中国の歴史(3) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作『中国の歴史02 都市国家から中華へ 殷周 春秋戦国』では秦の始皇帝が生まれるまでの時代を見ていきましたが、今作ではいよいよ中国史の花舞台が始まってきます。 始皇帝が生まれた秦や、日本史ともつながりが出てくる漢や後漢の歴史をこの本で学んでいくことになります。 あの三国時代の前史となる時代背景を学べるのが本書です。中国全土を統一するのは誰か、そうした壮大な戦いがリアルな形となって生じたのはこの秦漢の存在があったからこそです。 また、中国において歴史がどのように編纂されてきたかということも学べるのも本書の嬉しいポイントです。始皇帝といえば「焚書坑儒」を行ったとよく言われますが、この言説の背景も知れるのもありがたかったです。
Posted by
2021/2/28読了 秦、漢王朝時代を扱う。 漢王朝で、存在感を増す儒教。現実を無視した身分秩序に拘って、却って国内外の社会秩序を壊し、王朝の寿命を縮めた“亡国の学問”というイメージさえあったが、実際にカバーしていたのは、礼だけではなかったらしい。
Posted by
秦漢時代が扱われる。文献と出土資料の両面から、最初の統一帝国とその後継国家の通史が叙述されていて、この時代を包括的に知るためには非常に優れた内容だと思う。
Posted by
2021年2月10日図書館から借り出し。 2月22日読了。 最新の情報、欄外の知識が豊富に盛られているので面白いが、初めて中国史に触れる人には不向きかもしれない。 あれだけ戦乱が続いた国なのに、未だに紀元前の竹簡とか歴史資料の発見があるのが素直に凄いと思う。 ただ、文庫本あとがき...
2021年2月10日図書館から借り出し。 2月22日読了。 最新の情報、欄外の知識が豊富に盛られているので面白いが、初めて中国史に触れる人には不向きかもしれない。 あれだけ戦乱が続いた国なのに、未だに紀元前の竹簡とか歴史資料の発見があるのが素直に凄いと思う。 ただ、文庫本あとがきは、第2巻までの補遺的な充実した書きぶりとは違って、本当にあっさりとしたもので物足りない。 文庫本の制約で、歴史地図が小さすぎて使い物にならず、第4巻を読むときは北京・中國地図出版社の「中国歴史地図集」(毛沢東肝いりの本?)をあわせて見たほうが良さそう。
Posted by
ファーストは偉大です。 なんせ最初の人だから。始皇帝の秦は早々崩れてしまうけど、その教訓を活かして、漢は国づくりを行う。日本で言うところの、武士の象徴は源氏、というところだろうか。
Posted by
- 1