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with you の商品レビュー

3.7

43件のお客様レビュー

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2024/01/11

ヤングケアラー問題について踏み込んだ物語。 どんな家庭でもそれぞれの悩みがあるということを実感した。

Posted byブクログ

2023/12/14

作者自身も無自覚のヤングケアラーだったということで、友達には言えないこととか、友達とは違う世界に生きているように思う感覚などがリアルに伝わってきた。 中学生の恋愛ものとしてみても軽くなく、人を本当に大切に思うってどういうことなのか?ということが割とシビアに書かれている。友達の渉...

作者自身も無自覚のヤングケアラーだったということで、友達には言えないこととか、友達とは違う世界に生きているように思う感覚などがリアルに伝わってきた。 中学生の恋愛ものとしてみても軽くなく、人を本当に大切に思うってどういうことなのか?ということが割とシビアに書かれている。友達の渉の「甘くみてたんじゃないか?」という言葉は重い。 ヤングケアラーが社会問題になる前にこの本が執筆され、課題図書にも選ばれていることが素晴らしい。 課題図書は「with you」ではヤングケアラー、「兄の名は、ジェシカ」ではセクシャル・マイノリティなど、考えるべき問題を提起していて、甘く描写していない。中高生が社会問題についてきちんと考えられる最適の教科書であると思う。

Posted byブクログ

2023/08/24

さらっと読めました。次男である主人公が思春期真っ只中、高校受験と優秀な兄への劣等感と、自己中心的な悩みから、ヤングケアラーのおんなのこと出会って、すこしずつ自分の目線が変わる話。 ずっとその少年が主人公で、主人公の目線でしか話が進まないけど、これ、女の子の目線で、書かれている章...

さらっと読めました。次男である主人公が思春期真っ只中、高校受験と優秀な兄への劣等感と、自己中心的な悩みから、ヤングケアラーのおんなのこと出会って、すこしずつ自分の目線が変わる話。 ずっとその少年が主人公で、主人公の目線でしか話が進まないけど、これ、女の子の目線で、書かれている章があったら、もっとヤングケアラーへの想像力が深まるんじゃないかな。 よっぽど想像力にとんだ子だったらいいけど、これを読んだ普通の中学生や高校生は、ヤングケアラーの追体験をしないと、彼女の気持ちや大変さ、わからないんじゃないかな。 中学生の恋愛小説としては、とても清々しい読み終わりでした。

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2023/07/31

ヤングケアラーが題材。 もっとその部分に焦点をあてて掘り下げて欲しかったが、主人公2人の恋愛模様もあり、重い題材のはずが、軽くさらっと終わった感じがした。 読みやすいと言えば、読みやすいかな。

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2023/02/21

児童書。 社会問題にもなっているヤングケアラーと中学生の恋愛がテーマの物語。 ヤングケアラーについて同世代の子たちが知るきっかけになるような一冊だと思う。 まだ中学生なのに、好きな女の子の力になりたいと頑張る悠人が格好いい。 こんな風に言いづらいことを相談できる相手がいると、辛い...

児童書。 社会問題にもなっているヤングケアラーと中学生の恋愛がテーマの物語。 ヤングケアラーについて同世代の子たちが知るきっかけになるような一冊だと思う。 まだ中学生なのに、好きな女の子の力になりたいと頑張る悠人が格好いい。 こんな風に言いづらいことを相談できる相手がいると、辛い状況でも救われるよなと思った。

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2022/11/03

優秀な兄にコンプレックスを抱き、中3の悠人。 夜、ランニングの途中の公園で出会った朱音は 何か悩みを抱えていそうで気になり始める。 ヤングケアラーの朱音の気持ちに寄り添おうとする 悠人。 苦しい時に苦しいと言えることって、本当に大切。

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2022/10/07

(放送原稿より) 銀色を背景に赤と青の女の子と男の子のイラストと、ウィズユーというタイトルのデザイン、装丁がとてもすてきな本です。 主人公は中3の男子、ゆうと。父は別居、優秀な兄、母は兄にばかり期待をしていて、自分の居場所がないような気持で 夜、日が暮れてから外を走るのを日課にし...

(放送原稿より) 銀色を背景に赤と青の女の子と男の子のイラストと、ウィズユーというタイトルのデザイン、装丁がとてもすてきな本です。 主人公は中3の男子、ゆうと。父は別居、優秀な兄、母は兄にばかり期待をしていて、自分の居場所がないような気持で 夜、日が暮れてから外を走るのを日課にしていました。 途中、夜の公園のブランコに一人で過ごす女の子を何度も見かけ、気になって声をかけます。 何度も会う中、二人は少しずつ、自分の悩みなどを話せるようになっていきます。 女の子は朱音といい、ゆうとと話をすることを「息抜き」だといいます。ゆうとが、朱音の学校の友人からきいたところ、 朱音は最近私立から転校してきて遅刻が多いとのこと。 朱音のことが気になるゆうとは、朱音が病気の母親の介護や幼い妹の世話、家事をひとりで背負っていることを知り、 なんとか力になれないかと、役所の福祉課に勤める母に相談したりします。 朱音は、自分のしんどい状況をなかなか、人に相談できずにいて、ゆうとからの声かけも「同情からだ」といい、 会うことも断ってしまいます。 ゆうとは、家族と話すなかで、今まで見えていなかった家族と自分のことに気付き始め、また、社会のことにも興味を 持つようになり、一歩踏み出そうと、朱音に、初日の出をいっしょに見ようと手紙を書きます。 さて、二人は初日の出をいっしょに見られるのでしょうか? 朱音もゆうとにひかれつつ、しんどい状況からうごけなくなっている様子、 ゆうとが、朱音のことを一生懸命思うところ、が読んでいて、ふたりの友人になったような気持で応援したくなりました。

Posted byブクログ

2022/09/11
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優秀な兄と比較され、家族に認められていないと悩む中3の悠人。単身赴任で父が不在の中、病気の母の介護と妹の面倒を見ている中2の朱音。夜の公園で出会った二人の淡い恋愛と成長が描かれる。さり気なく二人を支える家族がいたことが救いです。 児童文学であるがヤングケアラーがテーマとなっており、大人にも読んでもらいたい小説です。ヤングケアラーの存在は知っていても、どんな支援があるのかまでは考えたことがなかったので、この本をキッカケに調べてみようかなと思いました。 何もできなくてもそこにいて話を聞いてくれるだけで救われることは多いです。

Posted byブクログ

2022/08/11
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※このレビューにはネタバレを含みます

兄と比べられることで、自分が生きている意味に悩む中学3年生悠人が、夜のランニング中に出会ったヤングケアラーの中学2年生朱音と過ごす中で成長していく姿を、悠人視点で描く。まだまだ社会的認知度の低い「ヤングケアラー」というテーマを、中学生が少しずつ理解していこうとする目線で描かれているのが、とても良かった。序盤、悠人と朱音がまだあまり親密になっていないときのポツポツと話し始める会話など、雰囲気が良かった。 個人的には、離婚をして、別居していても、家族としての繋がりがある、というような悠人の家族の描かれ方も好きである。何の不自然さもないように、大晦日にケーキを持って父親が家に上がってくる様子や、心の中で戻ってきて欲しいと思う兄直人の様子、そのことをあまり気にしていないような母親の様子など、ちょっと違った家族像として共感するところもあり、よかった。 少し気になってしまったのは、母親がヤングケアラーについて悠人に語るくだりである。ある日、悠人は、兄と不仲になってから、あまり話すことがなくなっていた母に、友達の渉が小学生の頃、おばあちゃんの介護の手伝いをしていたことを話す。この時、福祉関係の仕事をしている母親が、介護やヤングケアラーについて、悠人に話すのだが、突然、様々な専門用語を使って、社会問題について語る様子は、多くは語らないが、子どもを見守るそれまでの母親の描かれ方とのギャップもあって、やや不自然に映った。 父がクリスマスプレゼントを渡すため、悠人に会う場面で、少子化や高齢化社会、認知症の家族の介護などの社会問題について語る所や、朱音が母親と話すシーンにも、メッセージ性が前面に出て説明調であるがゆえに、同じ違和感を感じた。 ただ、ヤングケアラーという、まだあまり知られていない当事者に関わる側として、この問題に関わるときに、考えるきっかけとして、いい本だった。

Posted byブクログ

2022/08/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

悠人も朱音も中学生とは思えないくらい精神的に自立していて立派だった。クリスマスイブにチョークでメッセージを残す場面がなんか青春でいいなと感じた。手紙の内容もよかった。 朱音との出会いが悠人を成長させていた。ただ聞いてあげるということしかできない中学生だけど、それも立派な支えるという行為だと感じた。

Posted byブクログ