ぼくもだよ。 の商品レビュー
ほっこりするけど、現実では中々こんな偶然続かないのである意味ファンタジー。 オチでタイトルが来るのは良かった。
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盲目の女性が初恋の男の人と、奇跡的な再会を2回も遂げる感動物!最初は、ぐだぐだ読んでいたけど、後半くらいから、「ぼくもだよ。」っていう題名の意味がわかって、その隣の「神楽坂の奇跡の木曜日」ってのもわかって、興奮したー!!(>人<;) 文が、繊細だった。
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視覚障碍者の主人公。 目で読めない本を、心で読む彼女は、 つらい経験をしながら感じる指先と物事を想う心を育んできた。 そんな彼女と、彼女をとりまく人たちの物語り。 「自分の中の柔らかな部分を守りつつ、強さも身につけるのには、どれほどの労苦があったことだろう。」(251ページ)
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心身ともに多忙な時期だったので、読了まで少し時間がかかってしまったが、読みやすくて、穏やかな気持ちになれた。 個人的に懐かしい想い出がある神楽坂、本に関わる仕事をする登場人物たち、読んだことのない作品のお話、いろいろな点で心に響く作品だった。 書評家、古本屋、出版社の3人が交わす会話の優しさ、本への情熱、尊敬が素敵だった。 読書の根本にあるのは、「“人生をより良く生きたい”と願う心と、”世界をもっとよく知りたい”という好奇心」という言葉が心に染みた。 「読書はどんなに孤独な作業に見えたとしても、つながることです。著者とつながる、人とつながる、自分の思い出とさえ、つながることがあります。」 本が好きな人は読書を孤独だと感じる人はいないと思う。 きっかけがそうだったとしても、読書の虜になったら、世界は広がる一方なはず。 登場人物や自分の過去、未来とつながる。 “つながる”という感覚ではなかったけど、目が見えない主人公にとっては、まさにそうなのかもしれない。 「本にはそういう力がある。つらい過去を消化しさせてくれたり、不安な未来を切り開いてくれたりする。」 別の作品も読んでみたい。
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奇跡の木曜日。優しくて、春の日の風みたいな一冊です。 木曜日に読み終えて、なんか奇跡と運命を感じられました。
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印象に残った文章↓ ハト先生 「子どもを生き甲斐にしちゃだめよ。たいていの親が勘違いしてるんだけど、子供は親のために生きてるんじゃない。自分のために生きてるの。」 よう子 「こんなみっともない姿を晒すくらいなら、目なんて初めから付いてなきゃ良かったのだ。どうせ何も映さないポンコツなのだから。」
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優しい読み心地。そして表題が幾度にもわたって染みる。 平岡さんの著書は史実に基づくフィクション「道をたずねる」に続いて二作目。 本作は神楽坂を舞台に、書評家・よう子と古書店店主・本間の視点で交互に物語は進んでいきます。 隔週木曜日に担当編集者との打ち合わせ兼ランチを楽しみにし...
優しい読み心地。そして表題が幾度にもわたって染みる。 平岡さんの著書は史実に基づくフィクション「道をたずねる」に続いて二作目。 本作は神楽坂を舞台に、書評家・よう子と古書店店主・本間の視点で交互に物語は進んでいきます。 隔週木曜日に担当編集者との打ち合わせ兼ランチを楽しみにしているよう子と、離婚して毎週木曜日に子どもに会えるのを楽しみにしている本間。 それぞれの日常と屈託を描きながら、緩やかに新たな一歩を踏み出す様子が描かれています。 軽やかで優しい雰囲気が漂う作品。 点字のこと、デイジー図書のこと、盲目の方のことなど新たに知ることがたくさんありました。 心に残る言葉があちこちにあって、様々な作家さんや作品も登場するので興味をそそられた。 「本」から想いを受け取れるお二人のストーリーなので、本好きさんの共感ポイントも多し! 副題「神楽坂の奇跡の木曜日」、なるほどね。 人の繋がりっておもしろい。 笑みがこぼれる温もりあるラストも良かった。 こちら、本好きさんにお薦めです。
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盲目の書評家、よう子と古本屋の本間。 二人の日常を描いた作品。 よう子が書評家となった経緯や、元妻と暮らす息子と会う事を楽しみにしている本間の姿が交互に描かれている。まったく関係ないようだった二人が意外な関わりがあった事が次第にわかる。 淡々としたよう子の暮らしぶりと、元妻の再...
盲目の書評家、よう子と古本屋の本間。 二人の日常を描いた作品。 よう子が書評家となった経緯や、元妻と暮らす息子と会う事を楽しみにしている本間の姿が交互に描かれている。まったく関係ないようだった二人が意外な関わりがあった事が次第にわかる。 淡々としたよう子の暮らしぶりと、元妻の再婚によって息子に会えなくなるかもしれないと戸惑う本間が切ない。
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なんて素敵な物語。 本を読みながら、今、本を読んでいられる事の昂揚感とトキメキと幸せを感じた。 タイトルの「ぼくもだよ」の意味が解った瞬間の胸の高鳴り。 たった五文字の「ぼくもだよ」に感動する。 神楽坂で盲導犬のアンと暮らす盲目の書評家・竹宮よう子。 この作品の中でよう子が綴...
なんて素敵な物語。 本を読みながら、今、本を読んでいられる事の昂揚感とトキメキと幸せを感じた。 タイトルの「ぼくもだよ」の意味が解った瞬間の胸の高鳴り。 たった五文字の「ぼくもだよ」に感動する。 神楽坂で盲導犬のアンと暮らす盲目の書評家・竹宮よう子。 この作品の中でよう子が綴る自身の半生に惹きつけられる。 視覚障害者ゆえの孤独や理不尽、母との確執、友人の悪意。苦しみも悲しみも経験したよう子が、本を愛する人達の優しさで癒され、途切れていた縁が再び繋がり出す後半の展開には胸が躍る。 22年の時を経た奇跡のラブ・ストーリー。
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個性的な女性陣と、それに比べれば淡白な男性陣。 程よく絡み合って上手くまとめ上げられていると思う。 読みながら更に作中で本に触れられる、本好きにとっては心地よく読み進められる一冊だと思う。 作者の書いた「ライオンズ、1958」が気になる。小説にするならやはり大下に限る。何かし...
個性的な女性陣と、それに比べれば淡白な男性陣。 程よく絡み合って上手くまとめ上げられていると思う。 読みながら更に作中で本に触れられる、本好きにとっては心地よく読み進められる一冊だと思う。 作者の書いた「ライオンズ、1958」が気になる。小説にするならやはり大下に限る。何かしら架空の人という感じがするから。中西や豊田、稲尾じゃ、生々し過ぎる。 宮脇書店倉敷駅ビル店にて購入。
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