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京都四条 月岡サヨの小鍋茶屋 の商品レビュー

3.6

18件のお客様レビュー

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2021/04/10

内容はともかく発想が面白い。一夜一組の客を迎えての女料理人の孤軍奮闘。しかも倒幕派や佐幕派らしき(あくまでも)客との会話。気分転換にはおすすめの作品。

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2021/04/02

幕末、京都で若き女料理人サヨがお昼におにぎり、夜は一組予約客のみに鍋料理を供する料理屋のお話5話。だれもが知っている、幕末の有名人達相手に孤軍奮闘。 今一つ美味しさが伝わらない、主人公に魅力も感じない為話も面白くない。続編もありそうだがどうかなぁ。

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2021/03/11

売れない噺家・桂飯朝(かつら はんちょう)がネタ探しのために回っていた古書店で『小鍋茶屋の大福帳』という、十冊ほどがひとくくりになった日記帳を見つけた。 鍋茶屋を一人で切り盛りしている女の子の日記のようだが、これが大層面白い。 飯朝がそれを小説に仕立てたという体で、合間のトーク...

売れない噺家・桂飯朝(かつら はんちょう)がネタ探しのために回っていた古書店で『小鍋茶屋の大福帳』という、十冊ほどがひとくくりになった日記帳を見つけた。 鍋茶屋を一人で切り盛りしている女の子の日記のようだが、これが大層面白い。 飯朝がそれを小説に仕立てたという体で、合間のトークとして、ちょっとした解説やツッコミを入れてくるのが絶妙な合いの手になっている。 仏像が動くという、突拍子もない設定だが、「妙見さん」が人間臭くてユニーク。 月岡サヨは近江出身。 昼は行列のできるおにぎり屋、夜は完全予約制で、客一組だけの茶屋を営む。 料理は、実家の旅籠『月岡屋』の板場で習い覚えた。 なんでも、自分の手と足と頭を動かして切り抜けていくサヨが、パワフルで爽快。 迷惑客を撃退し、押し込み強盗に説教! お酒もくいくい行ける口。 ・・・と書くとすごい女傑みたいだけれど、本当にかわいい二十歳そこそこの女の子なのだ。 女傑は『菊屋旅館』の女将・中村フジだろう。 サヨに店を出させてくれた恩人だ。 なぜだか、幕末の有名人、あ〜んな人やこ〜んな人を、サヨの茶屋にお客として紹介してくる。 その人たちは、誰もが知るような幕末の偉人たちを彷彿とさせるのだが、名前ははっきり書かれていない。 サヨがお客様の名前を記していないのだ。 また、幕末真っ盛りの京都が舞台だが、サヨは血なまぐさいことも書かない。 もっと猛々しいかと思っていた男たちも、酒飲んでメシ食う時は普通の人、とは飯朝の感想。 何かとサヨをライバル視してくる、老舗料亭『大村屋(おおむらや)』の長女・秀乃(ひでの)は、自身も女料理人。 清壽庵の住職・宗和の息子の宗海も気になる存在。 第一話 しゃも鍋 第二話 鰻鍋 第三話 黒豚鍋 第四話 鱧鍋 第五話 豆腐鍋 お客たちはサヨとの会話から、何か思いついたり、決心したりして帰っていく。 割れた器を金継ぎして使っているのを見て、くっつけることを考えたり。 おにぎりが塩むすびと海苔巻きむすびが二つでひと組になっている理由を聞いて、そうあらねばと思ったり・・・ 長く生きられないと思うから大切な人と形見を交わしている、と涙ぐむ芸妓さんが色を添え、一捻りだった。 飯朝さんのトークを読むまで、その人が分からなかった。 そして、ここまでで一冊目の大福帳が終わったところ、ですって。 シリーズ化の予告かもしれません。 楽しみです。

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2021/01/09

最初の方より、後半の方が、柏井さんらしくて面白い。 丁寧な食と人情が合わされているのがよい。 これから続編もありそうなので、楽しみ。高田郁さんではなく柏井さんらしさに期待してます。

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2021/01/07

登場人物、皆んなが温かい。 こちらも自然と前向きな気持ちに。 料理にひたむきで、真面目で芯が通っていて、ちょっぴり酒好の主人公サヨ。 そんなサヨを取り囲む温かいお客さんや世話人さん、妙見様、美味しい料理が沢山出てくるお噺。 ほんわかとした優しい雰囲気の良いストーリー。 時代も...

登場人物、皆んなが温かい。 こちらも自然と前向きな気持ちに。 料理にひたむきで、真面目で芯が通っていて、ちょっぴり酒好の主人公サヨ。 そんなサヨを取り囲む温かいお客さんや世話人さん、妙見様、美味しい料理が沢山出てくるお噺。 ほんわかとした優しい雰囲気の良いストーリー。 時代ものでありながら、現代の語り部さんの解説もあるので読みやすいです。 この本をきっかけに、どんどん時代小説にも手を出したくなりました。 続編も出そうなので、今からとても楽しみにしています。

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2021/01/04

幕末の京都で女料理人サヨがひとりで切り盛りする小鍋茶屋。 昼はおにぎりのみ、夜は1件だけの予約客。 来る客は大概わかったけれど、歴史に詳しいと更に楽しめるのだろうな。 長いシリーズになりそうな予感。 次回作が楽しみ。 [図書館·初読·1月4日読了]

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2020/12/16

女料理人サヨが、昼はおにぎり屋、夜は1組限定の料理屋を営み、料理人として成長していく姿を描く。人の縁にも、また妙見菩薩との縁にも恵まれたサヨは、菩薩様に導かれてお客様に喜んでもらえる料理を、鍋料理として披露する。幕末期の、志士達も登場する、ちょっと不思議な、でも気持ちのいいお話ば...

女料理人サヨが、昼はおにぎり屋、夜は1組限定の料理屋を営み、料理人として成長していく姿を描く。人の縁にも、また妙見菩薩との縁にも恵まれたサヨは、菩薩様に導かれてお客様に喜んでもらえる料理を、鍋料理として披露する。幕末期の、志士達も登場する、ちょっと不思議な、でも気持ちのいいお話ばかり。続編も出そうな感じで、楽しみ。

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2021/01/13

頃は幕末、京都四条にある「小鍋茶屋」は、 近江草津出身の月岡サヨがひとりで切り盛り する料理屋。縁あって訪れる客とサヨが料理を とおして心を通わせる。風情漂う京の街で、 今夜も美味しい料理を求めて幕末人が集い…。

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