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コモンの再生 の商品レビュー

3.9

17件のお客様レビュー

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2021/02/17

「なぜ東京都民は不適切な人々を知事に選び続けるか?」とか「昭和懐古の実相とは何か」などの問に内田氏が答える、という内容。 内田氏の本を読むと社会の見え方が変わるような気がする。この感覚がおもしろい。

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2021/02/10

著者の知見は相変わらず腑に落ちることが多い。現代の政治家が憲法9条改正に固執するのは自分たちの政治力の無さを自覚しているからだとか、海外で活躍する女性は男性と違って日本に戻ることを前提としておらず、優秀な人材の流出につながっているとか、現在のグローバリズムは人間の身体性である受忍...

著者の知見は相変わらず腑に落ちることが多い。現代の政治家が憲法9条改正に固執するのは自分たちの政治力の無さを自覚しているからだとか、海外で活躍する女性は男性と違って日本に戻ることを前提としておらず、優秀な人材の流出につながっているとか、現在のグローバリズムは人間の身体性である受忍限度であり、自国ファーストというトレンドは何よりもまずグローバリズムという拡張をいったん止めてくれ、という疲れにあるのだ、とか。よもやま時評集をとおして語られるさまざな「現代の行き詰まり」を解消すべくイメージされるのが、資本を共有するゆるやかな社会モデルにあるという総括がタイトルに帰結していく。

Posted byブクログ

2021/01/17

久しぶりに内田樹の本を読んだけど、10年前と言ってることが変わらないからすごいなあと思う。出版され続けてるのもすごい。「土地って、本来私有すべきものじゃないと僕は思います」とあるけど、これは私もずっと思っていること。土地の私有って日本独特の概念だと習った気がするけど違ったかな…賃...

久しぶりに内田樹の本を読んだけど、10年前と言ってることが変わらないからすごいなあと思う。出版され続けてるのもすごい。「土地って、本来私有すべきものじゃないと僕は思います」とあるけど、これは私もずっと思っていること。土地の私有って日本独特の概念だと習った気がするけど違ったかな…賃貸借で一時的に占有する権利は認めるとして、十分に活用されてなければ没収でいいと思うけど。その判断をどうやって民主的に制御するのかというのとはあるけど。

Posted byブクログ

2020/12/25

「コモンの再生」大事なのだと思う。地縁血縁ではない共同体の必要性。確かにそうなんだと思う。でも地縁血縁に一度懲りてしまった人(私)は共同体アレルギーみたいになってしまっている。大好きな内田先生とはいえ、なかなか同意できない。でも、一人で生きていくことが本当に難しい時代になっていて...

「コモンの再生」大事なのだと思う。地縁血縁ではない共同体の必要性。確かにそうなんだと思う。でも地縁血縁に一度懲りてしまった人(私)は共同体アレルギーみたいになってしまっている。大好きな内田先生とはいえ、なかなか同意できない。でも、一人で生きていくことが本当に難しい時代になっていて(経済的に豊かでなくなってきて)みんなで助け合って生きていかなければいけない時代に戻ってきた(そっちの方が当たり前で例外的にそうでない何十年かがあった)というのは実感としてわかる。

Posted byブクログ

2020/12/15

内田先生の本を久しぶりに読みました。 読むたびに自分が思いもつかない視点を提示してくれて視野が広がります。 グロバール問題、北朝鮮問題、テロ、結婚問題とジャンルを問わない見識は、流石としか言いようがない。

Posted byブクログ

2020/11/20

内田樹先生の本は好きで、かなりの数を読んでいる。論旨が明快で、ロジックの組み立てが分かりやすいところが好きなのだと思う。 最近の世相は、目の前の、短期的な、数字に換算できる(と思われる)ものの損得勘定が要否・善悪の判断基準になっていて、それが、少し長い目で見ないといけないこと、...

内田樹先生の本は好きで、かなりの数を読んでいる。論旨が明快で、ロジックの組み立てが分かりやすいところが好きなのだと思う。 最近の世相は、目の前の、短期的な、数字に換算できる(と思われる)ものの損得勘定が要否・善悪の判断基準になっていて、それが、少し長い目で見ないといけないこと、数値には換算できないけれども大事なことの劣化を招いているのではないかということを、比較的よく書かれているように思う。 ティピカルな例として教育をあげられている。学びが、極端に言えば、「これを学んだら、いくら儲かるの?」ということ、あるいは、一歩進んで、「勉強に時間を費やすことなく卒業できる、学位がとれるのであれば、そういう大学のコスパが最強」というような方向に流れているとの危惧を示しておられる。それは、何となく合意できる気がするし、何より、最近まで大学の教育現場におられた方の現場感覚なのであろう。 これは全くの一例。 その他にも、多くのことを歯切れ良く論じられている。お薦め。

Posted byブクログ

2020/10/20

【令和ニッポンは後進国に転落する?】コモン(共有地)の再生が日本の活路を開く。天下りのマッチポンプからモリカケ問題、アンチ・グローバル化現象まで、本質をえぐる。

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