちが良い?と言われると、即座に答えるのは難しいところまで感じるほど、AIの進化に驚きを隠せません。多分、近い将来、もしかしたら小説の世界と同様なことが起きるかもしれません。 良い未来でもあり、苦い未来でもあるかもしれません。 そういった状況下で、人と人との生きた関係に温かみを改めて感じさせてくれた作品でした。

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