コミュニティ・オーガナイジング の商品レビュー
実際に社会変革を起こすには戦略と計画、そして練習が必要だということがよくわかる。小学生をモデルに、社会運動のおこし方を解説。これならやれそう、というところやワクワクするかが大事など、納得できる。 この本を読んで、やってみたいと思いながらも、やはりワークショップで実際に練習する場が...
実際に社会変革を起こすには戦略と計画、そして練習が必要だということがよくわかる。小学生をモデルに、社会運動のおこし方を解説。これならやれそう、というところやワクワクするかが大事など、納得できる。 この本を読んで、やってみたいと思いながらも、やはりワークショップで実際に練習する場が欲しいと思った。今はさまざまな場所でこのようなワークショップが行われているかもしれない。調べてみて参加してみたいと思う。
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新鮮な本!コミュニティソーシャルワークが個人と地域の統合の家元みたいになってるけど、、もともとのコミュニティオーガナイジングにもちゃんと個人からのスタートがあると気づかせてくれた。
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力を合わせて課題解決していくにはどうしたらいいのか、そのノウハウがわかりやすく説明されています。 模擬事例の展開は、あまり好みではなかったですが、やり方はよく理解できました。 この技術を使うにあたっては、倫理的な観点も大切になるだろうと思いました。 着眼点がわかったので、日...
力を合わせて課題解決していくにはどうしたらいいのか、そのノウハウがわかりやすく説明されています。 模擬事例の展開は、あまり好みではなかったですが、やり方はよく理解できました。 この技術を使うにあたっては、倫理的な観点も大切になるだろうと思いました。 着眼点がわかったので、日常の中で使っていこうと思います。
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組織や活動をコミュニティに浸透させ活性化させる方法の本で、日本の労働組合とかでは「オルグ」と呼ばれ、戦前の小林多喜二の小説タイトルになるほど古くから定着しているものでもある。 新しい点は、これまで経験的に習得し教訓化してきたものを、米国などでメソッドに体系化したものを紹介している...
組織や活動をコミュニティに浸透させ活性化させる方法の本で、日本の労働組合とかでは「オルグ」と呼ばれ、戦前の小林多喜二の小説タイトルになるほど古くから定着しているものでもある。 新しい点は、これまで経験的に習得し教訓化してきたものを、米国などでメソッドに体系化したものを紹介しているところだろう。メソッド自体に疑問点はない。 しかし、著者が紹介のためにつくった架空の物語は想定が甘すぎる。 小学校でやり手の教頭が昼休みを読書の時間にしたことに対して、児童が自由な昼休みを取り戻す、というもの。やり手教頭が、児童の活動に介入も弾圧もしないという緩い想定になっている。 私が教頭なら、校門前で楽器演奏をした時点で、参加した児童を全員チェックする。活動に協力した音楽教員は、たいてい非常勤講師なので、学校の施設を目的外使用させ、学校の財物である楽器を校外に持ち出し、教頭の制止を妨害した、という理由で懲戒にかけ雇い止めにする。これで他の教員は恐怖で児童に協力しなくなる。 音楽教員からは、児童のリーダー格など関係を吐かせる。リーダー格を同時に個別に尋問にかけ、音楽教員が雇い止めになったことに罪悪感を持たせ、誰が責任者か追及し、お互いを裏切らせ、相手が裏切ったことを告げ、協力関係を潰す。親にも圧力をかけ、子どもたちの学力向上の取り組みを妨害したと言う。 私はどちらかといえばオルグ側の人間だが、このくらいの弾圧を想定して活動を組み立てる。 実際の事例紹介でも、パワー(権力)保持者と利益相反になり妨害・弾圧を受けるテーマはない。 架空の物語で、児童会は少し登場して流されてしまうが、児童会にしろ町内会や自治会にしろ、こういう既存組織をどうするかは考慮していない。本書の射程はアドホックなキャンペーンであって、継続性のある組織のオーガナイジングは範囲を超えている。 著者は、(もしかしたらコミュニティ・オーガナイジング業界に共通するのかもしれないが)、イラク反戦運動を「失敗」とみなしている。そうだろうか?たとえば、フランスの人々にとっては、当初は主戦派だったフランス保守政権をイラク戦争に反対させることに成功した。スペイン政府はイラク戦争を支持し有志連合に加わったが、2004年に左派政権が誕生し、イラク撤退した。こうして各国をみていけば、著者の示す基準でみても、中目標を達成しているのではないか。 欧州諸都市では超大規模デモが何回も起きたが、パッと集まり後に何も残らないものだと考えるのだろうか? 日本よりはるかに大規模なデモをみて、そこに集めるコミュニティの強さを感じると思うが。実際、参加者から聞いたところ、みんなで貸切バスを仕立てたり、臨時列車を出したり、コミュニティをオーガナイズしてデモに参加していた。 権力保持者から持ち込まれる課題は、自分たちで成功を見通せるタイムラインを設定できない場合も多い。では、意見表明しなくていいのか?
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